学園戦争しようぜVer.11

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『…では、ゆきましょうか』

…行きましょうか

門の前

…ゲホッ…けほっ……っはぁ…

ローレンスが待っている...

どうにもこうにも…力が入らないのは厄介ですねぇ

「............」

…こんにちは、ローレンスさん

「....」（手を差し伸べてくる）

…ふふ、こんな醜い道化師に触ることなんて、もう二度とないようにしますからね(…手を触る)

あの時と同じ...花畑に居る

………やっぱり、白いですねぇ

…あ、治療してなかったから花に血がついちゃう…

小屋が燃えて、その近くの大きな石にレイチェルが横たわって居る

…あ、…そういえば…ここ、魔法使えないんでしたねぇ…

「....やっと来たか」

………

お待たせしました

すみません、今日は紅茶を持ってくるのを忘れてしまいました

「...介錯の前に、やり残すことはあるか？」

……いえ、とくに

（慈悲の刃を鎌状にして構える）

…レイチェルさんは

「...レイチェルはお前を自慢げに語っていたよ」

…そう、ですか

「scullFaceが死んだ拍子に気絶した」

っはは、…皮肉ですよねぇ…こんな偽善者が、あんなことを語るなんて

「...結局」

…全て、僕が仕組んだこと、でした

「君を飲み込んだものは何だ？狩か血か悪夢か？」

といっても結んだ先に、この未来ができたと言った方が正しいですが…

…なんでしょうね

「まぁ、どれでも良い」

…こんなふうに、生まれてしまったこと…ですかね

…ええ、

「...始末するのも、終わりの者の役目というものだ」

…すみませんねぇ紅茶をご馳走すると約束しましたのに…

やはり、僕は木偶人形でしたよ

「...」（鎌を振り上げる）

「だが、レイチェルは変わることができた」

『…偽善者道化師は、醜く、消えてゆきましょう』

「だから今、止めようとしてくれて居る」

…！

……え

「...ピエロ...君？」

……どうして

「...私に...希望くれたじゃない...」

『嘘だ、ありえない、こんなふうに僕はいじっていない、全部、全部、僕の』

………ちがう

あんなの、偽善だ、嘘だ、あんなもの、

「...思い出して見たまえよ」

『ぜんぶ、僕が壊した、僕の意思で、僕のわがままで』

「私がいつ、レイチェルを殺した？マルドロがレイチェルを操ったという保証は？」

……っ！やめてよ！はやくころしてよ！もぅっ…これ以上っ

…これ以上っ

『…僕の理想を否定しないでっ…』

「...君への刑をマルドロと3人で考えたんだ」

！

「ローレンスは介錯に、私が世界を新たに作れ」

……な、にを

「マルドロは...この世界のまま罪滅ぼしをさせろ」

っっ！！

『……ぼくの…』

「今、君の全ては私に有る、だが...刑を選ぶ権利を与えたのは...」

……どうして、

「...彼女に任せることにした」
（鎌をレイチェルに渡して、車椅子に座る）

『僕の、さいしょ』

…………せ、…せぇ

「...ピエロ君？」

『僕の理想…は』

………………………

ばかみたいだね、ぼく

いや、おおばかものか

「...理想は実現から遠いものの一つだよ...」

………あれだけやって、いまきづいたよ

…ぼくが、あんなふうに偽善をつくしたのは

「だけど、その過程で得るものを活用して成功させたのが、天才たちなんだ」

…………想定内だったはずなのになぁ…

「ピエロ君...貴方は...」

…………皮肉だよね

僕が欲しかった最初の希望は

『……独りぼっちじゃない世界』

『友達がほしい』

……ほんとばかみたいだ

「もう、手に入れてたんだよ、成功」

…………なにも、思い出せないや

「マルドロが、貴方を心配した」

そんなのないよ、僕は失敗した、作り直すはずだった世界を

「ゲールマンが貴方を見守った」

「ローレンスが貴方を手助けした」

…なんで

「私は...どうしてあげたかと思う？」

…………せん、せ、ぇ…

「貴方を愛した」（鎌を投げ捨てる）

………………やめといたほうがいいですよぉ…先生

こんな木偶人形、バラしてすてたほうがいいですよぉ

……ねぇ、…お願い、だから…

「貴方を愛している」

「大罪を犯した貴方を愛している」

…いらないって、…突き放してよ、ゆるせないって、ころしてよ…っ

「愚かな貴方を愛している」