ちいさなあくま 

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1:譜◆:2015/02/28(土) 11:30




ちいさなあくまと、わたしだけの


おおきなせかい。



51:  える  ◆WU:2015/03/14(土) 23:41






「……んう」

あまりの出来事に驚き過ぎて、思わず息を潜めていたわたしは、酸素不足になってしまい。

苦しそうに、せわしく息をするわたしを見ながら、彼は「ごめん」と言ってスッと離れた。



――でも、残るのは寂しさと切なさだけで。



「あ、こちらこそいきなりこめんなさい……」


わたしは、自分にもわからない“何か”を誤魔化すように、そっと空を見上げた。



「今日は月が綺麗ですね」



すると、彼がさっきのようにまたケラケラと笑い始めたため、ちいさく首を傾げていると。



「それの意味、知ってて言ってんの?」


と彼。

わたしは、なんのことだがわからずに、ただぽかーんと立ち尽くすのみ。



と、そのとき。











「それさ、I love youって意味だけど」



あまりの驚きに、「えええっ!?」と声を上げるわたし。


1日のうちに2回も告白するなんて。それも、タイミングなんて下の下の下。


絶対に、変な人だと思われたに違いない。



「あんたといると、本当楽しい」


「ありがとう」そう、言いかけたときだった。


「俺ら、付き合おっか?」


それは、紛れもなく彼の声だった。

彼のその声が、言葉が。何度も何度も、勝手に脳内でリピートされる。





すると、わたしの返事も待たずに彼はもう一言、吐き捨てるように付け足した。











「その代わり、俺以外を見ないって誓える?」





と。

52:  える  ◆WU:2015/03/16(月) 06:41







「……んう」

あまりの出来事に驚き過ぎて、思わず息を潜めていたわたしは、酸素不足になってしまい。

苦しそうに、せわしく息をするわたしを見ながら、彼は「ごめん」と言ってスッと離れた。



――でも、残るのは寂しさと切なさだけで。



「あ、こちらこそいきなりこめんなさい……」


わたしは、自分にもわからない“何か”を誤魔化すように、何気無く空を見上げた。

わたしが見た空は、真っ赤に染まっていた。見惚れてしまうほど、真っ赤に。


けど、その中でアクセサリーみたいに煌めいていた月が、綺麗で綺麗で。



「今日は月が綺麗ですね」


いつの間にか、心の声を口に出していた。


すると、彼がさっきのようにまたケラケラと笑い始めたため、ちいさく首を傾げていると。



「それの意味、知ってて言ってんの?」


と彼。

わたしは、なんのことだがわからずに、ただぽかーんと立ち尽くすのみ。



と、そのとき。











「それさ、I love youって意味だけど」



あまりの驚きに、「えええっ!?」と声を上げるわたし。


1日のうちに2回も告白するなんて。それも、タイミングなんて下の下の下。


絶対に、変な人だと思われたに違いない。



「あんたといると、本当楽しい」


でも、返ってきたのは予想外の言葉だった。

そしてまた、顔を逸らしてしまうわたし。



何か言わないとと思い、「ありがとう」と、そう言いかけたときだった。


「俺ら、付き合おっか?」


それは、紛れもなく彼の声で。

彼のその声が、言葉が。何度も何度も、勝手に脳内でリピートされる。





すると、わたしの返事も待たずに彼はもう一言、吐き捨てるように付け足した。











「その代わり、俺以外を見ないって誓える?」





と。

53:  える  ◆WU:2015/03/16(月) 19:05








「……んう」

あまりの出来事に驚き過ぎて、思わず息を潜めていたわたしは、酸素不足になってしまい。

苦しそうに、せわしく息をするわたしを見ながら、彼は「ごめん」と言ってスッと離れた。



――でも、残るのは寂しさと切なさだけで。



「あ、こちらこそいきなりこめんなさい……」


わたしは、自分にもわからない“何か”を誤魔化すように、何気無く空を見上げた。

わたしが見た空は、真っ赤に染まっていた。見惚れてしまうほど、真っ赤に。


けど、その中でアクセサリーみたいに煌めいていた月が、綺麗で綺麗で。

宝石のようにも見えた。



「今日は月が綺麗ですね」


感動のあまり、心の声を口に出している自分がここにいて。

ハッと驚き、いつもの癖で口元に両手をあてて一歩後退りをした。


すると、彼がさっきのようにまたケラケラと笑い始めたため、何もわからずにただ立ち尽くしていると。



「それの意味、知ってて言ってんの?」


と、彼。

わたしは、なんのことだがわからずに、ただぽかーんと立ち尽くすのみ。



と、そのとき。

彼がまた、フッとちいさく息を吐き捨てたあとに、また口を開けた。











「それさ、I love youって意味だけど」



あまりの驚きに、「えええっ!?」と声を上げるわたし。


1日のうちに2回も告白するなんて。それも、タイミングなんて下の下の下。


絶対に、変な人だと思われたに違いない。



「あんたといると、本当楽しい」


でも、返ってきたのは予想外の言葉だった。

そしてまた、顔を逸らしてしまうわたし。



何か言わないとと思い、「ありがとう」と、そう言いかけたときだった。


「俺ら、付き合おっか?」


それは、紛れもなく彼の声で。

彼のその声が、言葉が。何度も何度も、勝手に脳内でリピートされる。





すると、わたしの返事を待たずに、彼はもう一言だけ、吐き捨てるように付け足した。





「その代わり、俺以外を見ないって誓える?」



と。

54:  える  ◆WU:2015/03/16(月) 20:23




「えっと、それは男友達とか作っちゃダメ、ってことですか?」


「んー、まあそーゆーこと」



そして、彼はもう一度。「誓える?」と、顔を近づけて迫ってきた。

誓えるも何も、わたしには男友達すらいない。

男子とは、必要最低限のことしか話さないからだ。



それに、好きな人に独占されるのは決して嫌じゃない。



むしろ、その方が“良い”。





「誓います」


わたしたちは、手のひらを重ね合わせ、指を交互に絡めて。

ギュッと、強く握り合った。




―――― ←↑→↓




「それじゃ、また明日」

「ん」


ぎこちなく手を振りながら、頬を緩めた。

何もなくってちっとも楽しくない毎日にサヨナラ、と思いながら――

55:  える  ◆WU:2015/03/16(月) 20:40





「えっと、それは男友達とか作っちゃダメ、ってことですか?」


「んー、まあそーゆーこと」



そして、彼はもう一度。「誓える?」と、顔を近づけて迫ってきた。

誓えるも何も、わたしには男友達すらいない。

男子とは、必要最低限のことしか話さないからだ。



それに、好きな人に独占されるのは決して嫌じゃない。



むしろ、その方が“良い”。





「誓います」


わたしたちは、手のひらを重ね合わせ、指を交互に絡めて。

ギュッと、強く握り合った。




―――― ←↑→↓




「それじゃ、また明日」

「ん」


交差点の端っこで、わたしたちはそっと手を離し。別れの言葉を交わした。


わたしは、ぎこちなく手を振りながら、彼の後ろ姿をじっと見つめ続けた。


何もなくってちっとも楽しくない毎日にサヨナラ、と思いながら――

56:  える  ◆WU:2015/03/16(月) 20:41





つーかーれーたー!

内容めーもーろー!↓

57:  える  ◆WU:2015/03/16(月) 21:17




1.莉嘉がなんだかんだでモテ期()に

2.次第に、裕人の束縛は強くなっていく

3.莉嘉が別れを切り出し、別れることに

4.だが、お互いに忘れることはできず、また付き合い始める

5.今度は、裕人の元カノ登場

6.いろんな手を使ってくる元カノ

7.裕人は、元カノの前で莉嘉にキス

8.二人は幸せに

9.だが、そこで莉嘉の母親が男を家に住まわせる

10.その男は莉嘉に手を出そうとする

11.嫌になった莉嘉は家出し、裕人の家へ

12.二人は同居し始める

13.また愛を誓う()二人 ←でおわり





58:  える  ◆WU:2015/03/18(水) 16:47




そこから歩いて5分。

わたしは、一軒家の前まで来た。もちろん、そこはわたしの家だ。



音をたてないよう、そっと玄関ドアを開けて玄関で丁寧に靴を脱いだ。




「……ケンちゃんったらー。甘えん坊さんなんだからっ」

「いやー、本当に君は美人だ……」




――まただ。



毎日毎日。

帰ってくるたびに、母の部屋から聞こえてくるのは“母”と“知らない男”の声。

昔は穏やかで、優しかった母。でも、父が死んでからは毎日、知らない男を家に連れてくる。



そして、そのたびに“1人の女”になるのだ。




そんな、汚らわしい女性になってしまった。





「ただいま」



耳を塞ぎながら、自分の部屋へとはや足で歩いた。

59:  える  ◆WU:2015/03/18(水) 16:52





「……いってきます」


イチャイチャしている母達の前を横切り、そそくさと家を出た。

昔は「やめて」などと言ってたものの、「お母さんはそれで稼いでるの」と一点張り。

今では、言う気力すらなくなっていた。

60:  える  ◆WU:2015/03/19(木) 17:57






「……いってきます」


イチャイチャしている母達の前を横切り、そそくさと家を出た。

昔は「やめて」などと言っていたものの、「お母さんはそれで稼いでるの」と一点張り。

今では、言う気力すらない。



そんなことばかり考えていると。

いきなり、視界が真っ暗になった。



「……何!? だ、誰ですか……?」



恐る恐る、目の上に重なっているものの上に手をそっと乗せてみる。


そして、その手のあたたかさと大きさで、わたしはすぐに確信した。




「秋坂くん?」



「うわー。もしかして、最初からバレてた?」



彼はそう言いながら、クスクス笑っている。


そんな彼を見ながら、わたしもつられて笑ってしまい。



はたから見れば、ただのバカップルにしか見えないんだろうなあ。

なんて思いながら、まばたきをした。

61:  える  ◆WU:2015/03/19(木) 18:21




「そろそろ行こうか」

「うん、そうだね」



話していくうちに、わたしの敬語も抜けていき。

ちょっとずつではあるけれど、やっと自然体になってきた たのがちょびっと嬉しくて。

思わず、口角から笑みを零した。













廊下を、2人でワイワイ喋りながら歩いていると。

目の前に、クラスメイトの橘(タチバナ)さんと桃月(モモツキ)さんが、目の前にスッと現れ、ペチャクチャと喋り始めた。



「……裕人、何でそんなのと一緒にいんの?」

橘さんは、女子の中でもクラスの中でも中心的な存在で。

クラスの空気を操るのがとても上手い。



「今日は、一緒に遊ぼうよっ! 昨日は、ヒロちゃんを見つけられなくて誰かに取られる前に、予約しないとって」

桃月さんは、天然系ふわふわ女子。

そんな桃月さんだが、噂では“小悪魔系女子”らしい。あくまでも噂に好きないけれど……。






わたし達4人の間にピリピリしたような、もどかしくて痒い雰囲気が漂い始めた。



わたしが苦手なシチュエーションだ。



すると、沈黙の中。


秋坂くんがわたしの手を掴み、2人に見せるように甘ったるく口づけをした。

62:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 15:46





「そろそろ行こうか」

「うん、そうだね」



話していくうちに、わたしの敬語も抜けていき。

ちょっとずつではあるけれど、やっと自然体になってきた たのがちょびっと嬉しくて。

思わず、口角から笑みを零した。













廊下を、2人でワイワイ喋りながら歩いていると。

目の前に、クラスメイトの橘(タチバナ)さんと桃月(モモツキ)さんが、目の前にスッと現れ、ペチャクチャと喋り始めた。



「……裕人、何でそんなのと一緒にいんの?」

橘さんは、女子の中でもクラスの中でも中心的な存在で。

クラスの空気を操るのがとても上手い。



「今日は、一緒に遊ぼうよっ! 昨日は、ヒロちゃんを見つけられなくて誰かに取られる前に、予約しないとって」

桃月さんは、天然系ふわふわ女子。

そんな桃月さんだが、噂では“小悪魔系女子”らしい。あくまでも噂に好きないけれど……。






わたし達4人の間にピリピリしたような、もどかしくて痒い雰囲気が漂い始めた。



わたしが苦手なシチュエーションだ。



すると、沈黙の中。


秋坂くんがわたしの手を掴み、2人に見せるように甘ったるく口づけをした。


唇ではなく、手の甲に。

63:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 15:47






「そろそろ行こうか」

「うん、そうだね」



話していくうちに、わたしの敬語も抜けていき。

ちょっとずつではあるけれど、やっと自然体になってきた たのがちょびっと嬉しくて。

思わず、口角から笑みを零した。













廊下を、2人でワイワイ喋りながら歩いていると。

目の前に、クラスメイトの橘(タチバナ)さんと桃月(モモツキ)さんが、目の前にスッと現れ、ペチャクチャと喋り始めた。



「……裕人、何でそんなのと一緒にいんの?」

橘さんは、女子の中でもクラスの中でも中心的な存在で。

クラスの空気を操るのがとても上手い。



「今日は、一緒に遊ぼうよっ! 昨日は、ヒロちゃんを見つけられなくて誰かに取られる前に、予約しないとって」

桃月さんは、天然系ふわふわ女子。

そんな桃月さんだが、噂では“小悪魔系女子”らしい。あくまでも噂に好きないけれど……。






わたし達4人の間にピリピリしたような、もどかしくて痒い雰囲気が漂い始めた。



わたしが苦手なシチュエーションだ。



すると、沈黙の中。


秋坂くんがわたしの手を掴み、2人に見せるようにわたしの手の甲に甘ったるく口づけをした。

64:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 15:48







「そろそろ行こうか」

「うん、そうだね」



話していくうちに、わたしの敬語も抜けていき。

ちょっとずつではあるけれど、やっと自然体になってきたのがちょびっと嬉しくて。

思わず、口角から笑みを零した。













廊下を、2人でワイワイ喋りながら歩いていると。

目の前に、クラスメイトの橘(タチバナ)さんと桃月(モモツキ)さんが、目の前にスッと現れ、ペチャクチャと喋り始めた。



「……裕人、何でそんなのと一緒にいんの?」

橘さんは、女子の中でもクラスの中でも中心的な存在で。

クラスの空気を操るのがとても上手い。



「今日は、一緒に遊ぼうよっ! 昨日は、ヒロちゃんを見つけられなくて誰かに取られる前に、予約しないとって」

桃月さんは、天然系ふわふわ女子。

そんな桃月さんだが、噂では“小悪魔系女子”らしい。あくまでも噂に好きないけれど……。






わたし達4人の間にピリピリしたような、もどかしくて痒い雰囲気が漂い始めた。



わたしが苦手なシチュエーションだ。



すると、沈黙の中。


秋坂くんがわたしの手を掴み、2人に見せつけるようにわたしの手の甲に甘ったるく口づけをした。

65:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 15:53








「そろそろ行こうか」

「うん、そうだね」



話していくうちに、わたしの敬語も抜けていき。

ちょっとずつではあるけれど、やっと自然体になってきたのがちょびっと嬉しくて。

思わず、口角から笑みを零した。













廊下を、2人でワイワイ喋りながら歩いていると。

目の前に、クラスメイトの橘(タチバナ)さんと桃月(モモツキ)さんが、目の前にスッと現れ、ペチャクチャと喋り始めた。



「……裕人、何でそんなのと一緒にいんの?」

橘さんは、女子の中でもクラスの中でも中心的な存在で。

クラスの空気を操るのがとても上手い。



「今日は、一緒に遊ぼうよっ! 昨日は、ヒロちゃんを見つけられなくて誰かに取られる前に、予約しないとって」

桃月さんは、天然系ふわふわ女子。

そんな桃月さんだが、噂では“小悪魔系女子”らしい。あくまでも噂にすぎないけれど……。






わたし達4人の間にピリピリしたような、もどかしくて痒い雰囲気が漂い始めた。



わたしが苦手なシチュエーションだ。



すると、沈黙の中。


秋坂くんがわたしの手を掴み、2人に見せつけるようにわたしの手の甲に甘ったるく口づけをした。

66:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 15:54




ほんと、誤字ばっか←


 

67:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 16:11





「秋坂くん……っ!?」


瞳を揺らしながら、じっと彼を見つめた。

本当に、何を考えているかわからない。


けど、少し嬉しかったのも事実で。



わたしのメトロノームのリズムが、どんどん速くなってくのを感じた。

ドク…ドクドク…ドクドクドクドク、という風に。


「可愛くない? 俺の彼女。ほら、頬がどんどん赤くなる」


「えっ、うう……っ」


2人の鋭く突き刺さるような痛い視線に、思わず顔を背けた。



「っそーゆーことだから」


今度は1オクターブ下げ、真剣な顔つきで橘さんと桃月さんを見つめる彼。



「鬱陶しい」


でも、次の言葉が耳に入った瞬間。

いつか自分への言葉になるんじゃないか、と想像している自分がどこかにいた。

68:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 16:17




「……最低」

「本当。もう教室に行こ」


2人はそう言い、立ち去ってしまった。

わたしの胸の中に残るのは、何とも言えない感情だけで。

69:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 16:33





1.莉嘉に好意を持つ男子が現れる

2.次第に、裕人の束縛は強くなっていく

3.女子からの嫌がらせが始まる

3.莉嘉が別れを切り出し、別れることに

4.だが、お互いに忘れることはできず、また付き合い始める

5.今度は、裕人の元カノ登場

6.いろんな手を使ってくる元カノ

7.裕人は、元カノの前で莉嘉の唇にキス←

8.元カノは、“絶対に幸せになれ”と言い、その件はおわり(

9.だが、そこで莉嘉の母親が男を家に住まわせる

10.その男は莉嘉に手を出そうとする

11.嫌になった莉嘉は家出し、裕人の家へ

12.二人は同居し始める

13.また愛を誓う()二人 ←でおわり




うはwwwww←
キモいな私…(



 

70:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 16:34




今は0かな( え


 

71:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 16:58





「……最低」

「本当。もう教室に行こ」


2人はそう言い、立ち去ってしまった。

わたしの胸の中に残るのは、何とも言えない感情だけで。

幸せのすぐ隣には、辛いことがあるんだと実感した。











夕焼け空が綺麗な、放課後。

意味もなく、廊下で静かに景色を眺めていたら。



「帰ろうか」


肩を叩かれ、振り返ると。そこには、やわらかく微笑む秋坂くんの姿があった。

本当に、優しいなあと思う。


けれど。


あの朝の件があり、どうしても少しためらってしまい。




でもやっぱり、一緒にいたいという気持ちの方が強くて。

ためらいなんて、すぐに消えていた。





――――それと同時に、辛いことの隣にはまた新たな幸せがあることを学んだ。






そして、わたしはそっと微笑み返すと、彼の横で歩調を合わせながら歩き出した。

72:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 17:08






「……最低」

「本当。もう教室に行こ」


2人はそう言い、立ち去ってしまった。

わたしの胸の中に残るのは、何とも言えない感情だけで。

幸せのすぐ隣には、辛いことがあるんだと実感した。



―――― ←↑→↓



夕焼け空が綺麗な、放課後。

意味もなく、廊下で静かに景色を眺めていたら。



「帰ろうか」


肩を叩かれ、振り返ると。そこには、やわらかく微笑む秋坂くんの姿があった。

本当に、優しいなあと思う。


けれど。


あの朝の件があり、どうしても少しためらってしまい。




でもやっぱり、一緒にいたいという気持ちの方が強くて。

ためらいなんて、すぐに消えていた。





――――それと同時に、辛いことの隣にはまた新たな幸せがあることを学んだ。






そして、わたしはそっと微笑み返すと、彼の横で歩調を合わせながら歩き出した。





73:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 17:09






「秋坂くん……っ!?」


瞳を揺らしながら、じっと彼を見つめた。

本当に、何を考えているかわからない。


けど、少し嬉しかったのも事実で。



わたしのメトロノームのリズムが、どんどん速くなってくのを感じた。

ドク…ドクドク…ドクドクドクドク、という風に。


「可愛くない? 俺の彼女。ほら、頬がどんどん赤くなる」


「えっ、うう……っ」


2人の鋭く突き刺さるような痛い視線に、思わず顔を背けた。



「ま、そーゆーことだから」


今度は1オクターブ下げ、真剣な顔つきで橘さんと桃月さんを見つめる彼。



「鬱陶しい」


でも、次の言葉が耳に入った瞬間。

いつか自分への言葉になるんじゃないか、と想像している自分がどこかにいた。




74:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 17:33




番外編 、 pf 01 。


Name → 柳 莉嘉  /やなぎ りか
Age&Birth Day → 17(現時点)、6月9日



済みません、今はまだこれくらいしか決まってないんです…!!笑
ふつつか者で、本当に済みませんっ △


ちなみに、小説の中では今は“2月3日(火)”となってます。
まだまだ未熟ではありますが、毎日更新を取り柄に頑張っていきたいと思います!

75:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 17:38





番外編 、 pf 01 。


Name → 柳 莉嘉  /やなぎ りか
Age&Birth Day → 17、高2(現時点)、6月9日




済みません、今はまだこれくらいしか決まってないんです…!!笑
ふつつか者で、本当に済みませんっ △


ちなみに、小説の中では今は“2月3日(火)”となってます。
まだまだ未熟ではありますが、毎日更新を取り柄に頑張っていきたいと思います!

76:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 20:41




いや、引き止めてよ。

行かないで! って。
「了解!」って言って欲しくなかった。


こんな私は、我儘ですか?



 

77:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 20:46




自分がいなくなっても大丈夫、って意味なのかな。
少しくらいは、「いてほしいけど……」みたいな言葉、欲しかったよ。


何も、そんな嬉しそうに言うことないじゃん。



 

78:  える  ◆WU:2015/03/20(金) 20:48




って。

今日の私、今日可笑しすぎ。


私、歪んでんのかな。



 

79:  える  ◆WU:2015/03/21(土) 18:02






番外編 、 pf 01 。

柳 莉嘉  /やなぎ りか
6月9日生まれ、17歳(現時点)。

趣味は音楽を聴くこと。
特技はイラストを描くこと。



済みません、今はまだこれくらいしか決まってないんです…!!笑
またお話が進んだら、改めて書かせていただきます。


ちなみに、小説の中では今は“2月3日(火)”となってます。
まだまだ未熟ではありますが、毎日更新を取り柄に頑張っていきたいと思います!

80:  あわいろ  ◆yE:2015/03/27(金) 15:54




名前どうするか……。

案だそ。



 

81:  あわいろ  ◆yE:2015/03/27(金) 15:57




あわいろ

すず
もゆか
りゆ

ちより



 

82:  あわいろ  ◆so:2015/03/27(金) 15:58




ちより にしよ。

くふふ←


 

83:  あわいろ  ◆so:2015/03/27(金) 16:18



いやー。

でも、「へえ 。」とかみたいに、句読点の前に空白を付ける奴なんなんだろ。

イミワカンネ(=^・^=)←

まあ、そっちの方が可愛いーとか思ってるんだろうな……。

黒歴史確定かもね……←


 

84:  あわいろ  ◆so:2015/03/27(金) 17:13



えっ!
18:00までメンテナスですか……

でも、気長に待とうっ


 

85:  あわいろ  ◆so:2015/03/27(金) 18:03




え、メンテ……
まだかな(´ `;)


 

86:  あわいろ  ◆so:2015/03/27(金) 18:07




終わったああああああ!←


 

87:  あわ  ◆AU:2015/04/02(木) 23:51



   カラフルデイズ  ★☆★

あわ °


 

88:  あわ  ◆AU:2015/04/03(金) 11:21






私の彼氏は、口下手で恥ずかしがり屋で。おまけによく照れる。
そして、失礼かもしれないが見た目は中の下くらい。


世の中は、イケメン好きとか、見た目重視とか。
バカみたいとせせら笑いながらも、どこかでは憧れていて。

89:  あわ  ◆AU:2015/04/03(金) 12:16




私の彼氏は、口下手で恥ずかしがり屋で。おまけによく照れる。
失礼かもしれないが、見た目は中の下くらい。


世の中は、イケメン好きとか、見た目重視とか。
バカみたいとせせら笑いながらも、心の片隅では自分も同じようなことを考えていて。
何度、自分のことを「最低」と責めたことか……。



でも、私は嘘をついていた。

彼と別れたい、離れたいという気持ちに。






第一章   タイムマシン 

90:  あわ  ◆AU:2015/04/06(月) 09:33



「……何なの? これ。ヘッドフォンにしか見えないんだけど」

私は、ただ単に思ったことを質問をした。
そりゃあ、普通のヘッドフォンだったらただじゃおかないし。



――「これはな、率直に言うとタイムマシンだ」


「……へ!?」



思わず目を丸くした。
こんな頼りなさそうな祖父が、タイムマシンなんて物、作れるわけがない。

それも、1人で。


「実はな、小さいが右側にマイクがついてるんだ。
 それでな、俺が使ってみたらよぉ、なんか変なところに通じちまって……」



はあ!? と、外で声を荒らげている風に負けないくらい、私も声を荒らげた。
私のいない間にこんなことをやってたのか……と驚きつつも、話の続きを求めてしまう自分。


祖父は、「まあ見てろ」と言い放し、ガラスの扉を開けてそのヘッドフォンをそっと取り出した。


「ちなみに、これで音楽を聴いたりすることはできん。
 コードのような物は付いてるが、単なるカモフラージュだ。差し込んでもいいが、音はヘッドフォンからは出ないからな」


なんだよもう、優し過ぎる……。
その優しさに溺れそうになりながら、祖父の方をじっと見つめた。





「まあ、堅苦しい説明は省いて……。ここからは実践してみるぞ!」



「うん、わかった!」




私達の弾んだ声が、部屋中に強く高く響いた。

91:  譜  ◆AU:2015/04/22(水) 21:02




きみの手のひらの上に 僕の手のひらを重ねてみた

なんとなく伝わる ぬくもりが 命を感じさせた

92:  譜  ◆AU:2015/04/25(土) 21:08





「……無理だよ、無理」

結局、あたしが行った先は、幼馴染の涼介のところだった。
涼介は、あたしの方へちらりと視線を向け、クスクスと小さく笑っている。
本当、優しくない奴。



「じゃあ、寄り道して帰ろうか?」

「1人でどうぞー」



なげやり気味な返事をして、歩調を少し速めた。
はあ……。という溜め息の音も、「待ってくれよー」という緩い声も、ガン無視で廊下を歩いていく。

そのせいで、気づいた時にはもう涼介の姿はどこにもなかった。

「まあ、いいや」


ほつりとつぶやくと、そよ風の行進隊に紛れながらかろやかに歩き始めた。
涼介がいないと結構のんびり歩けていいな……、なんて思いながら、校門を潜った。



「あれ、2年の友田さん?」



そこには、にこりと微笑む大好きな先輩の姿があった。

93:  譜  ◆AU:2015/04/25(土) 22:56




「あ、いや、先輩何やってるんですか……!? こんなところで!!」

「いや、これから帰るとこだけど」

「……ハッ、そうか。そうですよねー」

94:  譜  ◆AU:2015/05/02(土) 17:36



純愛最高。←

95:  譜  ◆AU:2015/05/02(土) 17:55


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みらくる探偵団!〜【猫探し】の巻〜

みらくる探偵団!〜【ソラが行方不明!?】の巻〜

みらくる探偵団!〜【ちいさな依頼者】の巻〜

みらくる探偵団!〜【怪盗現る!】の巻〜


よっし。
子供向けに見えて、意外と面白いのべるを作ってやる!←

96:  譜  ◆AU:2015/05/02(土) 18:27




主な設定


倉本 マコ (くらもと まこ)

主人公。みらくる探偵団、団長。
ずば抜けた能力があるわけでもなく、魔法が使えるわけでもなく……。
ただ、友達思いの(まあまあ)優しい女の子。


水城 ソラ (みずき そら)

みらくる探偵団、副団長。
逃げ足がとても速く、嘘をついたり話を考えたりするのが上手い。
ときどき毒舌になる、プライドの高い女の子。


杏 ルル (あんず るる)

みらくる探偵団、団員。
なぜか、花と話ができる。運動は苦手だが、歌うことは得意。
天然で、マイペースな女の子。

97:  譜  ◆AU:2015/05/02(土) 18:54



主な設定 II


商店街


爆笑食堂 (ばくしょうしょくどう)

寿司やらケーキやら、和菓子やら……。
いろんな物を食べることができる。
ただ、試作メニューがいつも変。そのため、毎回毎回ボツになる。



ネガティブショップ

ネガティブになれるアイテムが、たくさん売られている。
そして、店長が無料でうらないをしてくれるというサービスもある。

98:  譜  ◆AU:2015/05/02(土) 19:32




主な設定 II


商店街


爆笑食堂 (ばくしょうしょくどう)

寿司やらケーキやら、和菓子やら……。
いろんな物を食べることができる。
ただ、試作メニューがいつも変。そのため、毎回毎回ボツになる。



ネガティブショップ

ネガティブになれるアイテムが、たくさん売られている。
そしてなんと、店長が無料で占いをしてくれるというサービスもある。



キラキラ服屋(きらきらふくや)

『キラキラ服屋』という店名の割には、そんなにキラキラしていない。
かと言って、キラキラした服が売られているわけでもない。
1階では女性用の服、2階では男性用の服、3階ではクレイジーな服がたくさん売られている。

99:匿名さん:2015/05/10(日) 20:41

――――――

100:  譜  ◆V2:2015/05/10(日) 20:43




トリップなんだったっけ←

まあ、いいや。←


「記号と打つと、―(ダッシュ)が出る」


メモメモ((



 


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