私の仮の居場所です

…ここなら、みんなに変われるらしくて安心と聞いたので…

時が満ちたようだな。
楓ちゃん。

…？えっと…どなたでしょうか？

俺はただの悪魔。マモンと呼んでくれ。

悪魔のまもんさんですか…
私の友達にも、天使さんと死神さんと悪魔さんがいますよ！

興味深い。
聞かせてくれねぇか？
楓ちゃんの友達、天使さんと死神さんと悪魔さんのお話。

私達が作り出した世界にいる友達なんです。
みんな「天使」さん「悪魔」さん「死神」さんと呼んでいて
誰1人本当の名前を知らない三人のお方です！
その元いた世界からの友達の吸血鬼さんの双子のお方も名前は知らないらしくって…
個性豊かで、でも優しいお方たちですよ！

不可解だな…名前を知らずしてそれは本当の友達と言えるのか？

お友達なんです。
他のみんなに何かあったら、ちゃんと助けてくれますし、
…「教えない」じゃなくて本人さん達も「知らない」みたいな感じで…

冷酷…というより、畏怖だな…
楓ちゃんはそれでいいのかよ

私は大丈夫ですよ
この状況が今一番幸せなので

ならいいんだ。楓ちゃんが幸せなのならば。
ところでよぉ、楓ちゃんはどんな風に変わりたいんだ？

私は…強くなりたいです。
性格がって意味でも。天魔神としてでも

性格は己自身を鍛錬し、強剛者としての御心を下せば簡単に強くなれるぜ
だが、天魔神っつーのはどういうことだ？

天魔神と言うのはもともと
「天使」「悪魔」「神」「妖精」「人」
の力を持った者のことを言うんです。
ただ、私は一つだけ違って
「天使」「悪魔」「神」「妖精」「人」「死神」
の力を持っています。…死神の力は最近得ました。

境遇的には楓ちゃんの序列はねぇ…か。
しかし驚愕したぜぇ。
なぜそんな力を司ってんだ？

…それは私もわかりません

それは、偶発的に司ることは考えられねぇな。
自らの意思で力を継承するということもねぇ。
なら、それは誰かが仕組んだんじゃねえのか？
あるいは、自身に災厄や至福を誘わせる素因を有しているとか…。

…それでも私は構いません…
強くなって、守ってくれたみんなに恩返しがしたい…
私は争いごとをなくしたいから…たくさんの能力が使える
天魔神はとてもいいんです…

万能なる能力なのは分かる。
だが、力については未解明な節も多いだろう？そう容易く能力を行使すれば、いずれ己が身を滅ぼすかもしれない。
とくに悪魔の力ってのは主に、自身の血漿による鏖力の増幅を伴うから死んじまうこともある。
ま、争いごとをなくしたいっつーのは見解の一致だ。

返事遅れてごめんなさい！
一応…ゆきだって悪魔のハーフなのでそこはわかります…！
私は

…わたし…は

楓ちゃん…は？

…な、なんでもないです

私は……へ変態になりたかったんだ。

…変態さんですか…？

そうだな。

どうすれば完全な変態になれるだろうか……

…わ、わかりません…
まもんさんに聞いて見ては…？

めお暇ちゃんです…
お絵描きしましょう…

楓ちゃん、突然ですまねえ。この世界はどうだ？

えっと…凄いお方がいるんだなぁと…

思う世界です

楓ちゃん………我が欲望…は…

楓ちゃん…も十分すごいと思う。
だから…俺を踏んでくれ…！

えぇ…？お踏みできませんよ…
晴雨ちゃんに変わって踏んでもらいますか…？

いや…そ、その…楓ちゃん…俺を男にしてくれ…

どう言うことでしょうか…？

…いや…なんでもない。
忘れてくれ…
いずれ訪れるその時までな…

…よくわかりませんが
お暇ちゃんなんですけど…、
いいところわかりませんか？

深淵の安寧場でも覗いてみたらどうだ？
それか俺を踏むか

覗いてみますね！
情報ありがとうございます…！
踏んでもらいたいなら晴雨ちゃんに…

君に踏んで欲しいんだ…！！

…私が踏んだら、私の涙に当たって
消えちゃいますけど…大丈夫でしょうか？

涙…？どういうこった

えっと…私の魔法は涙を操るんです。
私がいつも泣いているから…
そして私の涙に触れた人は「消えちゃいます」

…あ？それで…消えたやついんのか？

…消えた人、何人もいるんです。
私の世界で、みんなで通っている学園がいるんですが
そこは能力者さんや他世界から来たお人、敵対心のないお方しか居ません。
でも、能力者さんを狙ってくる人がいるんです。
…一度、たくさんの人が押し寄せて来ました。
人の方は追い詰められて泣いていました。

…私は味方の涙でさらに強くなるんです。
その時に…

悲劇だな。
楓ちゃん、だが…その力は禁忌だ。

…今の私は違います。
きっと力の制御もできますし…
守りたいんです。
…この力を持ってる理由を、私がここにいる理由を証明したいんです…