パラレルワールド

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1:Shionn:2015/06/28(日) 11:08

「はい、じゃあ今日はこれで終わります」
教師のその声と共に、教室の空気は一気に緩んだ。
その中で、ノートを片づけている女子生徒が一人。
泉川蛍。現在大学2年生。
高校は進学校に入り、偏差値の高い私立の難関校に入った秀才。
しかも彼女は頭がいいだけでなく、スポーツ万能、容姿もよくて男子からモテモテ。おまけに家は大富豪だった。
そんな完璧な女の子、蛍は、鞄に教材を詰め込むと席を立った。
「蛍!」
教室から出ようとした蛍を呼びとめたのは、友達の七海。
「七海、どうしたの?」
「あのねっ、駅前に新しいカフェができたから、寄って行かない?」
「おー、いいねー。じゃあ早く準備しておいで」
「うんっ!」
七海は慌てて鞄に教科書とノートを詰め込んでいた。
そんな彼女を見て、蛍は心からかわいいと思う。


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