Code:__ ネーム、EMPTY(エンプティ)よ
……無名なる世界に降り立つ天使よ、応答せよ、応答せよ
風が草原を揺らすのみのこの大地
天を仰げば、灯る命の光が黒い闇を広げていく
ここから、新たなる世界を生み出していく
それが、私から汝らに課せる使命__
Code:__ ネーム、EMPTY(エンプティ) より、創世記録、ブロック1
降り立った世界は星の景色が広がる草原。
風と思わしき感覚が私を包んでいる状態である。大気はある模様。
ただ辺り一帯を見渡すのみでは、草原が広がる以外に何もない様子。
生命体の反応、今の所無し。
辺りを散策していくことにする。
ブロックエンド__
「Code:Stroll ネーム アドニスより ブロックイレギュラー
辺りの景色は夜の世界。
大地を走り抜ける機関装置に潜入した。恐らく「列車」と呼ばれる乗り物であるだろう。一頻り内部を見たが、「寝台列車」であると推察できる。
現在その内部で確認できた生命体は2体。男性と思われる人物、女性と思われる人物、それぞれ一人ずつ。
だが本当にそうであるかの断定ができない為、チャンスを見計らって接触しようと思う。
探索はこれから始める計画である。
ブロックエンド__ 」
各場所に探索に向かわせた分身からのブロックをキャッチした。
一方自分は、透き通る水が湧き出る泉を目の前に立ち尽くす。草原が広がるその世界を探索していたところ、初めて見つけたのがこれだった。
掬えば冷たい感覚が全身に流れていく。そしてその泉は、空に広がる輝きを真に受け止めており、それはそれは美しく……命を表していた。
Code:__ ネーム、EMPTY(エンプティ) より、創世記録、ブロック2
草原を探索したところ、泉を発見した。周辺を歩いても10分もかからない小さな泉であるが、水は非常にきれいである。身体に入れても何ら問題も無さそうである。
まずはこれがエネルギーとして活用できるか試すこととする。
ブロックエンド__
夜通し歩き通した草原の中だが、湧き上がる泉以外には何も無かった。
ただ、星が美しかっただけである。
遠くの空が白み始めた。そしてどこからか虫の音が聞こえてきた。
「Code:__ ネーム、EMPTY(エンプティ) より、創世記録、ブロック3
遠くの空が白み始めた。太陽が登ってくるのだと認識できる。この星には天体の概念がある。
また、草原のどこからか虫の鳴き声も聞こえる。
生命体の反応は弱いが、確実に存在していると思われる。
我々は、太陽の熱に弱いため日が昇った後は一度離脱する。
建物を作れさえすれば良いのだが……
誰か他に力になってくれそうな者の探索も必要である。
ブロックエンド__ 」
また夜が訪れた。天上は月が世界を支配していた。
あの泉は、月を包んで揺らしている。
風の音が静かに響く、静寂の間だ。
草原に転がれば、そのままこの世界に溶けていくのではないかというほどに……
___風の流に耳を澄ませる者も居れば
お構い無しに目を閉じる。…そんな生き物もいる
例えば、猫。
__何処か "違う" 誰かの近くで
丸くなって、眠りの時を待ちわびる小さな陰1つ