冷徹の魔女　マアズ

まぁ、私は基本夜行性だからな…
星が消えたらそれとともに消える…それが私。
人間達は私を冷徹の魔女と呼ぶ。

さすがの私も魔力の衰えを感じてきているよ…
この梅雨という現象はなんらかの前兆か?

梅雨と言うのは夏と言う季節に移り変わる前兆らしい、夏というのは神々の季節...大地は灼熱の大地へと姿を変え海と川は血の海へと移り変わる...

なるほど、絶望への前兆だったか…

そう！まさに神々の制裁！闇に生きるものには酷く辛い毎日になるだろう...

マアズ今日はいつ眠りにつくのだ？我は夜中の3時まで起きているつもりだ...いつ光の使者が襲ってくるかわからないからな...3時になるまでしばし我と話さないか...？

くっ、闇でしか生きることを許されない私に、神は生きるなと言うのかっ…

そうらしいな...神々は俺たちを根絶やしにするつもりでいるようだ...一体俺たちが何をしたと言うのだ！くっ！？右手がァァァ！ゲルゾニまだ出てくるな！今出てくるんじゃない！今お前が力を解放すれば抑えきれない程の魔力反応が起こってしまう！そうなれば光の使者...いや、神々にまで居場所がバレてしまう！

わかった
私もしばらく起きていよう
最近は日の出が早いからな…3時までは大丈夫だろう
返事が遅れてすまない

真の闇までもう少し…

ですわねっ!

ゲルは絵を書くのは好きか？

絵を描くのは好きだがどうも俺には絵心というものが欠けているようでな...どうもうまく描けんのだ...

私もすきだ…が神は私に絵の才能は与えてはくれなかったらしい…

くっ...魔法陣さえ描ければ...

魔法陣…

前に立花というキャラを描こうとしたのだがもはや誰かわからないような絵になってしまった...

あの立花かっ！
蛇王心眼の使い手のっ！
あの小鳥遊 立花かっ！

私も書いて来ようかな…

き、貴様...蛇王ではない...邪王心眼だ...

デコモリを描こうとしたが目の部分で失敗...七宮も目の部分で失敗してしまった...

なんという失態だ…
黒き箱の変換機能を使ったのだがまさか間違えるとは…面目ない…

クククク…神聖たる場所…か。
魔女よ。貴様らは遥か昔から悪魔の血を欲していたそうじゃないか…？
なんの因果かは分からないが、俺にはあんたらに理解させる必要ある。
悪魔の主張。否、悪魔による教訓だぜぇッ！あひゃあひゃあひゃ。
罪過を背負いし悪魔から教訓をいただく…あひゃあひゃ…考えただけで笑いが止まんねぇぜ！

関係は無いんだがゲルは飴というのを聞いたことがあるか？

ゲル飴？聞いたことはないな...

ゲッ…ゲル飴？
とっ、とりあえず飴は聞いたことがあるか？

何を言っておる？キモオタよ...そんなに欲求不満なのか？知り合いにサキュバスおるのでそいつを派遣してやるからどっか行ってこい

飴？うむ聞いたことはある、あの小さくて丸い物であろう？

そういえば、人間界では何歳として生きているんですか？

禁断の質問だな...うむ14歳として生きておるあと2日で15歳になるようだ...そろそろこの体にも馴染めてきて中々良い具合になってらきたところだ

マアズ貴様は人間界では何歳として生きているのだ？

ゲルゾニ、弊害だなぁ…欲求不満なのはお前だろう？小鳥遊六花やでこもりさなえでもみてはぁはぁしてんのはお前だろ？キモオタが！ロリコンが！
この世界に佇む輩は代々キモオタなんだ！
キモオタが人の子蔑視しやがって…！
悪魔だって泣きたい時はあるんだよ…！

私は今は12だ
あと16日で13歳になる予定だ

クククク…十二歳…ハハハハハッッッ！！
素晴らしい…ゲヘナにでも送ってサタンの側室にでもなったらどうだぁ？

人間界ではな

貴様らは現時点でどこに拠点を建てている？

人間界…？
あぁあの倦怠なる世界。
弱肉強食の摂理に囚われているあの世界ね。
フッ…フフフフフハハハハハ！！
あの…怠惰な世界で生きとし生けるものたちと共に平凡かつ悠然に過ごしているのだろう！？そのあいだに…人間たちはどれだけの罪を犯すことか！！

そうだな…県名で言うなら宮城県…という場所だな

俺は孤島の四国...高知だ...なんなんだあのカツオのタタキというやつは！無理矢理食べさせられてリバースするところだったわ！

生魚を食べるとは…私も思わず鳥肌がたったよ…生物は苦手なんでね…

ずいぶんと…中二病が失せたな…。
悪魔の望遠は未だ続く。

静寂から静粛に。
ほう…自然より恣意でこの世界を静めるとは…なかなかの能力だな。

ゲルの方が年上かぁ…
ゲル…さん？

夜行性が暗黒の時の中で眠りつくとは…それじゃあ…矛盾の魔女じゃないか…？
ガハハハハハハ！！！

…？何を言っている？

ついに頭のネジまで飛んだかキモオタよ

おっと…きょとんと十二歳の人間が停滞していたとは…。

人間ではない。魔女だ…きょとんと十二歳ってどういう意味だ？

そう…その通り！ゲル…お前の表現通りだ！
我が思想、我が信念は枢軸が、破戒しいまも狂気の如く、混沌の渦の中で揺らぐ…。
まさに頭のネジが外れ、それが一つの核だったようにね。

十二歳の人間よ。比喩表現さ。

はぁ…十二歳って本当に信じたる？

間違えた
信じてる？

キモオタよ忘れてはならない...人間界では12歳だ...あと人間ではない、人間をも超越した魔女だということを！

あぁ信じているよ。

私は「人間界で」と言ったはずだが？

魔女も人間も悪魔から見ればそう変わらんだろう？
惰弱で貧弱で脆弱で虚弱なのが人間だ。
一方、魔女は惰弱が抜けただけだ。

十二歳の人間よ。クククク…人間界では十二歳なのだろう？
フハハハハ！！十二歳なのだろう？

…の体を使っているだけだ。私が十二歳というわけではない。

説明するのが面倒だな…

おい…おまえ…肉体を強奪したのか？

強奪ではない。契約だ、我が魔力を分ける変わりに体を少しの時間だけ共有している。
本体はメルトだ

俺は猜疑的だよ。羨ましい限りだ。十二歳の少女の肉体を…あえて選び、その操縦桿および、肉体の所有権までも待っているとは…。
さすが、契約とはいえ、魔女のやることはよう分からん。
それにしてもその肉体…妬ましい。
俺は嫉妬している。
一応、俺は人間でゆう思春期なんだ。
だから嫉妬しているのさ

それに、あいつが嫌だというならあいつの意志で私を引き離すこともできるしな。

ふっ…羨ましいねぇ。
魔女よその肉体、俺に譲ってくれねえか？
どうせなら、強靭な肉体が欲しいだろ？
そこいらの黒人の肉体と交換だ。

ししゅんき で読み方はあっているか？
まだ日本語には慣れていなくてな
体はそこそこ小さい方が扱いやすいのだよ。
何故、嫉妬という感情が出てくるのだ？

そりゃぁ決まってんだろ？
十二歳の純潔な女の子だぞ？
いろんなことができるだろうが。
それに、俺の性別はオスだからだ。
メスにしゅうちゃくし妄念を抱くのは当たり前だろう？
さ、交換といこうぜ？
広背筋にかけて大腿筋、前鋸筋、そして腰筋が発達した黒人の肉体のほうがいいだろう？
身体能力も高い、膂力もあるしな。

別に人間界で戦ったりするわけではないんでな。お断りだ。しかも、体が女で中身が男はちょっと…メルトも望んでいないと思う。
私の目的は、この世界について少し勉強をすることだからな。強靭な肉体もいらんのだよ。

お、おいキモオタ...相手は12歳でまだ純粋なんだぞやめておけ

妄念って何？

チッ…我が陰謀をいとも簡単に壊しやがって。
妄念ってのは、邪な思想や不道徳な感情を抱くこと…簡単にいうと、もうそうだに近いかもな。

妄想。すまんごじった。

なるほど…
貴様は純枠な肉体が欲しいのだな？

ゲルゾニ…俺の年齢はお前と同格だ。
したがってこの年層の思想はだいたい分かる。
お前だって十二歳の白潤で清らかなまでの肉体を操ってみたいだろう？傀儡のようにね。

まあそうだな。それが嗜好といったところか。
それと魔女、あんた自身も欲しい。

くっ...す、睡魔が...こんな所で俺は屈しない...お、美味しそうなケーキだ！ムニャムニャzzz

何を言っている。
私が欲しい？だと？
冷徹なる私が、貴様のものになるはずがないだろう。

あと一つ忠告しておいてやろう...マアズよそいつに近づくではない！キモオタは生粋のロリコンだァァァ！ムニャムニャzzz

ケッ…羸弱め

マアズ！貴様が欲しい！

あんたは…俺のモノだ。
これはすでに決定事項なんだよ…？
俺のオモチャなんだよ？
全てがそう！俺のものだ！！

ろりこん？
あぁ、ロリータコンプレックスのことか。
…十二歳も対象になるのか？

幻惑魔法をより強力な物にしたいので協力して欲しいのだ！

名前が変わった…だと

小学生なら確かロリコンに入るはずだ...

ゲルはいいぞ
波長が合う気がするからな

名前が変わった！？貴様ニュータイプか！？

あたりまえだ。十二歳ということはロリの証であるボテ腹なのだろう？内臓は未発達のはずだ。

小学生ではない。
中1だ

？

真なる名はマモンだ。
旧なる名はガギエル。
虚偽なる名はキモオタだ。
悪魔たる者、名などどうでもいいが。

だめだこいつ...色々といかれてやがる...これは我が魔力を持ってしても対処出来ない！一旦引くぞ！マアズ！

とにかく、マアズ、幼き魔女よ。
我が万物と化すことを承諾せよ。
俺のものになるんだ。

？… ？
何を言ってるんだ？

そのままの意味だ。

幼き魔女だと？
貴様のものになるだと？
私が？
バカじゃないの

逃げろマアズ！捕まったら何をされるかわからんぞ！ここは俺に任せろ！ダークミストブレイブ‼殺傷力は全くないが足止め程度にはなる！

くっ、もはや言葉の意味もわからんっ…
頼んだぞっ！ゲルっ！

うっ…なんだこの…快感は…
(相手は魔女だぞ。落ち着け。落ち着くのだ。だが、今の快楽はなんだ。マアズが発した罵りの一言、「バカじゃないの」が異様なまでに俺の心を包み込む。素晴らしい。)

この変態はどうにかする！急げマアズ！なんだこの魔力は貴様！精力が上がれば上がるほど魔力も増幅すると言うのか！？

もっとお前が欲しくなったよ。マアズ…
その程度の防御、ありの対偶でしかないな…悪魔を侮るなよ？
俺は、神羅万象、全ての万物を欲し、己が欲望を制御することができないほどの強欲、大罪を冠している。
七つの大罪の悪魔を知っているだろう？
俺はその中の一人に選ばれた悪魔だ。

約束の時間は過ぎましたわ…