異能力者の集まり

僕は「ナエル·エバーリング」。
知ってる人もいるんじゃないかな?
僕の得意な魔法は氷属性だよー…

ナエル…お前にしか頼めねぇようだな。
さぁ俺を殺せ。

一つだけ、質問してもいいか?

あ？

それが、君の運命なのか…?

それを君が望んでいるのか?

強欲野郎、１つだけ言っておくが・・・誰もお前を殺さねえぞ？

出すだけ無駄な欲ってわけだ。

さぁ、答えろ
マモン

そんな大層なもんじゃねえよ。
これは、ただの経緯であり、俺の罪でもある。
だから、もう終焉だ。俺は悪魔ながら罪過を背負うことはもうこりごりだ。
しかも、さっさと死んでさっさと咎められりゃ俺はもうそれで楽園に還ることができるかもしれねぇ。

なるほど…少し時間をくれ

なるべく…早めにな…？

マジかよ今ならお前を殺せそうだ。

殺さんけどな。

蒼き水の波紋、我が足元に広がれ、其れよ、針と成せ

第２章氷魔法　シャレスティ

美しいな…

…まるで地獄だろう?

いや天国だ。
ようやくだ…

美しいとか言ってる場合かよ・・おっと、わたしはどうしようか・・

逃げるか、それとも・・・

強欲野郎、お前マジで天国いくのか？

地獄じゃなくて？

何かお前にとっては良かったみたいだな、実はわたしは結構不服なんだがな。

深淵の闇に沈む意識よ、闇の彼方より目覚めん

俺が天に行けると思うか？
俺はこの大いなる罪を糾弾されし永遠の苦しみを味わう世界、煉獄へと誘致されるだろう。
ま、あと少しの辛抱だ。もうすぐ行けるぞ。向こうの世界に。
最後にだ、なぜ不服だ？

治癒魔法　ソウルリバース

う……これが魔力による弾糾…！！

精霊よ、この者に癒しを・・虚無の空間へと巻き戻せ・・・


・・なんてな。強欲野郎は死んだのか？

は？

おっ、まだ生きてんのか。

おい。

僕が悪魔を殺すとでも?

はい寸止めー。

残念だな、気分はどうだぁ？

貴様…ァ

もう一度聞こう。君は本当に「死にたい」のか?

だから言ってるだろ！！

安定の無視・・だがそれでいい・・！

だったら、僕が君の役に立つことはないだろう

空気と化せ・・この場の空気に溶け混むのだ・・

よし、これで完全に気配は消えたはず・・

僕の魔法は、何かを殺す為にあるものじゃない

それに、僕は、君を殺すとは言っていない

・・・(静かにしないといけない空気だなコレ)

…くっ…魔力の…使いすぎで…また…zzz

うわー二人きりになっちまったよ気まずいなぁ・・・

魔法少女になりてぇなぁ・・

あれー、強欲野郎から応答なしかよ。

ふて寝しよかな。

おーい、強盗野郎ー！

・・・寝よう。

↑誤字ったお。

正しくは「強欲野郎」。
強盗野郎w

最近、睡眠不足なんだよな・・・

マジで寝るか・・・

親に怒られちまう・・

最後に見せてやるよ。
鏖殺術の行使を。

爛れよ我が身に呻吟せし厭悪なる罪過よ。
虐げよ我が天命を謳う愚かなる肉体を。
燻らせよヒトならざる蛮力を。
全てを用いて我が宿命に叛逆たる暫しの邂逅を綻びよ。
我が終焉を承諾せよ。『カタストロフィ』


…

はいはいゴミ回収〜。
強慾が継嗣された悪魔はお前で最後だよ。
マモン。

荒れてるね〜

あれ何か勝手に自滅してね？

それ使えるなら早く使えよ・・・

マモンさァァァん!!!

哀しめなくてごめんな、マモン。

わたしとお前は必ず何処かで会ったことがあるんだ。だがそれも遠い遠い昔の話・・・

お前は絶対に忘れていると思うが・・って、もういないか。

わたしが早く魔法少女になっていれば、この現状は変わったかもしれない・・

一刻も早く、魔法少女にならないと・・

希望魔法少女シグレ…私と契約しないか?

…っていうかマモン死んだの?

はぁ、残念だなぁ。アイツとも契約しようと思ったのに…

(また治癒魔法でも使うか?…だが、アイツの為に何度も使ってるからなぁ…)

詠唱唱えんのも、めんどくせぇですし…

契約・・・？

別にいいが、何の契約なんだ？

えぇっと…あれだよ、あれ。あの…そう!この世界でいうところの「友達」!
僕さぁ、友達がいないんだよぉ…

あれって、契約じゃないの?

トモダチ…！

いい響きだな・・ああ、是非ともその契約を結ぼうじゃないか！

その代わり・・・わたしと一緒に精霊を探してくれないか？

精霊?…なら、僕の友達に「ウンディーネ」がいるけど…

ウンディーネ？

わたしは魔法少女になる為、日々精霊を召喚している。だが・・一向に精霊は現れなくてな。

だから精霊がいるのは凄く嬉しい・・・だが、条件がある。その条件とは、ウンディーネが“人間を魔法少女にする力”を持っていたら契約は成立する。

…でも、ウンディーネ最近引きこもりになってさぁ

あっ、魔法少女になりたいんだね?なら、ウンディーネいけると思う…けど

引きこもりの精霊…珍しいな。

ウンディーネ有能だなオイ…！やっとわたしは魔法少女になれるのか…！

えっと…呼んでみる?

お、おおおお願いする！

…いきなりよばれたんだケド…

あ、貴女様が精霊ウンディーネ・・・ですか・・

・・堅苦しいから普通に喋るわ。

ウンディーネ、１つお願いがある。わたしを・・・魔法少女にしてほしいんだ。

…魔法少女?…魔女じゃなくて?

ああ・・・わたしは魔法少女になりたいんだ。

魔法少女ねぇ…で?ちゃんと契約の為の贄は、用意してるんでしょうね?

贄…すまん、用意してねーわ。

魚や米とかの供物ならあるんだがな。

いや…いいわよ…ナエルに貰ってるし。
契約無しでの魔法少女でもいいわよね?

契約無しの魔法少女・・・？

契約ありの魔法少女との違いはあるのか？

契約ありだと、アンタが簡単に私を呼べちゃうのよ