郵便局とは言うけれど、ポストもATMもない。 ただ1つある窓口にはバイトと称する少女が座っているだけ。 それ以外の調度品は、四人掛けのソファが二つ、テーブルが二つ、質素なスツールがたくさん。 「手紙を出したければ、ここにおいでください。どこにでも届けます。」
「さて────久々に来てみれば。何ヶ月も経っていたのですね。あの人たちにも手紙は届くのでしょうか······」 (窓口に鎮座したまま、呟く。)