夕闇、雨に降られて。

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1: 涼宮◆H2:2016/02/20(土) 19:09




 「 傘は差さずに、一緒にかえろう 」


     →  a short story

 

2: 涼宮◆H2 hoge:2016/02/20(土) 19:30


 生きている人にはみんな価値があるって、そんなの、絶対嘘でしょう。

 お友達だったはずの子にも逃げられて、恐れられて。本物の私を見たら、みんな悲鳴を上げて何処かへ行ってしまうもの。こんな私、価値なんてないわ。

「やめて、こっち来ないで! 怖いよ、誰か!」

 ほら、また。さっきまで、笑顔で話してくれていたのに。――そんな目で見ないで。私がなにをしたっていうの。なにも、してないわ。

 悪いのは私じゃない。私自身じゃない――私の、この醜く爛れた脚。最近じゃ、骨まで見えるようになってきてしまった。見たくない、見たくないわ。こんなの、私じゃない。

 考え事をしている内に、お友達だった子は、私の家から逃げちゃった。やっぱり、ダメだったわ。

「私の、本物のお友達――愛をくれる、お友達」

 それが、欲しいの。
 それだけでいいの。

 それだけで私は、救われるから――


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