HALO [I]

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1:鐡 冴月◆XA:2021/11/23(火) 18:00

 西暦20XX年、青波市。
 日本近海に浮かぶ人工島に建設された巨大水上都市。
 安寧と繁栄を謳歌するネオン煌めく洋上の不夜城に『黒き神仙(チェルノボーグ)』の魔の手が迫る。
 けれど、この街には不屈のヒーロー達が居た。

 ならば、やるべき事は唯一つ。
 さぁ、英雄譚の開幕だ。

2:鐡 冴月◆XA:2021/12/02(木) 23:00

『Prologue』

「……ん、ここは……何処?」

 鐡 冴月が眠りから覚めるとそこは知らない部屋だった。
 背中に感じる柔らかな感触、どうやらベッドに寝かされているらしい、起き上がろうとするが身体が思うように動かない、見れば手首に縄が巻かれていた、その縄はベッドの下へと延びている、反対の手首と両足も同様だ。

 「……私、縛られてる? そうか、捕まったのか」

 自分の置かれている状況はすぐに理解できた、同時にこうなっても仕方ないとも思った。
 とにかく、ここから抜け出さなくては、冴月は四肢に意識を集中させる。

 「『メタライズ』」

 発動する金属化の異能、細長く変形する四肢、もはや縄など存在しないに等しかった、束縛から解放された冴月は異能を解除し立ち上がる。

 室内は簡素なベッドが二つとスチールラックが一つ置かれているだけ。この部屋には何も無さそうだ。
 
 冴月はドアへと向かいドアに耳を当てる、話し声も足音も聞こえてこない誰もいないようだ。
 冴月はゆっくりとドアを開け外の様子を伺う、やはり誰もいない。

「待っててジョー、私が助けるから」

 そう決意し冴月は未知の建物を探索し始めた。

3:炎神◆.s:2021/12/05(日) 02:17

『Prologue =ENGAMI side』


____拳一刀流…



「『返し討ちィッ!』」 


 同じ建物の何処か __伸びた一団が辺りに広がる中
 腰を深く落とした瞬打が決まり、戦闘員が宙を舞う…
 …だがすぐに次の集団が、ヒーロー1人を取り囲み
 軽く腕力で彼らを越す炎神も、流石に不利を理解した

「 っへへ …流石にこりゃ
先走っちまったかな…! 」


_____だが嬉しいぞっ…


 「 暴れるんなら…へへ、こんだけ居なくっちゃな…!」


 やることなす事拳一丁。___啖呵を切れば

 我先にと向かって来る敵の群れ、…だから楽しい
 戦いがいが体の中で奮ってくる …疲れは感じない


「 だりゃぁーッ 『群狼拳ーッ!』 」



 何も考えずに …ただ拳を振るって暴れ混む。

4:????:2021/12/05(日) 08:11

「いったい何事なんだよ〜...」

コツコツと歩く音
負霊達は恐怖で怯え、怪物化した者達も静まり返る。

「おい、これは...どういう状況なんだぁ?」

ーそ、そのぉ...今から彼奴らを捕らえるとこで御座いますぅ...中将殿。

「ふ〜ん...なら、お前らはそのまま奴らを捕らえておけ。俺は観戦しておくからさ」

―は、はいぃ!!野郎共行くぞぉぉぉ!!

負霊達は怪物化した者達に負の波動を送り
怪物化した者達はより凶暴化し、ヒーロー達を襲う。
上にいる負霊達が呼ぶ“中将殿”は葉を吸いながら高見の見物だった。

5:????:2021/12/05(日) 09:39

「さぁ...どう感じで俺を楽しませてくれるかねぇ...」

負霊達の戦闘姿を見ながら吸った。

怪物化の者達は全員で5体
スーツで眼鏡を掛けたトカゲ男
音楽の音符を身にまとう巨大犬女
数字のメモリーを背中に伝う機械
ハートが割れた赤黒い液体を出す3mの人形
筆を両手持っている血を流した骸骨

同時に襲いかかる

6:鐡 冴月◆XA:2021/12/05(日) 22:46

 部屋の外に出て十分ほど経っただろうか、四つほど部屋を調べたがジョーの姿は見付けられなかった。

「この建物、広さのわりに人が少ない……」

 それに利用された痕跡があまりない、誰かの私物やゴミ箱の中にゴミが見当たらない、先程捕らえられていた部屋もそうだ、取引用に用意した一時的な拠点と言ったところだろうか。
 冴月はなおも人気の無い通路を進む、そして通路の突き当たりの階段に差し掛かろうとした時、どこかで喧騒が聞こえた。

「ジョー……待ってて」

 自分の居ないところでジョーが傷付いていると思うと居ても立っても居られなかった、冴月は階段を駆け上がり階上へと向かう。


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