冷たくて苦い珈琲と 甘味料が混ざり合って
あの人を連想させるけれど
ああ あの人は紅茶派だったっけ
別に 上品な訳でもないのにさ
>>2-4
鏡の向こうに「 先生 」が居るの。僕そっくりなんだけど、でもちょっと違う感じがする。まるで、誰かを思い続けてるみたいな顔して。僕はさ、まだ子供だからそんなことよく分かんなくって、。
その先生ってね、とってもいい人なんだ。家の中の物置部屋にがらくたのように置かれてた鏡はね、僕が一人で見つけた。──には言っちゃ駄目だよ、物置部屋には入っちゃ駄目って言われてんだ。でも──ってあんまり僕の家に居ないからさ、好き放題やってるんだけどね、はは。でも何で入るなって言ったのかな、あの部屋に鏡しか置いてなかったのに。