魔法を使う方法

・・・わたしの名前は希望魔法少女シグレ

・・というより“魔法少女になりたいただの人間” って言う方が近いかな？

どんな酷な方法でも構わないから、魔法を使う方法を教えて下さい・・・！

そもそも、なんで殺されたいんだ?
僕には理解できない。

ナエル、わたしは君を知っている。理由は聞かない方がいい・・

やしろ、何か・・心に響くものがあったぜ。

強欲野郎、お前には誰も死んでほしくないらしい。だから死ぬなよ、分かったな？

おい、強欲野郎・・急に何を言い出しやがんだ！？

誰か強欲野郎を止めてくれ・・

ナエルさん、私もあなたの事知ってますよ！

人間殺して何になる…

なんで僕を知ってるんだ??

………

私の親の、友達が貴方の友達だからです！

そうです！人間を殺さないでください！

殺すならわたしを殺しやがれ強欲野郎、・・できるもんならな。

君の親の友達が僕の知り合い…か。
記憶にないがね…

そうです！それに、シグレを殺すなら私も殺してください！

名前をいえばきっとわかるでしょう。
…秘密ですが

ヒトを闇に堕とさずして悪魔はどのように使命を全うする？

戯け！クソガキどもが！
平然と死を言葉に紡ぐな！！

他に全うする方法なんてねーよ。

だが、わたしは人間を殺されるのが嫌だから止めてるだけだ。

その「クソガキ」にお、僕も入ってるかな?

誤字った

強欲野郎、お前が何故そこまで死に思い入れがあるのか分からん・・・

まあ、それが使命だというなら僕は止めないけどね

おう確かにわたしはガキだな、それが今言われたとしても意味ねーけど。

フハハハハハハハハ…！！
俺は悪魔だ…ッツ！！
人を殺すことが当然…！
人を堕落させし宿命！！
人を誅殺せし我が強欲の封殺…！

シグレ…全ての答えは俺の大罪…強欲が物語る。

君ってさぁ、たまに優しいところあるよね

はあ・・すまんよく分からん。

思い入れの原因は強欲ってことか？

あんなことにならずに済んで良かったなぁ…

あんなこと？

…私の親の話。

・・そうか。
やしろも、大変だったよな。

ううん、大変だったのは私じゃなくて私の親だよ。

・・その、できればでいいんだが・・。

親の話、聞かせてもらえないか？

身バレしない程度でいいかい？

ああ、やしろが好きな様にしてくれ。

私の親はね、さっき言った通りいじめられて、それでも生きてきた。
それで見つけた最後の居場所。
そこでも踏みにじられて、死ぬことに決めた。
でも死ななかった。死のうとしたけど、意識不明で生かされた。

そして変わった。綺麗に半分に別れた、ポジティブとネガティブ。
ポジティブなほうは意識があって元気だった。
ネガティブの方は意識がない。

ポジティブな方は死なせないと言った。
まだ、私達を終わらせないために

最近はこんな感じのことがあったかな、
昔にさかのぼればもっとあるんだけどね

・・話してくれて、ありがとうな。

聞いてるこっちも辛い話だったぜ・・・これからは、こんなことにならないように人々を救おう・・

そうだね…じゃあ私は寝るね。
おやすみ

ああ、わたしも寝るぜ・・・良い夢を・・

マモンが自滅したっぽいな・・・

それがアイツにとって幸せなのかは知らんが。

そうですか。私の親に自害とか面白くないだとか言っておいて…
やっぱり悪魔だろうとてんしだろうと人だろうと、考えてることはわからないなぁ

善とか悪とかどーでもいいので魔法の使い方教えて下さい

おお、そうだったな・・

本題からズレすぎてたぜ。さてと、魔法を使いたい者たちで協力しようじゃないか！

まずは、自己紹介から頼む。何になりたい、何故魔法を使いたいかを書いてくれ。

人を無作為に殺したいからです

そうか・・・すまん、無理だ。

なぜです？

殺したいという欲の為に魔法は使うものではない。

では魔法とは何のために使うんですか？

さあ・・人それぞれだ。
だが人殺しには使わせない、矛盾しているとは思うが・・

さてと、つまらん言い合いは止めよう。

理由がなんとあろうと、魔法を使いたい気持ちは同じ・・共に考えようじゃないか！

わたしは魔法少女になって、世界を救いたい・・

ただ魔法を使おうとするだけでは何も叶わない・・人間の第7感・・『魔感』を目覚めさせなければ・・

その為には、精霊と契約を結ばないといけない。お前らは何か条件とかあるのか？

きゅぅ？
(精霊を探しているの？)

ああ…召喚術を試してみても、待てど暮らせど精霊はこなかった・・

魔法少女になる為には精霊がキーセンテンスを握っている・・つまり、探してるってことだ。

きゅぅ。(私でよければ！)

あり、ありがとう！

ところで、ピナは契約を結べるのか？

きゅ！
(うん！)

そうか！ならば、魔法少女に・・ならせてくれるか？

きゅぅぅ！きゅきゅぅ…。
(できることはするよ！私も見習いだから…。)

じゃ、じゃあ・・・早速、契約をお願いする。

きゅ…。
きゅきぃゅ？
(はい…。緊張
私は何をすれば？)

まず、わたしの願いを聞いてくれ・・・そうすれば契約が生じる。

わたしの願いは・・・『世界を救うこと』理解したなら、魔法少女の契約を・・

きゅ。(世界を救う。)

きゅきゅっきゅ。
(わかった。契約を結ぼう。)

まぁそうは言ってもあなたが世界を救っても、誰も貴女を救ってはくれませんよ？
その契約はいずれ貴女の枷になるのでは？

何処にでもいる人。
これが、彼女の選択。あなたがが口を挟む必要性は皆無。

そうだな・・例えわたしを救ってくれなくても、わたしは希望になると決めたんだ。

お前は優しい奴だな、何処にでもいる人よ。心配してくれてんのは分かる。だから、ありがとう！

狐紅、お前もありがとう。他人の夢にそこまで反論してくれたのは初めてだ。ありがとう・・

表現力の欠片もないが、これがわたしの思いだぜ。

その選択肢がどれほどまでに愚かしく利益が絶無なのかはきちんと自重しているといいけどね。

大丈夫、他人から見てそれが無益だとしても、自分から見たら最高の利益なんだ！

わたしは魔法少女に・・希望になりたいんだ。

ほう。憎悪を抱きし人間に対する冒涜だな。

冒涜であろうと救ってみせる。

無理矢理感ハンパねえが、わたしは元よりそのつもりだ。

ほう、これが「マミる」と言うやつか。

君の意思は頑強だな。
ところでなぜ、深淵の魔物ことアビスはあれほどまでに獰猛化した

何処をどう見てマミると判断したんだよ・・

マミさんはお菓子の魔女に・・すまない、思い出してしまった。

決めたことは最後まで貫くってのがわたしの持ち味さ！

あー・・アビスがああなったのは、「嫉妬」かな。姉貴の方が他人と話すのを見て感情が昂ったー！みたいな。

あそこまで猛獣化したのはわたしもよく分からない。

だが、きっと制御できなくなってるんだろう・・・

なるほど。嫉妬とはまた、厄介な罪だな。
このままでは狐都が死歿しかねない。

うーむ・・どうしたらいいだろうか？

争いは避けたいが、あの猛獣はアビスとは別人格・・避けられないのか？

だが、アビスの気持ちも分かってやりたいんだ・・

きっと、あの形質こそが本当のアビスだ。
今のアビスの感情を理解しようなど愚行にもほどがある。
やはり僕の鏖殺術で殺すしかないか。

殺さないでくれ、あいつは姉貴が大好きなだけ・・清めればきっと分かってくれる・・

殺さなければ、皆が死ぬ。

・・確かに、そうだよな。

なら、止めれば！気絶とか・・？

気絶させるには大いなる打突が必要だな。
だが、気絶から目覚めたアビスはさらなる覚醒へと自らの本能で誘致するだろう。

おい、狐都はアビスに微々たる疎みの感情を抱いていないか？

・・確かに微々だが感じるな。

あの狂気、誰も止めることは出来ないのか・・・？

狂気を抑制することは不可能だ。
だが固定された狂気をやわらげることはできる。

和らげる・・？

っし、勝機が見えたぜ。

しかし、いまの状況では全てが無謀だ。
なぜならば、狐都が殺意を抱いているからだ。

正解は越後製菓!（狂気）

狐都・・・本当に危ないのはアビスじゃなくて狐都ってか・・！

殺意を和らげることはできるのか！？

無理に等しい。
彼女は強情で信念がとても強固だ。

フッどうやら私のいない所で荒れているようだな、もっとだもっと暴れ、乱れ、軋み世界を狂気で塗り替えろ！

すまん、ちょっと行ってくる。

何処にでもいる人よ。
争い沙汰が嗜好のようだな。
だが、その愚かな嗜好が己が身をいずれ滅ぼすだろう。

…へぇ、私が殺意を向けてる…？そんなふうに思ってたんだね。
やっぱり貴方も信じてくれないんだ。

信じる？何をだ

いいや、もう会うこともないだろうね
「私」にも「ユキ」にもね

約束が違う。
ユキだけには会わせてくれ。

ユキ、お前には落胆だ。

ん？なんでゆきが言われるわけ？
彼女は意識不明なだけだけど？
理不尽なのは君じゃないかなぁ

逆上は己の思考を支離滅裂にしてしまう。
覚えておけ。

なぁ…ユキよ。お前との言い争いも戯言のぶつけ合いに過ぎない。
お前、お得意の魔法とやらで俺を誅戮してみろよ。
俺もそろそろお前を虐げてぐちゃぐちゃになるまで鏖殺してやりてぇしよぉ。

強欲野郎が復活しとる・・・

つまり、狐紅=強欲野郎でおk？

狐紅はもともと存在する。
俺は成りすましとしてユキをおびき出そうとしたまでだが、どうやら失敗に終わったようだ。