「まーなーせ!おっはよ」
背後から何かかがものすごいスピードでくるのがわかる
私の名前は真瀬、和原真瀬(かずはらまなせ)
「おはよ、大地」
バシバシと叩かれた肩に手をやり、溜息をこぼせば
気だるげにそう答える
「朝のニュース見たかよー?またヒーローがやってくれたぞ!すげーよな」
彼、藤原大地(ふじわらだいち)が語るは最近急にメディアに露出しだしたコミカルな格好したヒーロー
彼がこんなにも楽しそうに話しているところ申し訳ないが、私は仮にも優等生なのだ
ということで
「私急いでるから」
一言申せばそれでいいだろう
駆け足で前にある門まで歩みを進めるのだ
教室に着き一息つく
元から教室にいたもの達へ元気よく挨拶を済ませると自分の席へ移動する
「かっ、和原ひゃんっ付き合ってくだしゃい!」
椅子に座りぼけーっとしていると、横から何言ってるのか聞き取りにくい抜けた喋り方で話しかけてくる者がいた
赤く染まった頬、周りがうざったい好奇の目を向けてくることから
まさか、と考えが頭を過る
最近私はなぜか同性にモテるのだ、異性にはモテないのに……
私は相手に愛想笑いを浮かべると
「ごめんなさい、私には好きな人がいるから」
ひどく傷ついた表情を見せる相手から黒板へ視線を戻すと
溜息をひとつ零した
あっここじゃなかったですすみません
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