「もう決めたよ。言いに行こう。」
「うん。」
「本当に・・・?」
「・・・いいんだよ、ひおりは。心配しなくても大丈夫だから。」
「でも・・・!」
「もしもの時は、あたしが言ったって言えばいいし、大丈夫。」
・・・。
この小さな勇気と決断が、自分の運命を大きく変えてしまうなんて、まだ思ってもいなかった・・・。
こんにちは!MIYABIといいます!!
今回は、初の短編を書かせてもらいます!!
今回の小説は主人公の水嶋ひおりとその友達、沢田マキはもちろん、その他の友達も全て実在している人物なんです!(仮名ですが)
この話自体も実際に起こったことをまとめて小説にしているので、つまり実話小説です。
面白いかどうか分かりませんが、よろしくお願いします!!
その朝のこと。
一時間目の音楽。
ここから全てが始まった。
「桃絵〜見て見て!!」
「何?夏音ちゃん?」
その時、たまたまひおりは夏音を見ていた。すると、夏音はカバンから『それ』を出した。
「じゃじゃーん!!漫画!もちろん恋愛ものね、ちょっとエロいやつ。これをこーして・・・。」
夏音は開いてある音楽の教科書の上に漫画を置いた。
「こーやって読みながら授業受けてもバレないでしょ?」
「かしこー!夏音ちゃん天才!!」
「ま、サボっても大丈夫でしょ。あ、咲ちゃん!見て見て!!」
ひおりは思わず夢中で読んでいた小説(横領のお話)から目を離して盗み聞きしてしまった。あわてて本に目をおいやる。
昔はひおりも夏音や桃絵と仲が良かった。しかし、“ある事件をきっかけに裏切ったと誤解されて、今ではひおりは夏音たちのグループに目をつけられてしまっている。
なのであまり夏音たちとはもう関わりたくなかった。特に小学校の時から仲の良かった桃絵に見離されるのが何よりも嫌だったが、耐えるしかなかった。
そう、耐えるしかなかったのだ・・・