皆さんこんにちは!小説板で小説を書いているルナです!
ここに、小説を書くのが初めてです!
ルール
荒らし禁止!
感想、コメント、アドバイスください!
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>>5 プロローグ
「そうなんだ。春果らしいね。じゃあ、僕お会計してくるから…」
「あ!私も行く!」
私は、鉛筆を急いで取ってレジに持っていった。
そして、お会計が終わったあと……
「じゃあ、僕はここで…」
「うん!」
「そう言えば、春果そろそろ誕生日だね」
あ。千秋にさっき言われた。
「その言葉さっき千秋からも言われた。」
「あ。そうだったの?」
夏目はびっくりしていた。あぁ。千秋がまさか言ってたとはって思ってるのかな?
「じゃあ、春果新学期会おうね!」
「うん!じゃあね!夏目!」
私は、夏目に大きく手を振った。私は手を大きく振りながら帰ると、
「あれ?春果?」
「あ。冬真」
コンビニの袋を持っている冬真がいた。
「春果何してんの?」
「本屋の帰り…」
「あ。そうなのか。お前もうすぐ誕生日だよな」
あ。冬真もそれ言うか。千秋と夏目からも言われたんだけど。
「千秋と夏目からも言われた。」
「おぉ!マジか?!偶然もあるんだな」
やっぱり冬真もびっくりしていた。
「んじゃ、気をつけて帰れよ!」
冬真は、ニッと笑って言った。
「うん!冬真も気を付けるんだぞ!」
私は、冬真にも大きく手を振った。
次の日。私は、目をこすって、ぐーんと伸びをした。
「う〜ん。今何時だ?」
私は、ベッドの近くにあった、目覚まし時計をみた。今は……9時……ってえー!!!!ヤバッ!急いで着替えないと!
「春果起きた〜?」
私服に着替えたお姉ちゃんが私の部屋に来た。
「今日私とカフェに行く約束だったでしょ?」
「うん!わかってる!」
私は、いつも通りのように、ポニーテールに結んだ。
「よし!行こう!」
私は、楽しみ過ぎて、スキップして部屋から出ようとした。
「あなた、まだ朝ごはん食べてないでしょ?食べてきないさい?」
「は、はーい」
お、お姉ちゃんの笑顔怖すぎだろ!!
私は、朝食にカロリーメイツを食べた。そして、急いで歯を磨き、部屋に戻った。
「服準備しといたよ」
「ありがとう」
ベッドに今日着る服があった。私は、ベッドに置いてあった服を着た。
「お姉ちゃん終わったよ!」
私は、お姉ちゃんの部屋に行った。すると、お姉ちゃんと服が似てるような…って!
「お姉ちゃんと服が一緒?!」
「へへ!これ最近流行りの双子コーデなんだよ!!」
お姉ちゃんは、えへへと笑った。私は、ちょっとはこういう感じでも悪くないかなと思った。
「ちょっとなんか読んでいい?」
「うん。いいよ。でも、自分の部屋でね」
「はーい!」
私は、お姉ちゃんの部屋の棚で何を読むか選んだ。あ。これにしよっと!私が選んだ本は、『弟に愛されすぎて困っています!』を選んだ。これは、今年に実写映画化したあの人気漫画だ!
「お姉ちゃん、『おとこま』借りていい?」
「うん」
お姉ちゃんは、ベッドでファッション雑誌をみながらうなずきながら言った。
>>19
おとこまかww
センスあるね!春果たち可愛い♡
>>20
兄こまだと、あれだからww
そうかな?
ありがとう!
私は、さっそく読み始めた。だんだん読んでいると……
「ぎぃゃーーーーー!!!!」
「春果どしたの?!」
お姉ちゃんが隣の部屋で大きな声を出して聞いてきた。
「な、なんでもなーい!!」
私は、お姉ちゃんに聞こえるように大きな声で答えた。だ、だって!叫んだ理由は……弟の春樹が主人公のせとなにぎゅうっと抱き締めてて……うぅ…リア充め!!
※姉弟ですよ?(義理の)
「うぅ……こういう恋してみたいな!」
私は、もわもわと想像をしてみた。
春果の想像世界
「春果お姉ちゃん……いや、春果……俺、もう春果しか考えられないよ……大好きだよ…春果……」
「私もよ……」
ってなんちゃって!!まっ!な訳ないか!
「春果〜!そろそろ行こう〜?」
「はーい!」
私は、財布が入ってるポシェットを持って、お姉ちゃんの部屋に『おとこま』を戻して、玄関に行った。
「じゃあ、行くか!」
私は、とてもわくわくしていると、ドアが開いた。出てきたのは、お母さんだ。
「お母さんも行くの?」
「違うわよ。お母さんは仕事よ。小春、ちゃんと春果の面倒みて、春果は、お姉ちゃんについて行きなさいよ!」
お母さんは、車の窓を開けて、お姉ちゃんと私に言った。私は、こくりとうなずいた。
「よし!じゃあね!」
お母さんは、車に乗って会社へ向かっていった。ちなみに、小春は、中島小春。私のお姉ちゃんの名前だ。
「じゃあ、行こうか。手離さないでね?」
お姉ちゃんは、手を差し出した。
「はーい!」
私は、笑顔でお姉ちゃんの手を握った。
「うわぁー!!」
お店に着いた時、私は目を輝かせた。ロゴハウスみたいな感じで、カントリーな感じ!カントリーカフェで良いと思うんだけど!
「ん?」
私は、お店の看板を見ると、
『カフェ カントリー』
と書いてあった。って!少し当たってるじゃん!
ドアを開けると、ベル?がカランカランお店に響いて入った瞬間甘い香りが広がった。
「いらっしゃいませ!2名様でよろしいですか?」
20代くらいの女性店員さんは、にっこりとして、私とお姉ちゃんを迎えてくれた。
「はい。」
「では、ご案内します。」
私とお姉ちゃんは、店員について行くと、窓側で景色の良いところだった。
「では、お水を持って参ります。」
店員さんは、お辞儀をしてお水を取りに行った。
「お待たせしました。ご注文が決まったら、こちらにあるベルを鳴らしてください。」
店員さんは、水を置いたら、ぺこりとお辞儀をした。
「春果何食べたい?」
「このパンケーキ!」
「じゃあ、私も。飲み物は?私は、ここにある水飲むんだけど…」
「私も水飲む!」
「オッケー!じゃあ、注文するね!」
お姉ちゃんは、席の近くにあるベルを鳴らした。カランカランと音が鳴った。
「はい。注文は何にしますか?」
さっきと同じ店員さんが来た。店員さんは、メモを取って聞いてきた。
「パンケーキ2つで」
「かしこまりました!少々お待ちください。」
店員さんはお辞儀をすると、すたすたと歩いていった。
「お姉ちゃん楽しみだねぇ♪」
私は楽しみすぎて、足をバタバタさせてお姉ちゃんに言った。
「楽しみだけど、お行儀悪いから足バタバタしないの。」
「す、すんまへん…」
お姉ちゃんは、お母さんが言ったことをきちんと守っている。私もお母さんから言われたお姉ちゃんの言うことを聞くことを守らないと!
「ねぇ、春果。私からの誕生日プレゼントって何が良い?」
お姉ちゃんはスマホを見ながら聞いてきた。誕生日プレゼントか……
「スマホは無理だから……今欲しい物ないんだよね……」
私は『う〜ん』としながら誕生日プレゼントを考えた。あ。でも…
「プレゼントはお姉ちゃんからおごってもらうパンケーキで充分!」
私はニコッと笑うと、お姉ちゃんは嘘泣きをした。
「春果がこんなに偉いとは……」
私って偉くないの?!苦手の算数で100点取ってるけど……
「お待たせしました〜!パンケーキです!」
店員さんは、ニコニコしながらパンケーキ置いた。
「ご注文以上でしょうか?」
「はい」
「では、ごゆっくり…」
店員さんは、またペコリとお辞儀をした。このパンケーキはふんわりしているのがわかる。メレンゲとか使ってるのかな?
私は、メイプルシロップをアイスがのってるパンケーキにかけた。
「じゃあ、いただきます。」
私は、ホォークとナイフを持ち、ナイフでパンケーキと切った瞬間……さく……と音がした。こ、これは?!
「あーん……」
う、旨い!!パンケーキの外はさく…中はふわっとする!まさに素晴らしい!!
「春果」
お姉ちゃんが、パンケーキを食べながら私を呼んだ。
「ん?何?」
私は幸せそうな顔をして言った。
「グルメリポーターの真似しないで」
え?
「こっちにいる私が恥ずかしい」
え?ん?私グルメリポーターしてた?してないよね?
「お会計1000円です。」
食べ終わってお会計をすると1000円?!ということは…あのパンケーキ500円ってこと?なんか安いのかな?
「春果美味しかった?」
「うん!また行きたい!」
「今度ね。」
あの甘い味が今でも残る……なんの粉作ってるのかな?どうしてあんなに美味しいのかな?
「春果!行こう。」
お姉ちゃんは、私を引っ張って家に帰った。
「お姉ちゃん、私もさっきのパンケーキみたいなの作ってみたい!」
私は、目を輝かせてお姉ちゃんを見つめた。お姉ちゃんはこういう妹を見てきっと弱くなるだろう!
「そんな顔しても無駄よ…5年生になったら家庭科が始まるから1から勉強しなさい。」
お姉ちゃんはなんだか笑顔が怖い……と、とにかく!春果頑張ります!
「まぁ、調理実習では、クレープを作ると思うよ。」
「く、くれーぷ?!」
お姉ちゃんがクレープと言った時私は、さっきよりももっと、目を輝かせた。
「6年生からだからね…」
お姉ちゃんは苦笑いをした。な、なんか…無理矢理質問し過ぎたかな…?
家に着くと、やっと安心感が出た。あのお店ほとんどが、カップルとかお友達とかだったから姉妹で行って良かったのかな?って心配だった。
「あ。お姉ちゃん」
「ん?」
私は、テレビを見ながら、テレビを見ているお姉ちゃんを呼んだ。
「お姉ちゃんって……彼氏いるの?」
「はぁ?!いないわよ!!」
「嘘つけ〜!」
「本当よ!」
お姉ちゃんは顔を真っ赤にしてびっくりしていた。いたのかと思ってました…
そして、私の誕生日の日…私は誕生日の日はおしゃれな格好をした。
着替え終わったあとピンポーンとインターホンの音が聴こえた。
「春果〜!千秋ちゃん達来たわよ〜!」
お母さんが2階にいる私に聞こえるように大きな声で私を呼んだ。
私は2階をドタドタとおりた。
「夏目と千秋と冬真!いらっしゃい!入って!」
「お邪魔しまーす」
夏目と千秋と冬真は私と私の後ろにならんで私に着いてきている。
「どうぞ!」
私がドアノブをつかんでドアを元気よく開けた。もちろん、壊れない程度!
「春果の部屋久しぶりだな…」
夏目は、私の部屋を見渡してそう言った。なんだか夏目って謎過ぎるところがあるんだよな…今は関係ないけど…
「じゃあ、誕生日プレゼントを渡しますか!せーの!」
「春果!お誕生日おめでとう!」
千秋の合図でみんながテーブルにプレゼントを置いた。
「わぁ!ありがとう!嬉しいよ!開けていい?」
「良いよ。」
第2章ー春果のドキドキプレゼントー
私は最初に夏目のプレゼントを開けた。何やら本のような感じがした。開けてみると
「手帳?」
私は首をかしげて聞いた。でもなんだかいいかも…
「裏見て」
夏目は私が持っていた手帳?をクルッと裏にすると…『Haruka Diary』と書いてあった。
「春果、日記ほしいって言ってただろ?だから買ったんだよ。僕らも持ってるんだ。」
夏目はまバッグからジャン!と出して、千秋も冬真も持っていた。みんなおそろいだ!やった!!
次に、私は千秋のプレゼントを手に取った。千秋は私の第一の女子親友!だからこれは期待出来そう!
あれ?なんだか箱?ん?私は謎そうに箱を開けると…
「わぁ!これネックレス?!」
私はびっくりした。ま。まさかネックレスだなんて…しかも、高級そう…
※春果の感想です。
「春果って春生まれでしょ?4月って桜とか咲くじゃん?まぁ、3月に咲くところもあるけど…でも春の桜しか思い付かなくてネックレスにしたの。」
千秋は、クールな笑顔で微笑んでた。嬉しい!一つの桜が1個だけ…大人っぽい!千秋ってセンスいいねぇ…
最後に冬真!冬真はどうせ変な物だ…と、私は思っていたが……なんだか大きい箱だな……
「わぁ………」
私は箱を開けると私は、目を輝かせた。私の目に飛び込んだのは…
「ぬいぐるみ?!」
そう……ピンク色でふわふわしているうさぎのぬいぐるみだ。
「お前さ、ピンク色好きだろ?ピンクと言えば春…だろ?だからそれを選んだんだ。」
「え?!あ、ありがとう…」
私は嬉しくて何かが詰まった感じがして言葉が出なかった…
「みんなありがとう…!!」
私はニカッと笑って、夏目、千秋、冬真にお礼を言った。
第3章ーめんどくさすぎる学校ー
side 春果
今日から学校か……はぁ…めんどくさーい!
「春果〜!千秋ちゃん達来てるわよ〜!」
「はーい!」
お母さんが大きな声で私を呼んだ。もう千秋達が来たか。私の幸せだった誕生日の日に一緒に登校しようと約束したのだ。
「んじゃ、行ってきまーす!」
私はランドセルを背負って家から出た。
「春果〜!日記持ってきたか?」
冬真は日記帳を出して、夏目も千秋も出した。
「もちろん!」
私はニコッと笑って荷物がたくさん入っているトートバッグ?から取り出した。
「よし!行こうぜ!」
冬真は元気良くスキップしながら行った。
「おーい…!冬真……」
たまに無口な夏目は冬真の姿を見て苦笑いをしていた。千秋と私は冬真を見てクスクスと笑った。
「冬真待て〜!!」
私は全力で走って冬真の腕をガシッと掴み捕まえた。
「お前凄すぎだろ……」
冬真は、息切れをしていたけど、私の方が凄く息切れをしていた。さっき全力で走ったからね……
「春果たら……」
千秋はクールな笑顔でクスクスと笑っていた。
「千秋って笑うことあるんだね…」
無口な夏目は、千秋を見てふんわりとした顔で千秋に言った。
「いつものことだよ?」
千秋は、あははと苦笑いをしながら答えた。
「春果……」
冬真は、ニヤニヤしながら私の肩をポンポンと叩いてきた。
「気持ち悪っ……」
私は凄く真顔で、ただのおふざけで冬真に言った。
「あぁ。悪い。千秋と夏目あんなに仲良かったか?」
冬真は不思議そうに首をかしげて聞いてきた。
「さぁね…」
私は少しにっこりしながら答えた。きっと、両想いなんだなと私は思った。
学校に着くと、出入り口では凄くにぎやかだった。私達は、クラス表を見に行った。
説明します。私の学校は4年生になるとクラス替えをしないのですが…実は、学級崩壊になりました……
「あぁ………千秋とクラス離れちゃった……」
私はしょんぼりとして言った。すると、千秋はクールなスマイルで、
「大丈夫よ。いつも通り一緒に帰ってあげるから…」
と言ってくれた。私は、目を輝かせてうなずいた。
「それで、夏目と冬真は……」
私はキョロキョロと探していたら、夏目は千秋と同じクラス。そして私は…冬真とかよ!
「1年間よろしくな!」
冬真はやる気満々で歯をニィッと出して笑った。私は苦笑いをすることしかできなかった。
でも、千秋良かったね〜!夏目と一緒で!
夏目と千秋は、4年1組!私と冬真は、4年2組!だから、お隣のクラスだし、会える…よね…?
「お前さ…千秋と離れて寂しいのか?」
冬真は、心配そうな顔をして私に聞いてきた。
「まぁね……」
私はもっと寂しくなりながら下を向いた。
「元気出せよ!春果の彼氏がここにいるだろ?」
冬真は自信満々で私に自慢的なことをしてきた。
「もう!冗談でしょ!私先行くね!」
私は『あはは』と笑って、冬真より先に教室に向かった。
「冗談じゃない……本当のことだ……」
「ん?どうかした?」
私はにっこりと笑い、冬真に首をかしげて聞いた。
「なんでもない」
冬真は、何事もないように、ニコッと笑って、私のところへ小走りで来た。
「そう言えばさ、昨日のイッテM見た?」
私と冬真がするのは、テレビの話!よくするのは、バラエティくらいかな…
「あ、うん!見た見た!井川さんヤバかったよね!」
「あぁ!あれは俺も笑った!」
……と言う風に、私と冬真の会話はこういうもんかな…
教室に着くと、ほとんどが集まっていた。
「みんなおはよ〜!」
私は、クラス替えで少し緊張しているけど、いつも通り大きな声で挨拶をした。
「あ!春果ちゃん!おはよう!」
「はるるん!1年間よろしく〜!」
みんなが、ニコッと笑って私を優しく出迎えてくれた。なんだか緊張もほどけた…
「私の席は真ん中か……」
私は、黒板に貼ってある出席表?を見た。
「ふぅ………」
私は重かった荷物を机に置いて、少し疲れていた。
そう言えば……私が冬真に恋してから何年たったっけ?
3年前………私が小1の時だったかな…
「えい!!えい!!」
運動会の競技で、1、2年生のたま入れがあった。私が玉を入れようとした時だった……
「痛っ!!」
私は、白組の人から強く足を踏まれた。
「大丈夫か!?」
冬真は、私のところへ一番に駆けつけてくれた。
「うん……」
私はグスッと泣きながら答えた。
「しょうがないな……おんぶするから捕まっててよ?」
と、冬真におんぶをされ、保健室に行った。結局赤組は負けてしまったけど、それが冬真に恋をした初恋だった…
「ふふふ…」
私は窓側を見ながらニコニコしていた。
「おい!春果!何空見てるんだよ」
「ん?いろいろとね…」
私はえへへと笑って、冬真に言った。冬真面白い……
「あ…もう体育館行く時間じゃーん!ならぼー!」
みんなは時計を見て、黒板の前の出入り口に並んだ。
(あれ?)
私は少し首をかしげた。「みんなって、私より小さかったっけ……」と思った。
「春果ちゃんは後ろから2番目ね!」
と、2番目に並んだ。後ろには、身長が学年で高い人だった。
「えー!誰もいないじゃん!」
体育館に向かい、体育館に着くと誰もいなかった。
「誰だよ!時間だー!って言ったの!」
「別に一番乗りで良いじゃん!さっ!整列!」
私達は、一番乗りでも、4年生のところに座った。
「暇だねー……」
みんなは苦笑いをしながら言った。私は……千秋がいないと寂しい…
「ねぇ…中島さん…」
隣から声をかけられて、私は隣を見た。すると、一番後ろの子から声をかけられた。
「あ、えっと、春果で良いよ」
私はニヒヒと笑って言った。
「あぁ、じゃあ春果って呼ぶわ…私は春田万里…よろしく…」
「あぁ…うん。万里ちゃんよろしく」
万里ちゃんは、意外とクールだな…私と仲良くなれるかな…
「春果って好きなことある?」
「えっと漫画を読むことかな…」
私は万里ちゃんの質問にニコニコしながら答えた。
「漫画ね…私も読んでる。何読んでる?」
「えっと『おとこま』かな…」
「え!?おとこま!?」
万里ちゃんは、目を輝かせて、私を見た。
「え、うん」
私はびっくりして、こくりこくりとうなずきながら言った。
「そうなんだ!私もおとこま読んでるよ!」
「そうなんだ!」
と、『おとこま』の話に夢中になると、だんだん体育館にクラスが集まる。いつの間にか千秋が居て、焦りながら千秋を見ると、千秋はにっこりしていた。
「友達できて良かったね」
と、口パクで自分のことのように嬉しそうに言った。私はこくりこくりと嬉しそうにうなずいた。
「では、皆さん立ちましょう!校長先生と挨拶をします。おはようございます!」
「おはようございます!」
みんなは校長先生に挨拶をした。挨拶が体育館に響いた。
「では、校長先生のお話です」
マイクでイベント委員会が放送?をした。
「皆さん…もう1学期ですね…皆さんは今年新しい学年になりました。3、4、5年生のクラス替えでは上手くできそうですか?」
うぅ………校長先生の話とかどーでもいいじゃん……聞かなくていいや…
「……これでお話を終わります」
私が何か好きな物を考えていると、いつの間にか校長先生の話が終わっていた。
「では、校歌を元気よく歌いましょう」
吹奏楽クラブは楽器を持ち、校歌を吹いた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪
〜〜〜〜〜〜♪
〜〜〜〜〜〜〜♪
校歌が歌い終わると、咳をしている人が少しいた。
「では教室に戻りましょう。二年生から順に行きましょう」
先生はマイクで言って、次々と二年生が体育館から出ていく。
「ふぅ…体育座りきつい!」
教室に着くと、みんなはドサッと席に座る。
「はい!朝の会始めるよー!今年ここの担当になります。南風真由美です。よろしくお願いします」
南風先生はぺこりとお辞儀をした。南風先生は若い先生なのかな?担任なったの初めて……
「では、校長先生のお話は皆さん覚えてますか?」
緑風先生はニコニコしながら聞いてきた。ヤバい!話聞いてない!どどどどどうしよ!!
「まぁ、わからなかったよね!」
緑風先生はニィッと笑い言った。え!?先生…まさか聞いてないの!?
「んじゃ、これからも楽しい学級にしようね!よろしく〜!」
先生はフレンドリーにみんなに手を振って言った。なんだか楽しそうな毎日になりそうだな!
「んじゃ、自己紹介していこっか!お手本は先生がやるね!」
緑風先生は後ろに届くような声で言った。
「緑風真由美です!特技水泳です!よろしくお願いします!だけで終了!」
先生は、最後にピースをした。先生水泳得意なんだ!
「では廊下側から自己紹介してね〜!」
先生は男子出席番号1番の冬真を指さした。
「浅野冬真です!特技はサッカーです!みんな宜しく!」
冬真は、いつも通り元気な感じで自己紹介をした。
次々と自己紹介が終わると、そろそろ私の番……
「では、9番!」
9番は私だから、そっと席から立った。この時少し緊張した。
「中島春果です!好きなことはマンガを読むこととゲームです!よろしくお願いします!」
私も冬真に負けないくらい元気な感じで自己紹介をした。パラパラ拍手がなった時に私はホッとした。
「では、11番」
あ、万里ちゃんの番…万里ちゃんの自己紹介はどんな感じかな…?
「春田万里です。好きなことは読書です。よろしく…」
万里ちゃんの自己紹介はなんだか千秋と似ていた。漫画に読書って入るの?
全員の自己紹介が終わるのと同時にチャイムが鳴った。
「はい!では授業を終わります!」
先生は次の準備をするために教室を出た。
「春果〜!」
冬真がにやにやとしながら私のところに来た。
「何?」
私は冬真を睨み付けながら聞いた。
「にらみつくなよ…お前の自己紹介お前らしかったぞ」
冬真はニカッと笑った。私はその時ドキッとした……
「私だって冬真の自己紹介が冬真らしいなって思ったもん!」
私は席からガタッと立って言った。本当に私達は……姉弟的な感じだな!
「思ったんだけどいい?」
私と冬真の間から万里ちゃんが来た。
「浅野と春果ってカレカノなの?」
万里ちゃんは真顔で私と冬真に質問した。私と冬真はお互い顔を赤くした。
「ち、違うよ!小1の時に仲良くなってそれで仲良くなったっていうか!」
「ふーん…」
万里ちゃんは怪しそうににやにやとしながら私と冬真を見た。
「もう!万里ちゃん!」
「あはは!ごめん!冗談よ」
万里ちゃんは笑いをこらえていたのがついに笑い出した。
「春果ちゃんと万里ちゃ〜ん!千秋ちゃんが呼んでるよー!」
私は廊下にいる千秋のところへ万里ちゃんと一緒に言った。私ならわかるけどなんで、万里ちゃんも…?
「えっと、貴方が春田万里ちゃん…だっけ…」
千秋は首を少しかしげて万里ちゃんに聞いた。
「うん。よろしく」
万里ちゃんは千秋にニコッと笑った。
「えぇ…言うことはちょっとしたことなんだけど…春果をどうか仲良くしてあげてね」
千秋は万里ちゃんに優しい笑顔でお願いした。
「えぇ。もちろん!」
万里ちゃんも千秋に優しい笑顔でこくりとうなずき返事をした。
なんだか千秋と万里ちゃん…気が合いそうだな!
下校の時……万里ちゃんは私と逆方向で一緒に帰れなかった。いつも通り千秋と一緒に帰った。
「良かったわね…新しい友達ができて…」
千秋はふふふと優しく微笑んだ。
「うん!千秋も!」
私はニカッと笑ってみせた。
「ふふ…春果はいつも元気ね…」
千秋はいつも通りのクールな笑顔で言った。
大人になったら凄くクールな女性になってたりして…
「あ、じゃあまた明日!」
千秋は家に着くと軽く手を振って家に入った。
「よっ!春果!」
後ろからダダッと走ってきたのは冬真だった。
「何?」
私は少し首をかしげた。
「桜の花びらが頭にのってるぞ!」
冬真は私の頭にのっていた桜の花びらを取った。な、なんかはずい…
「春果〜!ゴールデンウィークってどっか行くの?」
「う〜んと…お婆ちゃんの家に行ったりとか…」
私は少し考えながら言った。
「あぁ。正也の家でしょ?」
「そうそう」
ちなみに、正也さんというのは、私はお父さんの兄のことだ。お父さんは結婚するときに家を出たらしい。
「裕斗と潤によろしく伝えてくれよな!」
「わかった」
冬真はニヒヒと笑いながらお願いしてきた。
ちなみに、裕斗と潤と言うのは、正也さんの子供。裕斗君はお姉ちゃんと同い年で、潤君は私と同い年。
「お前潤にほれてんじゃねぇの?」
冬真にやにやとしながら意地悪そうに言った。
「な訳ないじゃん!潤君とは血が繋がってるし…」
私は慌てながら言った。
「ただいま〜」
私は家に帰宅すると、靴が4つあった。
「お客さん来てるのかな?挨拶してこよう」
私はランドセルを背負ったままリビングのドアを開けた。
「あ、春果ちゃんお帰り!」
「よっ!春果!」
「こんにちは。春果ちゃん」
リビングに居たのは、潤君達だった。
「なんで潤君が!?」
私は思わずびっくりして聞いた。
「今日までが春休みで久しぶりに春果の家に来たんだ」
潤はニヒヒと笑った。
「そうなんだ…」
私はあはは…と苦笑いをした。
「春果〜!ランドセル置いたら、リビング来なさいよ〜」
「はーい」
私はリビングのドアを開けて、ランドセルをベッドに置いて、リビングに行った。
「あら!珍しいわね!」
お母さんは私が潤君と話そうとしているところを見て珍しそうな顔をしていた。いつも話してるけど……
「どう?学校楽しいか?」
潤君はニコニコしながら聞いてきた。
「いやいや、今日からだからね…」
私は苦笑いをした。
「そっか〜!千秋ちゃんだっけ?その子と同じクラスになれた?」
「ううん…なれなかった〜!」
私は少し悔しそうに笑いながら言った。
「ただいま〜!あれ?誰が来てるの?」
どうやらお姉ちゃんが帰宅してきたようだ。お姉ちゃんはリビングのドアを開けた。
「あ!小春ちゃん!」
裕斗君はお姉ちゃんを見るとあははと笑顔になった。
「え!?裕斗君!?それに潤君も!?なんか制服地味だからなんかはずいわ…」
お姉ちゃんは少し恥ずかしそうに笑った。
「全然大丈夫だよ。小春ちゃんは可愛いから地味な制服姿でも可愛いよ!」
裕斗君はサラッとほめた。潤君とは大違い……
「お邪魔しました〜!」
「んじゃ、春果!ゴールデンウィークな!」
「小春ちゃんと春果ちゃんじゃあね!」
私とお姉ちゃんは潤君と裕斗君を見送った。
「やっぱり裕斗君って完全に王子よね〜♪」
お姉ちゃんは目を輝かせながら言った。
「じゃあ、結婚すれば?」
「無理よ。血が繋がっているもの…」
お姉ちゃんは少ししょんぼりしていた。
「あ、春果はどうなの?冬真君と…」
お姉ちゃんは私の近くに来てグイグイと聞いてくる。
「普通だよ?」
「なんだよ〜!つまんないなぁ〜!」
お姉ちゃんはベッドにゴロゴロしながら文句を言った。
「もし、私に彼氏が出来たら教えてあげるから…」
「ほんとに!?約束ね!」
お姉ちゃんは目をキラキラに輝かせて、私の手をギュッと握った。ご、強引過ぎる…
「お姉ちゃんあがったよ〜」
夜になると、お風呂に入ってお姉ちゃんの部屋をノックしてお風呂からあがったことを伝えた。お姉ちゃんの部屋からは「うん」と聞こえた。
「うぅ…今日は疲れた…」
私は棚に入ってあった日記を取ってペラペラと見た。
私は近くにあったボールペンを取って日記を書いた。
『4月6日
今日は始業式。てか学校。めんどくさかったよ〜!しかも、千秋とクラス離れちゃった…冬真とは一緒だったけど(笑)ちなみに、夏目は千秋と同じクラス!
家に帰ると、潤君と裕斗君が居てびっくりしたよ!お姉ちゃんと恋バナとかしたけど(笑)』
「ククク…」
私は今日の日記を見ると、内容が以下にも面白くて笑いを堪えた。
次の日になると、私とお姉ちゃんは珍しく一緒に登校した。
「お姉ちゃんまだ昨日のこと思い出してるの?」
私は苦笑いをして聞くと、お姉ちゃんは目をハートにさせてこくりこくりとうなずいた。なんだか『プニ♥パラ』のキャラクターの『星川ゆい』に似てる…
「お姉ちゃん…しっかりしてよね!」
私はお姉ちゃんの背中を思いっきり叩くと、お姉ちゃんはビシッとした。
「あ、もう学校着いちゃった。じゃあね!」
私はお姉ちゃんに元気よく手を振ると、お姉ちゃんはにっこりして手を振ってくれた。
「み、みんなおはよ〜」
私は少し緊張気味で教室に入った。私はまだこのクラスに慣れていない。千秋と同じクラスが良かったな…
「春果ちゃんおはよ〜!」
私は緊張していたけど、みんなから挨拶をされて気持ちが少し軽くなった。
「よっ!春果!」
後ろを振り向くと、青いランドセルを背負っている冬真がいた。
「今日は少し元気がないな。大丈夫か?」
冬真は心配した顔で首をかしげた。
「ううん。体調は大丈夫だけど、このクラスで馴染んでいけるかが不安でね…」
私は少し苦笑いをしながら言った。
「大丈夫だよ!春果いつもいろんな人と仲良くしてるだろ?大丈夫だよ!」
私はこの時今までよりとてもドキドキした。なんなの?病気?いつも冬真を見ると胸が痛む。
「どうしたんだ?熱でもあるのか!?」
冬真は私が顔を赤くしたのを見て、びっくりして手を私のおでこに当てた。
「熱でもあるんじゃ…」
「大丈夫だから……ね…?」
冬真は廊下を出ようとすると、私は冬真の袖を掴み、上目遣いで言うと冬真は顔を赤らめてこくりとうなずいた。
「ねぇねぇ。中島さんって浅野君のこと好きなの?」
冬真が私のところから離れると、クラスの女子達はこそこそと私に聞いてきた。
私は顔を赤らめて正直にこくりとうなずいた。
すると、女子達は目を輝かせて嬉しそうにしていた。
「やっぱり!私達応援してるね!」
私の手をガシッと掴みさっきより目を輝かせた。
私は苦笑いをしながらこくりこくりとうなずいた。でも、応援してくれるのは嬉しいな…
第4章ー冬真の初恋ー
side 冬真
「あれから…何年か立つんだな…」
俺は席に座ると、ボソッと呟いた。
そう…あのとき…俺の初恋だ。
あれは、3年前だ。
春に俺は入学した。小学校を。そんな次の日だった。
俺はテコテコの歩いていた。その時だった。
「あれ〜?無いよ〜」
後ろを振り返ると、同じクラスの女子が廊下で何かを探している。
「春果ちゃん!どうかしたの?」
俺は何かを探している春果に声をかけた。ちなみに、俺が小1の時までちゃん付けで呼んでいた。春果は俺のことを君付けで呼んでくれていた。
「あ…冬真君…」
春果はうるうるした涙目で俺を見つける。
「あのね…ゴム無くなっちゃって…」
春果は涙声でだんだん涙が目から溢れてきたのだ。
「俺も探すよ?特徴はどんな感じなの?」
「えっとね…お花のゴム…」
春果はグスッと、涙を拭きながら言った。
それから俺と春果は探し始めた。
「これ?」
俺は何か物に当たり、見てみると花のゴムがあり、差し出して聞いた。
すると、春果はぱぁっと笑顔になった。
「うん!ありがとう!」
その時…俺は胸が痛んだ。きっとこの日から春果のことが好きになったのだ。
3年生の時にはまた同じクラスになった。
「冬真君。2年間宜しくね」
春果はニコッと笑い、俺に言う。俺はこくりとうなずく。
「あと…これからは冬真でいいから…春果…」
俺は思わずツーンとした感じで言ってしまった。
春果が傷ついていないか心配で後ろを振り向こうとした時だ。
「うん!今度から呼ぶね!冬真!」
春果は太陽のような笑顔で俺に言う。
(春果やめろよ…余計好きになっちまうだろ…)
と思った自分がいる。
なんか恥ずかしい……
現在だと、兄弟って言った方が良いのか?
まぁ…兄弟みたいに仲良しになっている。春果の方が先に生まれているから春果がお姉ちゃんで、俺が弟みたいになる。
「おーい!冬真〜」
目の前で春果は俺のことを呼んでいた。
俺はびっくりして椅子から落ちた。
「ご、ごめん…びっくりさせちゃって…大丈夫?」
春果は反省している顔をしながら俺に手を差し出す。
俺は春果が差し出した手を掴み立った。
「ありがとな…」
俺は俺より身長の小さい春果の頭をくしゃくしゃにして撫でる。
「もう!冬真!髪ボサボサになったじゃん!」
春果はハムスターみたいにほっぺを膨らませて怒った。
すると、春果は髪をおろし、結び直した。
俺はその時ドキッとした。春果が髪をおろしていたのは久しぶりだったのだ。
第5章ー突撃告白大作戦!ー
side 春果
「私決めたの!」
私、中島春果は親友と千秋についに言います。
「冬真に告白する!」
「え!?本当に!?」
そう…3年間の恋をついに冬真に伝えるんだ…
千秋は目を真ん丸にしてびっくりしている様子。
「頑張りなさいよ!春果なら大丈夫!」
「ありがとう!千秋も夏目のこと頑張れ!」
「別に、私のことは今のところ良いから…」
千秋は私の手を握り、ぶんぶんと縦にあげたり下げたりする。
う〜ん…今のところって言うことは今度で良いってことか!
学校が終わると、私はダッシュで帰り、ノートを開いた。
「う〜ん、どうやろ…」
私は告白の仕方をずっと考えている。
ラブレターだと、感情伝わらないし、イタズラかと思われちゃう…やっぱり、直接かな〜…?
「おーい。春果〜」
「はい!!」
私はお姉ちゃんがノックなしで入ってくると、急いでノートをしまい、何事もないように座った。
「春果、何よ。隠し事?」
「べ、別に…?」
私は焦りながら、ノートを背中に隠す。
でも、お姉ちゃんから無理矢理取られた。こ、この中には〜!!!!
「ん?えーー!?春果告るの!?」
つ、ついにバレてしまった。私は仕方なく、恥ずかしそうにこくりとうなずく。
すると、ガシッと肩を掴まれ、お姉ちゃんは目を輝かせた。
「誰なの!?」
「え…冬真…」
「お似合いじゃん!!!誰にも言わない!私協力するね!」
「お姉ちゃん…ありがとう!」
お姉ちゃんが協力してくれることを聞いて、嬉しくなり、ついお姉ちゃんに抱きついた。