私が恋したのは閻魔大王でした。

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1:&◆VU hoge:2014/08/10(日) 19:45 ID:5GE

初投稿になります

登場人物

アカリ(吉川灯) 普通の女の子。15歳。

カナタ 地獄を治める閻魔大王。

2:&◆VU hoge:2014/08/10(日) 19:54 ID:5GE


とある晴れた日のこと。
「いやあああああああ!!来ないでえええええええ!!」
そう叫びながら走っているのは私――吉川灯だ。

現在、一生に一度も出会わないであろう殺人鬼に追い回されている。
あろうことか最近町で話題の連続通り魔だ。
殺されたらたまらない、というわけで今の状況に繋がる。
と思っていた矢先、ほぼ絶望に近い事件が起こった。
「ヤバイ、行き止まり!?」
――あ、これはマジで終わったな。
そう諦めた瞬間だった。




殺人鬼が何もないところでひっくり返ったのだ。
何があったのかわからないが、今はただ逃げることに専念するとしよう。

逃げる際に誰かとぶつかった気がしたが、気のせいだと思っておけばいいか。

3:&◆VU hoge:2014/08/10(日) 20:06 ID:5GE

これは何かに呪われてるんじゃないか、と思い、滅多に来ない神社に向かうことにした。

正月でも何でもない今日の神社は、誰もいなく静まり返っていた。
―と思っていたとき。
目に入ったのは、先程まで誰もいなかった木の隅に一人の少年が立っている姿だった。
少年は黒いマントに身を包んでいる。
身長からすると中学一年生くらいだろうか。
この辺に住む人ではなさそうだ。
道にでも迷ったのだろうか?
そう思い少年に近付いたその時。

「―あんた何してんだ?」

初めて聞くショタ声が耳に入ってきた。
声のした方を見ると、いつの間にか少年が頬を膨らませ、上目遣いに私を見ていた。
「ん?あー…えーとねー…お姉さんは怪しい人じゃないよ!本当だよ」
自分でも何言ってるか分からん。ヤバイ、死にたい。
「ふーん。別にいいけど、ここ俺の家だから勝手に入るんじゃねーよ」
…俺の家?

神社の主…か?コイツ。

4:芋 hoge:2014/08/11(月) 09:51 ID:5GE

名前おかしいけどIDで判断してくださいな

5:芋 hoge:2014/08/11(月) 20:10 ID:5GE

「…あれ?」

気付けばそこには、もうさっきの少年はいなかった。
…何だったんだ、全く。

とりあえず目的を果たすことを考えよう。
どこかに巫女さんは…


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