↑タイトル通りブーン系スレの有名な小説のパクリです。あまり期待はしないでください。
2:カイジ:2018/04/14(土) 13:52
ヴィップが大陸を制覇して、かなりの年月がたった。
アルファベット製の武器はヴィップの大陸制覇と共に消えたはずだった。
ある者がアルファベットの存在に気づく前は…消えていたはずだった…
--世界暦893年--秋
ヴィップ城・図書室
爽やかな昼頃、太陽の日差しを妨げる物は無く、赤や黄色に色づいた木々が日差しを受け止め、窓の光を彩っている。
('A`)「おい、見つけたか?」
( ^ω^)「いや、まだだお…向こう探してみるかお?」
昼頃、と言っても今は兵達は練習中とあってか、居る人間はあまり居なかった。静まっていた図書室に少しだけ響いた自分と友人の声。
( ^ω^)「あったお!」
('A`)「そうか、早く読むぞ」
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夕方
(;^ω^)「もうこんな時間かお!」
('A`)「本当だな…もう帰るか」
友人と本をしまいに行こうとした時に、ちらと隅に人が居るのが見えた。
( ^ω^)「何してるんだお…?」
よく見ていると、気付かれたのか本を抱えて突然逃げ出した。
(;^ω^)「あっ…おーい!」
(;'A`)「ちょ、いきなり手を離すな…どこ行くんだよ、ブーン!」
(;^ω^)「本は持ち帰っちゃダメなんだおー!」
気がつくと城の裏口から出ていた。逃げ出した人間らしき人影が見えたので、追いかけた。
(;^ω^)「どこまで行くつもりなんだお…?」
ブーンは何故か嫌な予感がして、いきなり追いかけるのをやめた。そのまま人影は走り去っていったが、ブーンは城の図書室に帰っていった。
--翌日--
( ^ω^)「ドクオ、今日は山に行くお!」
('A`)「急にか」
( ^ω^)「昔は山の中に城があったらしいんだお!見つけに行くんだお!」
('A`)「…もう見つかってるだろ」
( ^ω^)「いや、きっとまだあるお!」
(;'A`)「仕方ない奴だ…」
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ヴィップ城付近の山
('A`)「なあ、なんでヴィップ城付近なんだ?もっと遠くの山とかにあるんじゃないのか?」
( ^ω^)「そんな遠くに行っちゃダメだお!」
(;'A`)「…こんな近くに無いから」
( ^ω^)「ん?あれはなんだお?」
見ると、廃れた小屋がある。使われなくなった小屋だろうと思ったが、不気味に生活感があって、今にも人が出てきそうだ。
(;'A`)「…ブーン、俺達は城を探しているはずだよな、無視しよう」
( ^ω^)「いや気になるお」
結局、無理矢理ブーンを引き連れて城下へ帰ったが、ブーンが夜にあの小屋に行きそうで怖いと、ドクオは悩む事になった。
( ^ω^)「ドクオも居ないしさっさと行くお」
城下には明かりがあったが、流石に山の中までは明かりがなく、手探りで歩くような格好で小屋に向かうことになった。
(;^ω^)「小屋に向かってるかわからないお…やっぱり帰るかお…?」
と、その時、ブーンの視界に明かりが入った。かなり遠くだが、はっきりと目に入った。良く見れば松明の灯火だったが、ブーンはその明かりに驚いた。ブーンが目にしたのは、突然暗闇から松明の火が次々と現れたのだ。
(;^ω^)「うわあーっ!」
情けない叫び声を上げて逃げると、その火も足音を立てて追いかけて来た。ブーンは怖くて振り向けなかったが、その足音から、大勢の人間が追いかけてきていることしか分からなかった。慌てふためきながら逃げていると、ぬかるみに足を滑らせ、転げ落ちてしまった。
(;^ω^)「ああああぁぁ!」
幸い、火の通り道では無かったが、その足音に怯え、転げ落ちた格好のまま、通り過ぎるまで待った。ブーンも落ち着き、足音も無くなったあと、ふと、火の向かった方向をみた。
(;^ω^)「ひ、ひどいもんだお…ん?」
( ^ω^)「…ヴィップ城に直進してるように見えるお」
(;^ω^)「心配だお…」
ブーンは山を走り抜け、ヴィップ城へ向かった。だが、いつものヴィップ城下では無かった。
( ;ω;)「な、なんだお…これ…」
辺りは瓦礫で酷い惨状だった。きっちり並んだ家々が無残に崩され、煉瓦で作られた家は形を残していなかった。
(;^ω^)「そうだ、ドクオをみつけなきゃいけないお!」
ドクオの家へ向かったが、そこまで酷い壊れ方はしていなかった。ただ、屋根ごと二階部分が抉れたような有様をしていた。
(;^ω^)「ドクオの家のドア、こんなボロボロだったかお…?」
(;^ω^)「1階には居ないお…2階にいるかお?」
階段に細かい瓦礫があった。二階部分には瓦礫があると、ブーンは思った。
(;^ω^)「ドクオ!居るかお!」
(A)「こ、ここだ…」
声の方向を見ると、ドクオが屋根の一部の下敷きになっていたが、そこまでの怪我ではなかった。
(;^ω^)「ドクオ、大丈夫かお?」
(A)「あ、ああ…明日には動けると思う…」
(;^ω^)「そ、そうかお…」
ブーンはドクオをベッドに寝かせ、外に出た。いつもと違う町を見て、呆然と佇んでいた。
--翌日--
外からはガヤガヤと人の声が聞こえた。外に出ようとベッドをはね起きると、人の声が静まった。
( ^ω^)「…夢かお」
見ると、ドクオの靴が無かった。恐らく外に出たのだろう。外に出てみると、昨日見た瓦礫だらけの町がより鮮明に見えた。
( ^ω^)「…城にでも行ってみるかお」
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ヴィップ城
(;^ω^)「…」
ヴィップ城だけは傷1つ付いていなかった。ヴィップ城を眺めていたら、兵士の集団が帰ってきた。集団と言っても、今まで戦争なんてものは無かったので、宮廷騎士団と呼ばれている、十数人の集団だった。しかし、その兵士達は皆武器が欠け、鎧も穴だらけで、そのうちの1人に話しかけられた。
('_L')「市民の方ですか?」
(;^ω^)「えっ?…あ、はい」
('_L')「先日の戦いで外にいたのに、良く無事でしたね」
(;^ω^)「え、なんで俺が外にいるって…」
('_L')「城の中にいる市民は外出禁止になってますからね。急な戦いでしたが、敵の数が少なかったので、市民は無事でした」
(;^ω^)「あ、あの…」
('_L')「どうしました?」
( ^ω^)「…その武器と鎧、どうしたんですか?」
(;'_L')「…」