目の前にある道は

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1:秋桜◆UzM:2014/05/26(月) 18:16 ID:qVo

こんにちは。
短編初挑戦(?)の秋桜です。


今回は、短編を書いていきたいと思います!


・荒らしはご遠慮ください
・コメント、アドバイス大歓迎です!
・お題もお待ちしております


はい、私はいろんなところ(?)にいるので
見かけたら声をかけてくれると嬉しいです!

では、さっそく>>2から始めていきましょう!

2:匿名希望:2014/05/26(月) 21:19 ID:qVo

素敵な母


「お母さん。見て見て!由香ね、テストで100点取ったんだよ!」

そう言って100と書かれた算数のテスト用紙を見せる。

汚い字で、1年2組柚乃 由香と書かれており、その横に赤で書かれた
100の数字。そして、先生が書いたのか『良く出来ました』という
字が書かれていた。

その、テスト用紙を見て私は、にっこりとほほ笑んだ。


「あら、えらいじゃない。良くお勉強してたのね」
「うん!由香ね頑張ってお勉強したんだ!」

私が頭を撫でると、由香は猫のように微笑み嬉しそうな表情をした。


由香は、私の一人娘でポニーテールの髪、プ二プ二とした頬、私が
いうのもなんだが、昔の私に良く似ている。

だけど、昔の私はそこまで勉強しなかったな…と少し嫌な思い出を
思い出し、苦笑をしてしまう。

と、私が色々昔を思い出していると、由香は私を見あげ、満面の
笑みをこぼした。


「あのね!由香ね、将来はお母さんみたいな素敵な人になるね!
だから、お勉強も頑張って、うーんと頑張って
絶対!なってみせるからね!」


そんな事を言う由香に私は思わず吹き出してしまった。


お母さんみたいな人になる…か…。
昔、私もそう思ったものだ。

優しくて、暖かくて、いつも私をきにかけてくれた
素敵なお母さん。

結局なれなかったけど、この子にとって、私が素敵なら
とても嬉しいことね。


「…由香、お母さんより素敵なお母さんになってね」


― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
はい、第一作いかがだったでしょうか?

グダグダ…ですかね。


もしよかったらコメントくれると嬉しいですね!
では!

3:匿名希望:2014/05/26(月) 21:39 ID:rJM

クオリティー高いっすね。

4:匿名希望:2014/05/26(月) 21:55 ID:qVo


>>3


コメントありがとうございます!


クオリティー高いですか?
私なんて、下の下ですよ…。

ですが、そう言ってもらえると嬉しいです!

5:匿名希望:2014/05/27(火) 21:51 ID:qVo

世界滅亡


あの日、姉さんが口にした言葉は
馬鹿馬鹿しい言葉だった。

「あのね、優。明日世界は滅亡するの」

突然俺の部屋にきたかと思えば、いきなりそんなこんなことを言ってきた。

時刻は午後八時。俺と、姉さんの部屋は別々でこんな時間帯に
話すなんてめったにない。話すならば、俺から姉さんの部屋に行くし。


姉さんから俺の部屋に来るなんて…珍しいな…ほんと。
珍○景にでも出そうか…。


「…いや、なに?姉さん頭壊れた?」
「失礼だなー。壊れてないよ」

苦笑をしつつ俺の頭にこつんとげんこつ。
かるくやったのかあまり痛くない。


「で、なんで明日世界滅亡するの?」

「理由はね、神様が人間に呆れてしまったから。人を殺し
憎み、感謝もしない。そんな人間がいっぱいいるから、この世界は
もう必要ない…そう思ってしまったの。だから、明日
世界は滅亡するんだよ」

「ふーん…」

適当に返事を返した。
いつから姉さんはこんなことを思うようになったんだ?
ほんと、馬鹿らしい。

姉さんは、俺が信じてないと分かったのか
少し頬を膨らませた。

「信じてないでしょー。まあいいよ。…あのね、優」
「ん?なに?」

俺がそう聞くと、姉さんは少し悲しそうな顔をした。

「今まで…ありがとね。そして、ごめんね」

それは、俺が最後に聞いた姉さんの言葉だった。



姉さんが「世界が滅亡する」っと言った日、世界は滅亡しなかった。
ただ―…


姉さんが、この世を去った。

自殺だったらしい。理由は、いじめ。
姉さんの遺体が運ばれた後、俺は姉さんが寝ていたベットで
静かに横になった。

「…っなんで…!なんで言ってくれなかったんだよ…!
死んじまうなんて…なんで馬鹿な考えを…!」

だんだんと視界がゆがみ、大粒の涙が零れおちた。

なんで、気付いてあげられなかったのか、もっと早く
気付いてあげられたらこんなことには…ならなかったのに…。


「ごめん…姉さん…ッ」

静まり返った部屋に響く声は、一瞬にして

かき消された。



作者コメ

ああああああああ
ごめんなさい!

色々めんどくさk((

嘘です。
はい、では!

6:匿名希望:2014/05/31(土) 11:22 ID:qVo


誰か、お題ください((


スランプ状況です。
助けてください…。



まあ、いいや。
あとで書きますね^^

7:秋桜:2014/06/01(日) 21:23 ID:qVo

神の心


「人間は愚かな生き物だ」

神が言った。
何百年、神と一緒に人間を見てきたが、神は毎回同じことを言う。

「貴方様は何故、愚かだとおっしゃるのですか?」
「人間は、何度も過ちを犯すのに学習しないからだ。人を殺め、苦しめ
傷つけ…。この世界を持たせてやっているのは」

怒った顔をし、ギュッと手を握りしめる。
神は、人間どもに呆れている。

あの日、父が言った言葉は本当だった。

『神は、人間に怒っておられる。だがな、それでも神はまだ人間を
見捨てない。きっと、人間にまだ希望を持っておられるのだろう』

ええ、そうね。父様の言うとうりね。

「ですが、貴方様は、見捨てていらっしゃらない。まだ、人間に
希望を持っているのでは?」
「なにを、馬鹿なことを…」

神は、小さな笑みを浮かべ、目をそらした。

クスクスと笑いながら服の裾で、口元を隠す。
「本当でございますか?では、この世界を今にでも
破壊しましょうか」

「っ…!お主は意地が悪いな…」

はあ、とため息をつき、神は目をそらしたまま
小さく笑みを浮かべた。


「こんな世界でも、優しい人間は大勢いる。私は、その者達を裏切りたく
ないのだ。だから、少しだけ…希望を持っているのだ」


神は人に呆れている。
だが_____


希望が欠けるまで、人間を見捨てない。



作者コメ。


神様です。

よっし!書けた!
では!

8:匿名希望:2014/06/11(水) 20:58 ID:qVo

あげます

9:秋桜:2014/06/26(木) 22:08 ID:qVo



お題くださi((


嘘です。
すいません。


上げます

10:秋桜◆4HE:2014/07/05(土) 15:31 ID:qVo

序章物語―全ての始まり―(ちょい、グロクはないけど、ぐろいです)



周りは血の海だった。


ゴロゴロと死体が転がっていて
生きている人なんて誰もいない。


「…あーあ。つまんないな。
皆弱すぎだよ。もうちょっと楽しませてほしかったのに」


赤くそまった手にキラリと光るナイフ。
不気味な笑みを浮かべる少女。彼女の名は____



マリナ。

悪魔と人間の子で、謎が多い少女。


そして、彼女にとってこの世界はゲームであり
人間達は敵。
人間達を殺していく…そのゲームを作ったのだ。



「もーちょっと、強いやつらがいたらよかったのに…
そうだ!今度は人間どもをプレイヤーにしよう!
人間同士で…仲間同士で殺し合う…
ああ、とても面白いゲームになる、ぞ!っと」



すでに殺された死体にグサッとナイフを刺し
「キャハハハハ!」と笑い声をあげる。


「あ〜…面白いゲームになるだろうな…。
フフ、お父様にお願いして他の場所へ行こう。
もう、ここに生きている人はいないしね」

ぺロリと血を舐めて、死体を踏みながら
歩いていく。


「さて、帰ろう」



____次のゲームを始めなくては







ごめんなさい。
意味不明ですね。


ごめんなさい。

私が書いている小説の序章…てきなのです。


ごめんなさい。

11:秋桜◆4HE:2014/07/13(日) 22:09 ID:qVo

君にとっての世界征服


「世界征服?」

オレンジ色に輝く夕焼けが道を照らしている中を
夢坂 光と新井 まひるは二人で肩を並ばせて歩いていた。


なにも変わらないいつも通りの…
いや、まひるが発した言葉はいつも通りじゃなかった。


『世界を征服したい』


光にとっては『お前頭どうした?』状態だった。
それぐらいおかしな発言だったのだろう。


「え…いや…なに?いきなり?」

「だから、世界征服したいな〜って」


まひるは光の顔も見ずに小さな声で言った。
光は混乱状態のまままひるに問いかける。


「それは…世界を壊したいってことなの?
のっとりたいの?世界を」

「うーん…なんというか…さ。
この世界はもうダメだと思うんだ」

「ダメ?」


寂しそうな顔をしたまま「うん」と答え
まひるは続けた。


「世界にはさ、苦しんでいる人、差別される人
する人、人を殺す人、人を悲しませる人
自殺してしまう人…。たくさんの人間がいる。
私はね、そんな人を救いたいの。

『大丈夫。貴方は素敵な人だよ』って。

たとえそれが綺麗事だとしても
私は、人は素敵だと思うの。

今を生きるということ、今を笑えているということ
今を泣けるということ、今を怒れるということ……
全部素敵だと思うの。

だけど、死にたいって思ってる人もいるでしょ?
その人たちの死にたいっていう理由はわかんないけど
私は…生きて欲しいって思ってるの。
今この世界にいるってことは
奇跡と一緒だから。


だから、私がこの世界をのっとって、世界を
平和にしたいな…って。


…あ、ごめん。綺麗事ばっか言って」


彼女にとって世界征服っとは…

世界を救うこらしい。

(すてきな世界征服だと思う)





ごめんなさい。

12:秋桜◆50Y:2014/07/15(火) 16:12 ID:qVo



言い訳させてください。


上のはですね
なんも話の構成も考えず
オチもまったく考えないでやったんで



やばくなりました

13:よばな◆0Y:2014/08/14(木) 22:13 ID:qVo

泣くのなら(謎な話です)



夜空は綺麗。

小さな星や大きな星があるし
明るい月がある。


なのに…


なぜ貴方は泣きながら夜空を見ずに泣いているの?

貴方がこの夜空を見ずに泣くのなら
笑えるようにしてあげる。


「貴方の願いはなに?私がすべて叶えてあげるよ。
たとえ、貴方の望むことが

命が欲しい…ということでも。

さあ、叶えてほしいことは?」


私がすべて叶えてあげましょう。








(不思議な少女)




オワタです。


ごめんなさい。
昔のやつ(?)書きました。

14:玲◆lQ hoge:2014/08/14(木) 22:43 ID:W9c



今更だけど、スレおめでとう。
更新されるたび、わくわくしながら
読んでいるよ(笑)
僕、>>11のやつすごい好きです。
相変わらず文才の素晴らしいこと((*´∀`笑))

それと>>13
「 なぜ貴方は泣きながら夜空を見ずに泣いているの? 」って
ところ。なんか日本語おかs...
「 なぜ貴方は夜空を見ずに泣いているの? 」の方が
いいんじゃないかなーとか思ったりりり...(´・ω・ `)

その調子でスランプ脱出頑張ってね、
更新楽しみにしてます。長々とごめん、じゃあ

15:よばな◆4HE:2014/08/16(土) 20:43 ID:qVo


>>14

ありがとうございます(`・ω・´)

嬉しいことを言ってくれるねw
まあ、読者がいるから頑張れるので
よかったらずっとみてt((

>>11好きなの?…まじで?
わーありがとうございますm(_)m


文才は……昔よりは成長したと思ってるよ(笑


あ、多分>>13のやつ間違えたかも。
私確認してなかったから…。
えっと……大目に見てください…


おうよ。
玲さんも頑張ってな。

ではこれからもよろしくおねがいします。

16:あんぱんまん:2014/08/17(日) 10:17 ID:G2s

https://www.youtube.com/watch?v=qB4xRKllyeI&feature=player_detailpage

17:よばな◆i1Q:2014/09/30(火) 21:10 ID:qVo

約束


外から爆弾が爆発する音が響く。
必死に耳をふさぐが、爆発する音は消えなかった。

「夏、俺ちょっと水汲みに行ってくるから、大人しく
待ってるんだぞ。絶対外に出ちゃダメだからな」
「でもお兄ちゃん…。すごい爆弾が爆発してるよ?危ないよ」

お兄ちゃんと呼ばれた少年は、古ぼけたバケツを持ち
夏という少女の頭を優しく撫でた。

「今行かないと、時間がないんだ。
ちゃんと戻ってくるから。な?」

優しく微笑む兄。
夏はしぶしぶ頷いた。

「絶対、戻ってきてね。夏、一人ぼっちは嫌だよ」
「うん。必ず戻ってくるよ」
「約束ね!」

夏は小指を立てる。兄は「約束」と小さな声でいい夏の小指と
自分の小指を絡ませる。
皮膚の皮がむけ、傷だらけの手だが、体温はとても暖かかった。

兄はゆっくりと小指をはなし、再び頭を撫で、立ちあがる。
「それじゃあ、お兄ちゃん行くね」
「うん、行ってらっしゃい」

夏は満面の笑みで手を振る。
兄も小さく手を振り、少し重い足どりで入口から出ていく。

爆発音が響く中、夏は兄が戻ってくるようにと必死に祈っていたのだった。



『戦争』

なんていうか、よく分からなくなりました。
二人がどうなったかは想像で。
脱字あったらごめん。

18:よばな◆i1Q:2014/10/03(金) 19:09 ID:qVo

夜空

ベランダから眺める夜空。
いくつかの星が輝いていて、月は大きな満月だった。

白い息を吐きながら夜空を眺めていた優斗は、大きなくしゃみをする。


「さみぃ…」


服の腕から腕をさすり、また一つくしゃみをする。
「う〜」と変なうなり声をあげる優斗。

その時、後ろの方から声が聞こえた。


「優斗。それ以上外いたら風邪ひくよ」


ダテ眼鏡をかけて大きなあくびをする彼の名は夏。

先ほどまで寝ていたのか、ものすごい髪がボサボサになっていた。
優斗は呆れたような顔をする。

「お前客が来てるってのに、寝てたのかよ。ありえねー」
「はあ!?いきなり北海道からここに来て『泊めて』って
言う人に言われたくないんですけど!?」

大声を出しながらベランダに出て、優斗の頭を勢いよく叩く。

「あースイマセンデシタ」
「絶対悪いと思ってないだろ」

夏は苦笑し、諦めたように夜空を眺め始めた。
さきほどよりも星の数は増えており、夏は「おお!」と声をあげる。

「すげー綺麗だな!東京ってこんな星あったんだな」
「夜中になると街中が暗くなっていくからな。まあでも、東京では
珍しいんだろうな」
「だろうな!俺こんないっぱいの星見たことねぇもん!」

嬉しそうに笑う夏。
そんな夏の笑顔を見て、優斗は口元に笑みを浮かべた。

「…よかったよ。お前元気そうで。安心した」

優斗のそんな言葉に、夏は驚きの顔を見せる。

「なに?いきなりどうしたの?」
「や、お前が東京住んでから、連絡とかさ
メールとか…スカイプとかでしかしてないからさ、ちゃんと元気かな…とね
まあ、元気そうで安心、したよ」

あまり言いなれない言葉なのか、少し顔を赤らめる。
夏はその反応を見て、ニヤニヤと笑みを浮かべた。

「あれれー?優斗くーん?顔を赤くしてどしたんですかー?」
「うるせー。ほら、風邪ひいちまうからさっさとなか入るぞ。
あ、でも、お前だけ外にいてもいいぞ」
「ひでえ!俺が死んでもいいのか!」
「いや、死なねえだろ」

二人して顔を見合わせて笑いながら、夏の部屋へ入っていく。
空では、満天の星空が輝いていた。


『元気かなって』


ごめん。
脱字あったらすんません。

19:よばな◆i1Q hoge:2014/10/12(日) 12:33

10年後からの手紙

机の中から見つけた手紙。
それは、私宛の手紙だった。


『いつか出会う私へ。

お元気ですか?…なんて自分に聞いてもおかしいですね。
今、貴方がこの手紙を読んでいるということは、私はまだ
生きている、ということですね。

よかった。

きっと、いろんなことがあったでしょう。
あの日の私は、きっと死にたいとも思ったはずです。

それでも、貴方は今生きている。
それは、とても嬉しいことです。


今、私はとても幸せです。
ですから、決して死のうとしないで。

いつか貴方に、幸せが訪れます。


まあ、自分に色々言うのもあれなので…
最後に。




今まで、生きてきてくれてありがとう。
貴方はとても強い人間だよ。


10年前の貴方へ』




手紙を握りしめていた手が震える。
目にうかんでいた涙が、ボロボロと零れ出していく。


「ぅ…あ…」


手紙をギュッと握りしめ、ただただ私は、言うべき言葉を
一つ、声に出した。


「…ありが…とう…」


『生きていてありがとう』と、言ってくれて。
私は今をちゃんと、生きています。




『きっと、大丈夫』


これは小説と言えるのだろうか。
というか、いったいこれは、なんなのだろうか。


これ、おもった人負けです。


脱字あったらごめん。

20:よばな◆i1Q:2014/10/28(火) 20:22

物語が枯れてしまう前に


白いシーツが敷かれているベットの上で
目を閉じたまま、息をし続ける彼を、ずっと眺めてきた。

起きる気配のない彼は、ここ一年目を覚ましていない。
その理由は、彼がかかってしまった病気のせいだった。
今のところ、命に別条はないらしいのだが、「そう長くは
ないだろう」と、彼の担当の医者は言う。

「…いつ、目を覚ますかな…」

スケッチブックの上で、すべらせていた手を止める。

まるで、死んでしまっているかのような彼を書いても、意
味ないと思うのだが、なぜかいつも、病室に来ては、こう
やって彼の顔を書き続けていた。

「私ね、けっこう絵描くの上手くなったの思うんだ。
だってほら、見てみてよ。
けっこうあんたに似てるでしょ?」

なんて、馬鹿みたいにひとりごとのように続ける。

一人部屋の病室のせいか、自分の声が部屋中にこだまして
いるようだった。そのせいか、なんだか少し、寂しい気持
ちになる。

その「寂しい」という気持ちが、彼が目を覚ましてくれない
せいか、それとも、たった一人きりで喋り続けているせいな
のか…。自分でもよく、分からなかった。

「…なんで、あんたがこんな辛い目に会わないといけないの
かな…」

今さらだろうか。そう、思うってしまうのは。
それとも、ただの綺麗事だろうか。

どっかの漫画のように、変わってやることなんてできない。
彼のかわりになることも出来ない。

それはたた自分が______

弱いから。


ただ、それだけのことだった。


「ごめんね、あんただけ、辛い思いさせて…
私が、あんたの事守らないといけないのに。
でもね、もう、無理かもしれない…」

分かっていた。こんな弱音を吐いちゃいけないって。
だけど、もう自分の精神はボロボロだった。

だからだろうか。
ボロボロと涙が流れ、彼の頬へと零れおちた。

「ごめんっ…こんな、お姉ちゃんで…」

自分は、弱い人間だった。
自分は、誰も守れない人間だった。


弟の物語を見守ることしかできない、役立たずの、なにも出来
ない、お姉ちゃんだった。



『枯れてしまわぬように、ただ願うだけ』


昔書いたやつ。

脱字あったらごめん

21:あき◆Ho. hoge:2015/02/06(金) 22:38

題名 嘘友達


私は、友達ごっこにはまっています。



「なーぎさ!一緒にかーえりましょー」

「はあ?めんどくさ…」


これがなぎさちゃんという私の友達です。

私が声をかけると、彼女はいつもこんな反応です。
とても嫌そうな顔をして、少しの間下を向いた後
「いいよ」と言って、不機嫌な表情のまま私といつも帰っています。


「今日、宿題多いよね〜。やーなっちゃうよー」

「あんた、頭悪いからね…」

「あはは。いやーごもっともです」


会話はいつもこうやって途切れます。
私が話題を出して、なぎさが答えて、そして終わる。
それの繰り返しです。


「あ、そうだ!なぎさちゃんにね〜これあげるよ!
私が作りました、ネックレスです!」

「はあ…ネックレス?あんたが?」

「うん。いっつも話してくれてたお礼!」


なぎさは少しためらって、私の手からネックレスを受け取りました。
黄色い星型のネックレスです。


「へへ。なぎさ、星形好きだって言ってたから」


そう言うとなぎさは俯いて、黙ってしまいました。
きっと困っているのでしょう。
だけど、なぎさを困らせるのもきっとこれで最後です。


「なぎさちゃん。明日から、もう関わらないようにするよ。
ずっと、嫌いだったでしょ?」

「え…?」


そう言うと、なぎさちゃんは驚いた顔をしました。
ぎゅっとネックレスを握りしめて。


「なぎさちゃんね、けっこう顔にでてるし、口に出してるんだよ?
ごめんねー。私、なぎさちゃんが私の事嫌いって知ってたのに
こんな関わっちゃって。でも、これで私達の嘘の友達ごっこは
終わりだからさ!安心して」


そう、知っていました。
なぎさが私を嫌いな事は、ずっと前から、知っていました。

悲しくは無かったです。慣れっこなので。
ただ、「また友達ごっこは終わり」それだけでした。


「それじゃ!気を付けて帰ってね、なぎささん」



これが私の友達ごっこです。



___________________________


久しぶりだね。
脱字あったらごめん。

楽しかったです。

22:あき◆V.E hoge:2015/03/18(水) 21:54



夏が終わる。
蛍の光が消えていく。

昔、蛍すごく大好きだった。
近所の友達と一緒に遊んで、お母さんとお父さんに
蛍の話をして、笑って。

そんな日々が、大好きだった。


「ほら、泣かないで。蛍は、貴方をちゃんと見守ってるから」

「…うん」

最初から、知っていた。
そんなことはないって。蛍は、光が消えたら元に戻らないって。
知っていたんだ。

それでも、信じたくない自分がいて、蛍を演じた。

「そうだね、明日も…遊ぼう」

「うん!また明日ね。

蛍くん」


――彼は、私のすべてだった。
彼は、私の初恋だった。

一人になりたくなかった。


「今日は、なにしようか?
蛍くん」



自分でも分かる。
意味が分からない

23:あき◆V.E hoge:2015/03/18(水) 22:12



「あー嫌だなぁ〜。俺、ニートにだけはなりたくなーい」


馬鹿らしく大声をあげて笑っていた昔が懐かしい。
そして、昔の俺を殴りたい。

そう俺は、25歳にして、ニートである。
皆が想像している、パソコンの前から一切動かない、ニートだ。
だが、パソコンで金は一応稼いでいる。
そのため、生活にはあまり困っていないし、まず、働く気なんてさらさらない。
働いたら負けだと思っているから。

…なんてのは全部嘘だ。

ちゃんと働いている。バイト生活だがな。
それでも、ちゃんと生きていけるし、休みも多いからパソコンが出来る。
いい人生じゃないか。

俺は、自由きままに行きたいんだ。
バイトだって普通に楽しいし、ちょっと前までは彼女だっていた。
「わたしぃ〜貴方のことが好き///」
とか言われたしね。
可哀想な奴ではない。

俺の人生もまだまだ捨てたもんじゃないさ。


なあ?

本物二ートさん?





喧嘩売ってるわけじゃないのよ?
思いついたから書いた。

というか/ってなによ。なに?「スラッシュスラッシュ」って言ってんの?
っていう話だよね。
あんま使いたくなかったけど、試しに使ってみた。
面白いね。じゃ

24:あき◆6E:2015/08/16(日) 22:37




戦争はおわったのだと、風の噂で聞いた。
確に、もう銃声は聞こえないし、叫び声も聞こえない。

とりあえず、オレはガマの中から顔をのぞかせた。
目の前に広がるのは、無数の死体と、倒れた木々や瓦礫。
アメリカ軍の姿はもうなかった。


「おわっ……たのか?」


久しぶりに喋った気分だった。もう声なんてガラガラで、聞こえるか聞こえないか怪しほどだ。

後ろでは、「どうだ?どうだ?」と、ガマにいた人たちが聞いていた。
妹も、心配そうに「お兄ちゃん?」の話しかけている。


「おわ……りました!戦争が、終わったんです!」


先程よりも、大きな声だったと思う。


俺は妹の方に行き、ギュと抱きしめた。
妹は、俺の腕の中で、雨のようにポロポロと涙をこぼしている。


「よかった……よかった……」


そんな声が、周りから聞こえてきた。
俺も皆と同じよう、「よかった」と、なんども言い続けていた。

それしから言葉が出てこなかったからだ。


その時、ふと横に目をやると、俺の横にいた兵士が首からかけていたペンダントをぎゅと握りしめていた。


「やっと戦争が終わった……。これで、母ちゃんと会える」


その兵士は、目にいっぱいの涙をうかべて、小さす微笑みを浮かべた。

その兵士の言葉は大人になった今でも、忘れられないでいる。


これが、本当の人間の本心だった。



八月十五日


六月二十日


六月二十三日
______________________________

あまりうまく伝えられない文だと、自分でも思います。
いざとなると、うまく伝えられないのが、人間ですね。


戦争はどこかが一番ひどいかじゃなく、人と人が何故殺し合ってしまったのかを、考えるものだと思います。
私は体験したことがないのでなんとも言えませんが、ただ1つ言えることがあります。


2度と、戦争を起こしてはならないということ。



脱字あったらごめん。
久しぶりに書いたので、お見苦しいところがあるかもだけど、うまくなるよう、頑張っていきます。

25:あき◆6E:2015/08/20(木) 11:14

簡単な理由だね



「潺、お前だけだぞ。
まだ志望校が決まってないの」


先生はとんとんの机を指で叩きながら、眉間にしわを寄せた。冬休みが終わって三年生の私たちは、進路相談というめんどくさいものを決めなければならない時期だ。

先生がいうには、他の皆はもう決まっていて、私はまだ決まってないどいうが……。

まあ、第一志望から第三志望まで、なんも書いていない私には、当たり前かもしれない。


「潺さ、将来やりたいこととかないの?」

「いえ、特になにも……」

先生はその答えを聞くと、大きなため息をついた。


「あのなあ、潺。お前にはもうすぐ受検がやってくる。
さっさと決めねーと、お前将来危ないぞ。
ほら、潺って絵かくの好きだろ?
だから、お前の近くの高校とかいいと思うんだよ」


私の近くにある高校……ああ、たしか美術専門の学校か。
母さんに「ここ、いいんじゃない?」とかなんとさ言われていた学校だ。

でも、特別行きたいってわけじゃないし、どっちかっていうと、行きたくない。
絵を書くのは好きだけど、私は自由にのびのびと描きたいのが本音だ。


「そうですねー……でも、行きたいわけじゃないですね」

「とか言ってもなあ……」


先生はもう、呆れ顔だった。

仕方ないじゃないか、やりたいこともなければ、行きたい高校もない。かと言って、どんな高校でもいいわけじゃない。


ああ、私って我儘だなあ。


本当は、行きたい高校がある。
だけどその高校はけっこうレベルがたかくて、母さんに相談したら、


「貴方には無理でしょ。諦めなさい」


と言われてしまった。
頑張ろうとも思ったし、あの高校で私の将来が決まるとも思ったから、正直言うととてもショックで、

自分の夢を、壊された気分だった。


「……先生。諦めきれない目標を否定されたら、どうしたら良いんですか」


思わず口からポロリとこぼれてしまった。
しまった、と思って先生の方を見ると、案の定、驚いた顔をしている。
さっきの言葉を撤回しようと口を開いた時、先生はいきなり、大声を上げて笑い出した。

先程までの落ち着きがある先生とはちがって、なんだか幼く見えてしまう。

驚いて固まっていると、先生はまだ笑いながら、私に人差し指をむけた。


「じゃあ潺はさ、その目標。誰か一人に否定されただけで、諦めんの?」







*

言ってないだろ、お前の気持ち。



自分には目標というものがありませんが、1番嫌なのは、否定されてすんなり諦めてしまうことです。


まだ何もやってないのに、諦めるなんて、否定するなんて、ひどいじゃないですか。

それは、好きなことも同じです。
何故、人というのは嫌い、否定するんでしょうかね。
受け入れることが大事だと思います。


できなかったら「そら、言ったことか」ではなく、「よく頑張った」ではないでしょうか?

脱字あったら、すいません。

26:あき◆bw hoge:2015/11/14(土) 19:38




落ちる。


それが初めて、心地よいものだと感じた。
スローモーションに見える世界、体を包み込む
冷たい風。
何もかもが、素敵だ。


涙でぐちゃぐちゃの顔に、笑みを浮かべた。
黒い世界の中で、キラキラな星が
ただ、広がっている。


「綺麗ね」


空に届くよう、手を伸ばす。
昔、短冊に書いた願い事は
いつか、星になる事。

そのために、自分は今、綺麗な世界の中で
真っ逆さまに

落ちる

ある、七夕の夜の日。



『夢を追いかけていた』

最近書いてなかったから
なにも思い浮かばないっていうね。

すまねーな

27:あき◆Hg hoge:2016/01/03(日) 23:17



いつからだったかな。

小さい頃は、自分の誕生日が楽しみだったけど
30代後半になってくると、そうでもなくなって
しまっていた。

友達と誕生日会をするってこともなくなったし
まず、休みとかが合わないため、メールですます
だけ。
小さい頃は、こんなこと思いもしなかっだろう。


「あーさむ」


そんな俺も、今年最後の30代をむかえていた。
いつも通りの、一人きりの誕生日。
俺の仕事が声優というのもあって、たくさんの
後輩や、ファンの皆にお祝いしてもらった。

が、やっぱり一人ってことに変わりはない。

まあ、10年くらいこんな生活をしていたら慣れては
くるのだが、人肌が恋しくなってくる。


「‥‥温もりが欲しい」


なんて、馬鹿みたいなことを言ってみるが、
自分が馬鹿に思えて、恥ずかしくなってしまった。
ふとその時、ポケットに入れていた携帯が震えた。
それと同時に着メロが流れ出し、電話か、と理解する。

慌てて携帯を取り出し、携帯を耳に当てた。
あ、誰からか確認するの、わすれちゃったな。


「はい、もしもし」


後悔した気持ちで出ると、風が強いせいか
雑音のように風の音が聞こえる。
少し間があった後、携帯越しでも分かるぐらいに
電話の相手は息を吸い込んだ。

「‥‥私、メリーさん。今あなたの後ろにいるの」

「は?」

「絶対に後ろを振り向かないでね」

「え、いやちょっと。おまえ----------」


プツン。
そんな音が聞こえるくらい、勢いよく電話が切れた。
ほんと、イラッとくるタイミングで切れた。

ていうか、なんなんだあいつ。
完璧に女じゃなくて、ただのおっさんの声なんだけど。
もしかして、上手くやれてると思ってるのか?

だとしたら、馬鹿だな。


「ねえ、香史くんよー。あれで女だと思ってたら、逆に
天才だと思う」


苦笑しながら後ろを振り向くと、ニコニコと満面の笑みで
手を振りながら笑っている香史の姿があった。
ムカつくくらい、いい笑顔だ。


「あはは、バレてた?いやーお前にならバレないと思った
んだけどなー」

「いや、お前は俺をバカにしてんのか!普通に分かるわ!」


香史は大声をあげながらギャハハと笑った。
久しぶりだな、こんな笑ってる香史見るの。
‥‥いや、そうでもないな。


「で、何のようなの、香史。
お前から電話とか、珍しい」


ため息混じりに聞いてみると、香史は少年のような笑みを浮かべて、真っ赤になっている手で俺の手を握った。


「Happy Birthday 柊翔!プレゼントは俺の温もりだ!」

「は‥‥」


思わず、変な声がもれた。
だって、いきなりこんな、不意打ちはずるい。

だってもう、こうやって面と向かって祝われることは
ないと思ったのに。
自分も、それがめんどくさいと思っていたのに。
こんなの、ズルイじゃないか。


「バーカっ‥‥」


あーやばい。泣きそう。
やっぱ、いつになっても友達に祝われるのは、嫌なことじゃないんだなあ。
改めて、思い知らされるよ。


「香史、ありがとな」


相変わらず、握られている手は冷たいけれど
その分、香史の言葉は、とても暖かかった。




それは、いつかの。

誕生日って、祝いたいし祝われたいよね。
そんなことを思って、ずっと前に書いたお話をどーぞ。

脱字は絶対あるし、内容も変だろう。


だが、ひとつ言わせてくれ。


歌詞が思いつかない(;д;)

28:あき◆Hg hoge:2016/01/04(月) 14:49



変わらず、僕は僕のままでいておくよ。


妹にそんな言葉を投げかけたのを覚え
ている。変わらぬ表情で、一つの場所
を見続ける妹に。

妹が死んだ。

母からその知らせを聞いた時、さほど
驚きはしなかった。
ああ、とうとうか、という感じ。

医者からも、「もう長くはないでしょう」
と言われていたから、受け入れるため
の気持ちは、元から出来ていた。

それと、僕は妹の死より、妹とした約束
が一番重要だった。
そんなことを言ったら、世の中にいる善
の人に、「死ね」と言われるだろう。
「お前が死ねば良かったんだ」とかね。

でも、そんなことをひう人は、僕らのこ
とを一番分かっていない。


「いつか、世界は崩れていくから、皆死ぬ
の。あたしは、それより早く死ぬだけ。

でもね、あたしお兄ちゃんが死ぬところ見
たくないから、助けに行くよ。頑張って。
だから、お兄ちゃんは変わらないで。
変わらないで、そのままでいてね。
ちゃんと、笑っててね」


妹との最後の会話。
それは、彼女との約束でもあった。
最後に見た、笑顔でもあった。

彼らにはわからないだろう。
妹の死には意味があった。僕の中では。

だから、お葬式でも泣かない。
それも彼女との、約束だから。

*

崩れていく世界の中でも、僕は変わらず僕
のままでいる。
彼女が死んでしまった今でも、笑えるよう。


彼女は僕の中で、生き続けている。


*


崩れゆく世界にさよならを言う僕はっていうのを
聞きながら書いてたら、こうなった。

読み返してみたら、影響受けすぎてやばいよね。

29:あき◆Hg hoge:2016/01/10(日) 18:58


僕という存在の、肯定のしかた。




「神月 大翔なあ。あいつは双子の兄同様
手に負えんからな。どうしようもない奴らだ。
似たもの同士だ、本当に」


たまたま耳にした話。
たしかその時、僕は高校生だった気がする。
その時僕は、双子の兄とやんちゃしていて、
周りからは「二人で一つ」、「相棒」なんて言わ
れていたっけな。

まあでも、その「相棒」という位置が変わった
のはちょうどその時だった。

別に、先生の言葉に傷ついたわけじゃない。
というか、僕自身も自覚はあった。
ただ、自分という存在を、神月 大翔という存
在を否定されたように思えたのだ。
顔がよく似ている、もう1人の雄飛。

そう言われている気がした。
ドッペルゲンガーだとも、言われてる気がした。

その時から、僕は煙草を吸わないようにし、お
酒もやめた。勉強だってした。
案の定、兄の雄飛には、「いきなり真面目になっ
てどうした?」と言われたさ。予想通りにね。


いや、別に。ただ、飽きたんだ。
そろそろ新しい自分をみつけようと思ってね。
お前もほどほどにな。


きっと、この言葉は間違ってはいなかっただろう。

だが、双子というものは、「相棒」というものは、必
ず比べられてしまうものだ。
似たもの同士、兄より下の弟。そう思われるのが嫌
だった。僕が否定されるのが、嫌だった。


なあお前、なんか無理してない?


ある日言われた、雄飛からの言葉。
いつもヘラヘラしているあの雄飛からの。
内心、焦っていた。そういや、こいつは鋭いんだ。


何言ってんだよ。もし無理してたら、ストレス溜ま
りすぎて、僕死んでるから。
てか、どうしたんだよ、いきなり。
僕の心配なんて、気持ち悪いなあ。


僕には、僕が分からない。
僕という存在が。僕という人間が。

きっと人が見るのは僕ではなく、兄なのだろう。

30:あき◆Hg hoge:2016/01/10(日) 19:24


僕という存在の、肯定のしかた。2




懐かしい夢を見ていた気がする。
雄飛と走り回って、やんちゃしてた頃の
懐かしい僕の夢。

てゆうか、僕は床でねころがって寝ていたのか。
通りで背中が痛いわけだ。
背中をさすりながら体を起こす。

ぐっと伸びすると、ははと後ろから笑い声が聞こえた。


「おはよ、大翔。よく眠れたか?」


驚いて後ろを振り向くと、窓際に腰掛け、
笑いながら煙草を吸っている雄飛の姿があった。
雄飛も、高校を卒業してから、変わったと思う。
今僕らは23だか、なんとなく落ち着きが出てきた。

なんか、お母さん目線みたいだけど、ほんとに変わった。


「ん、まあまあ寝れた。
すげー背中痛いけどね」

「だろーな。寝てる間、ずっと眉間にしわ寄せながら
もぞもぞしてたし」


ぷはーと息を吐くと、口から煙が出る。
そして、また煙草を口に含む。

今考えると、雄飛が煙草吸うところ、久しぶりに
見たかもしれない。
僕は立ち上がり、雄飛の近くによると手を差し出した。


僕にも1本、吸わせて。


雄飛は驚いたように目を見開いて、僕を見ている。
そりゃそうだろう、多分、7年ぶりぐらいだ。
煙草を吸いたいといったの。


「……めずらしーな。お前から頂戴って言うの」


はい、そう言って雄飛は煙草とライターを差し出した。
カチリ、とライターの火をつけて、煙草に近づける。
火がついたのを確認すると、僕は煙草を口に含んだ。
そうして、息を吐く。そうしたら、さっき雄飛が
煙草を吸っていた時のような、同じ光景ができた。

ああ、懐かしいな、この感覚。
初めてパパって呼んでくれた子供に嬉しさを隠せない感じ。……いや、ちょっと違うな。

いつもお風呂に入れたけど、1週間ぐらい何らかの理由が
あって入れなくて、1週間ぶりにお風呂に入った感じ。
ちょっと、あの感じに似てる。


「いつ見てもさ、お前の煙草の火の付け方、面白いわ」

「え?ああ、煙草を口にくわえて火をつけないから?
あれ、怖いんだよね、目の前に火があるから。
自分が燃えそう」


まあ、分からなくもないな。でしょー?
学生の頃みたいに、笑いあって、そして、沈黙がくる。
何を話せばいいか、わからなかった。

久しぶりすぎて、わからなかった。

31:あき◆Hg hoge:2016/01/10(日) 20:01


僕という存在、肯定のしかた。3




ああ、辛い。
この沈黙が、ものすごく辛い。


「なんか、久しぶりすぎて、何話せばいいかわかんねーな」


声を上げて笑う雄飛に、そうだね、と返す。
そして、沈黙がくる。
ただ部屋の中には、息を吐く音と、僕が息をのむ音だけ。


「ね、ねえゆう−−−−−−−−」

「大翔」


僕が名前を呼ぶのと重なって、雄飛が僕の名前を呼んだ。
え、なに?と振り向いた時、ぽん、と頭に手を置かれた。

いきなりの事でかたまっていると、わしゃわしゃとあたまを撫でられる。


「え、ちょ、なんだよ。いきなり」


やめろよ、気持ち悪い。
僕を撫でてもいいことはおきねーぞ。
ばーか、弟をかわいがってるんだよ。
誰が弟だ、数秒の違いだろ。それでもお前は、弟だよ。


やめろ!と嫌がっても、雄飛はやめることなく、さらに頭を撫でてくる。
僕より少し大きい手が、僕より少し早く生まれた手が、ひたすら僕を、撫でている。

というか、ほんとなんなんだよ。
そろそろいい加減に……。


「大翔、お前はちゃんとお前だ」


ほんと、なんなんだこいつは。
なんでお前が、


「泣いてるんだよ、雄飛」

「……あれ、俺泣いてた?うわ、かっこわりー」


僕の頭から手を離し、ごしごしと目をこする。
目が腫れちゃうんじゃないかってくらい、ごしごしと。
ああ、煙草が顔にあたりそうで怖い。


「俺さー……やっぱお前のただ1人の兄ちゃんなんだ。
誰がなんといおうと、優しいお前の、この世で1人しかいないお前の、兄ちゃんなんだよ」


うん。


「だから、ムカついたりするし、感謝したりする。
だって華族だから。一番家族のなかで近い、兄弟だから」


うん、そうだね。
雄飛はいつでも、僕の近くにいた「相棒」だったよ。


「でもさ、俺弱虫だから、お前が落ち込んだりしても、いい言葉をかけられない。励ましてあげられない」


うん……。
でも、雄飛は優しい奴だよ。


「でもさ、大翔」


……。


「お前は、1人だけだ。
お前はお前しかいないし、誰かがお前になれるわけじゃない。神月 雄飛じゃなくて、お前は神月 大翔だ」


また頭を撫でられる。
こんどは、さっきよりも優しく、僕が泣いているのを見ないようにしながら。

なあ、雄飛。お前にはほんとかなわないよ。
ぼたぼた涙がこぼれ落ちてくる目を、ごしごしこすって、精一杯、声を出した。


「うう……ゆう、ひ。ありがとう……!」

「うん、今は泣け。今まで我慢していたぶん泣け」


なあ、お前はちゃんと、僕を見ててくれてたんだね。
やっぱりお前は、僕の最高の「相棒」であり、兄ちゃんだ。


ありがとう。




思ってたのと違う形で出来上がった。
んーなんか違うんだよな。

まあ、いっか!



脱字あったらごめん。

32:あき◆Hg hoge:2016/01/10(日) 20:14



僕への御褒美




雨の日は嫌いだ。

彼女はそうつぶやく。
まあ、そうかもしれない。
じめじめするし、雨に濡れたらなんか、むかむかするし。いいことは無いだろう。

でも僕は、雨は好きだ。

雨が止んだら空に虹がかかる。7色には見えないけれど、片方は崩れてしまっているけれど、とても綺麗な虹が。僕に「綺麗でしょ?」って言ってくる。

それに、雨の日はとても音が綺麗だと思う。
地面に打ち付けられる水が、ざあ、と音のするたび、僕は目を瞑る。ほかの音がかき消され、雨の音だけが聞こえてくるそれは、僕に「もっと、僕の音を聞いて」と言っているようだ。

だから僕は、ちゃんと聞いてあげる。

外に出て、傘も刺さずにただ目を瞑って。
雨は嫌われ者だから、僕がちゃんと好きでいなきゃいけない。だから、1人じゃないよ、と言ってあげるんだ。

そうしたら雨は「ありがとう」って言ってくれて、けっして完璧ではない虹を見せてくれる。


それが雨からの、僕への御褒美だ。



私の文章はやや柔らかいんだって。
わかんねーや。

33:あき◆Hg hoge:2016/01/31(日) 19:20



キラキラ光る星が好きだから、あの空の住民になりたい。
月に座って、お酒を飲んで、夜ずっとぐっすり眠れるような、そんな日常をおくりたい。

なんて、友達に言ったら笑われるだろうか。
もう、私とは笑いあってくれない友達に。
喋らなくなってしまった、友達に。


中学生の友情は脆いというが、本当だなあと、実際なってみて思う。
小学生の頃、仲の良かった友達は、皆離れていった。
まるで、私のことを皆で避けるかのように。

それから、誰かの陰口を聞いたり、言われたりするのを聞いたりの毎日だ。
ああ、バカみたい。ほんとに、最低な人たち。


キラキラ光る星が好きだから、あの空の住民になりたい。
何も言われない日々を、何も聞かない日々を、友達なんかいなくてもいい、そんな日常をおくりたい。


すべてが嫌いになった。
助けを求めたいと思った。求められないのだと、痛いほどわかった。

もう、いいよ。なんも、言わなくてもいいよ。
貴方は優しいからね、きっと私を助けようとする。
でもねいいんだよ。貴方は何も悪くないよ。

だから、お願いだよ。
そんなに泣かないで。

私まで、泣いてしまう。


キラキラ光る星が好きだから、あの空の住民になった。
世界はこんなにも、小さい。
キラキラ光る星が好きだった。

あの空へ、落ちていく。



もう何もいらないから、もう何も望まないから。
ただ、貴方達の愛がほしかったの。

泣いてしまった、彼女の話。

34:あき◆Hg hoge:2016/04/01(金) 00:05




「それでさあ、クラスの子に彼氏だよ、って言ったらかっこいいって言っててねー」


カラスが空を飛び回る夕方。
久しぶりに夕凪と肩を並べて歩く小道は、昔より狭く感じられた。
高校三年生になって、初めて一緒に帰るなあ、といまさらながらふと思う。
夕凪は高校一年生のとき、ずっと片思いをいていた幼馴染の男子に告白した(余談だが、その幼馴染も同じ高校だった)。
その返事はイエス。まあ、そばから見てきた私はきっと叶うだろうとは予想していたけれど。

二人は小さいころから仲が良くて喧嘩ばかりだったけど、どちらとも『異性』として認識するのは、遅くはなかった。
次第に夕凪は幼馴染を意識し始めて、幼馴染も意識し始めた。
最終的には、どちらからも相談されるという私からしたら「早く告白して付き合ってよ」状態だ。
この二人の恋は私が叶えたといっていいと思う。

でも正直つらかった。
なんせ、私は夕凪に恋をしていたからだ。
自分でも、気づいたときはすごく驚いた。
まさか、友達を好きになるなんて思っていなかったし、この二人だったら心から応援できたからだ。

そこからは毎日泣いてしまうくらい、苦しかった。
もう、死んでしまおうかとも思えたくらいだ。


それぐらい、好きだった。


「ねえ、秋香。聞いてるの?」


その夕凪の声で我に返った。
横を見れば眉間にしわをよせ心配そうに見ている夕凪の姿が目に入る。


「え?ああ、ごめん。ぼーとしてた。彼氏がなんだっけ?」


そうい言うと夕凪は「もー」と怒った声をしながらそのあとに言葉を続けた。


「もークラスの子に彼氏って言ったら、かっこいいって言ってくれたの。
自慢の彼氏だよーっていう話をしたかっただけ」


ぷく、と頬を膨らませてそっぽを向く夕凪に「ごめん」と再び謝りながらも、かわいいなあ、なんて思う半面幼馴染がうらやましく思えてしまう。
三年ぐらい前は、幼馴染を殺してしまおうかとも思っていたくらい、彼が憎かった。
今でもまあ、思ってしまうことはあるけれど


____私は彼女たちに幸せになってほしい。


さんざん壊れてしまえばいいだとか、ほかの人好きにならないかな、だとか思っていたけど、夕凪がいつも楽しそうに彼のことを話すから、そんな気持ちどうでもよくなってしまうのだ。
彼には負けないくらい夕凪を想っていたはずなのに、彼が夕凪と話すときは幸せそうだから、「ああ、これは負けだな」って素直に認めてしまう。
好きな人が幸せならそれでいいって、嘘だと思ってたけど、本当みたいだ。


動かしていた足をとめる。
夕凪は「どおした?」と立ち止まりながら細い眉を下げた。
私は口元に小さな笑みを浮かべながら、夕凪の名前を呼ぶ。


「夕凪」


夕凪は下げていた眉を少し上げ、ユリの花のように笑った。
ユリの中でも一段と目立つきれいなユリのように。


「んー?なあに、どうしたの秋香?」


愛しい顔で、その甘く溶けそうな声で、私の名前を呼ぶ。
砂糖菓子を水でとかしたような感覚におそわれてしまう。
ああ、私が大好きな夕凪だ。


「私、あんたのこと大好きだからさ。幸せになってくれないと、怒るからね」


ぐっと親指をたてて歯を見せて笑うと、夕凪はぷっとふきだし、口元に手をあてる。
その仕草さえ愛おしくて、胸が苦しくなった。
それでも、それでもただ、幸せになってほしい。
誰よりも好きだった人に。


「うん、ありがと。絶対幸せになるよ」


久しぶりに八重歯を見せて笑う夕凪に我慢してきた涙がぽたりとこぼれた。


さようなら、誰よりも愛しい人。
あなたの笑顔が見れるなら、もうそれでいいと思っている。





この恋を捨てるくらいならずっとこのままでいい。
進めなくても、いい。

睡魔には勝てないよね。
修正したかったけど、時間ないから勘弁を。
疲れました。
脱字はごめんなさい。

35:あき◆Hg hoge:2016/04/09(土) 22:27

空の中で二人。



きらりと、真っ黒な空の中で光が横切った。
最初は未確認飛行物体かな、って思ったけれど、何回も横切っていくのを
見て、「ああ、流れ星か」と徐々に頭の中で理解していく。
僕の横でその様子を見ていた彼女は、ぼうっとしていてたかと思えばいき
なり悪戯っ子のように目を細めて、ケラケラと笑いだした。


「知ってる?流れ星って昔はさ、凶兆って考えられてたんだって」

今じゃ考えられないよね、と言葉を続ける彼女を見つめ僕は首を傾げた。

「凶兆って……具体的にどんなの?」

「昔の人は、流れ星を見るたびに命の終わりを考えてたらしいよ。
あと、流れ星はだれかが死んだしるし、っていうのも言われてたみたい」


彼女はそう言ったあと、ぐっとのびをして「お、また流れ星」とつぶやい
た。僕も彼女から目線をはなし、再び真っ黒な空を見上げる。
真っ黒な空はまるで画用紙の上に、黒のクレヨンで塗りつぶしたみたいに
真っ黒だ。一言で言い表すなら、“絶望”。
でもその中に、光を与えるみたいにいくつもの星がキラキラと輝いており
流れ星はまるで夢を運ぶ列車のようだった。
いつだったか、夜空は醜く残酷だと誰かは言っていたけど、僕はそう思わ
ない。あの星も、醜いものだというのだろうか。
黒いものすべてを、残酷だとでも、いうのだろうか。
僕は決して、そうは思わない。


「……夜空ってさ、醜くて残酷だと思う?」


気づけば僕はそう口走っていた。
我に返った時にはもう遅く、彼女のほうを見れば目をまん丸く見開いてい
て、驚いた表情をしている。
___と思ったが徐々に彼女の目はいつも通りの大きさに戻っていて、今
度は逆にふんわりと微笑んでいた。


「それは、その人の物の見方によって、変わるんじゃないかな」

「物の……見方?」


うん、と彼女はうなずくと、真っ黒な空を見上げた。


「そう、物の見方。例えば、夜空をただの黒くて苦いものの中に、昔あった
はずの希望があると考えるか、あの夜空には今、私たちの目の前にある希望
と夢があると考えるか。そのどちらかだよ」


彼女はくしゃりと僕の頭を撫でた。
髪がくずれるくらい、わしゃわしゃと。
なぜだか、彼女が僕より遠くの存在にいて、少しだけ大人に見える。
希望に満ち溢れるその顔は、あの空にはぴったりのように思えた。


無数の希望がある空を見上げる。
その空は泣いてしまいそうなほど綺麗で、目がはなせなかった。





物は考えようっていう話。

これ書いている間映画見てて、半分内容は頭に入ってない。
あと、銀河鉄道の夜思い出して、むかむかしてた。

脱字あったらごめんなさい。

36:あき◆Hg そらあき:2016/07/11(月) 20:39




1枚、1枚と剥がされていく爪を歪んだ視界の中で見ていた。あれほど剥がされる度に叫んでいたのに、今じゃ嗚咽と涙しか出てこない。
痛みで苦しむ私の姿を楽しむように、彼女はゆっくりと爪を剥がしていく。
べり......べり......べり......。
そのたびに喘ぐように呼吸をした。
もう、酸素を吸うことでしか生きていないような感覚だ。
このまま死んで楽になれたら、さいっこうなのに。この痛みからも逃れられるのに。

「あ......ごめ、なさ......ゆる......てぇ」

もはや声にすらなっていないか細い声で彼女に言った。
彼女はただニコニコと楽しそうに笑い声を上げ、べりっと勢いよく私の爪を剥がした。
ゔっと一瞬声を上げた後、彼女は私の手を足で勢いよく踏み付ける。
ぐりぐりぐりぐりと、剥された爪があった場所を集中的に踏み付ける。
再び大声で奇声を上げれば、彼女は嬉しそうに高らかに狂った笑い声を上げた。

「ゆるして?いったい何を。あたしをいじめてたこと?こうやってあたしにも爪を剥がしていったこと?」

ねえ、どっちなの?
そう言いたげな目で、昔と同じような光がなく表情なんてなにもないような目で私を見ていた。
私はこれ以上喋ったらもう息なんてできない気がして、口をぱくぱくしたまま言葉を発することができなかった。
そんな私が気に食わなかったのか、さらに踏み付ける強さが大きくなる。

「あーあ。答えてくれないんだ。
そんな口をぱくぱくして、魚みたいね。可哀想に。
......つまんないの」

踏みつけていた足をどけ、彼女は私の前に座った。
両頬に両手をあて、ガラス玉が割れたような真っ黒い瞳をする彼女が、今日初めて恐ろしいと思えた。
彼女はまさしく、人形だ。
みずらを操る人形でしかない。
すっと私の目を彼女は指さした。
そして恐ろしく不気味でピエロじみた顔で笑うのだ。

「貴方の目玉、ちょーだい?」


消えれば、いいのに。
あんたなんか消えちゃえばいいのに。


久しぶりの投稿です。
なんかこんな感じの話が書きたかったので
楽しんで書きました。
タヒってかきこめないから、世界観潰れるんですよね。
次は明るいの書きたい。
脱字あったらごめん。

37:あき◆Hg hoge:2016/07/22(金) 23:49





死にたいから、死にたいという。


そうして、自殺する方法を考えるけど、彼女が邪魔してくる。
首を吊ろうと思えば、すかさずロープを切るし、溺れて死のうと思い、浴槽に顔をつけてたら、絶対に僕を引き上げる。
どうして? って聞くと、「自殺するのはとても苦しいです」なんて言ってくるから、とりあえず僕は明日を生きる。彼女がないてしまわないように、今日を生きる。
灰色の雲がおおいつくす空をみて、眩しすぎるから泣くと彼女は僕の目をそっと両手でかくして、涙をふいてくれる。
朝起きるのが怖いから、ずっと布団の中でうずくまる僕の頭をそっと撫でて「大丈夫」ってささやいてくれる。
学校で過ごすのが苦痛な時は、ただ隣でぎゅっと手を握ってくれる。
息をするのが苦しいから、昔母さんがやってくれたみたいに抱きしめて、背中を優しく摩ってくれる。


僕は彼女に優しくしてもらったとき、彼女の困ったような微笑みを思いだす。
眉は下がり、口は微笑んでいるのに焦ったような目。
彼女はとても顔に出やすい人だった。
悲しいことがあれば彼女はすぐ涙を流すし、うれしいことがあったらキラキラした目でまるで子犬のように喜ぶ。
とてもかわいらしい人だと思った。それと同時にすごく泣きそうだった。


彼女はきっといつか、僕からきれいさっぱり離れていくだろう。
それは近くにいる僕が一番よくわかることだった。
きっとそれが正しいことなんだとしても、僕は受け止められなかったのだ。


彼女に恋してしまった自分のことを。


最初気づいたとき、嘘だろ? って自分で思った。
なんせ恋なんて幼稚園生以来してこなかったものだ。
そう簡単に認められなかった。


「男は優しくされたら、すぐにおちる」


なんて聞いたことがあるけれど、まさしくそうだった。
だがもう、それを全部否定したところで僕の恋心が変わるわけじゃない。
最初はどうしたらいいか分からなかった。

まさかそんな、ありえないだろ。


この時の僕はすでに昔のぼくに戻りかけていて、大学での友達もできていたし、やっと明るい人生が歩める一歩前まで来ていた。
このままいけば、きっと彼女は僕から離れていくだろう。


「貴方は一人で歩んでいけます。私の役目はここまでです」


なんて優しく微笑みながら、遠い遠いどこかへ行ってしまうのだろう。
きっと僕は、彼女を追いかけてはならないのかもしれない。
彼女をもう、解放してあげないといけないのかもしれない。
だけど、気づいてしまった気持ちはどうすることもできなかった。





たとえ彼女が、幽霊であっても。







嘘みたいだね。
まるで、哀しい夢を見ているみたいだ。
きっと僕が悲しいで、君は哀しい。
早く夢から覚めよう。


悲しい→心が張り裂けそうな悲しさ
哀しい→口には出せない悲しみ、飲み込むような気持ち

本当はもっと短い予定だったのですが、付け足し、付け足し……で
少しごちゃごちゃになってしまいました。
これは反省。

私はとてもネガティブな主人公は苦手です。
なんか、みててイライラしてくるので。

でもとても書いてて楽しいものでもあります。

脱字ありましたら申し訳ないです。


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