私は、おなじみ、霊夢です。
「はあ。今日も繁盛しないなあ。」
ため息をひとつ。
「よお。・・・ありゃ。また休憩かあ?」
魔理沙だ。
「だってえ。だれもこないんだもの。」
「・・・そんなこと言ってるから。」
「ん?」
「いや。なんでもねえ。」
このごろ様子がおかしい。
「なによ。」
「あきらめんなってこと。」
知ってるよ。そんなこと。
「あーあ。うちってほんと神様ついてんのかなあ?」
「い、いねえのか?」
「知らないよ。」
魔理沙には、関係ない。
「まー。ついてんじゃねーのかあ?」
「お気楽ですね。はあーあ」
巫女は大変・・・でもないけど。大変なんですよ。
魔法使いといっしょにされちゃあねえ。
「商売繁盛!な?はじめて祈ってやったぜ!」
「はあ?ふざけないでよ・・・。」
翌日。
「ん・・・。やけに騒がしっ・・・。」
ざわざわ
え、夢みたい。
参拝客がたくさん!?
「ふああ?!嘘!やったあ!!」
みるみる顔がほころぶ。
ん
まてよ。
魔理沙、のおかげなの?
{はじめて祈ってやったんだぜ!}
!!
「おはようございます。」
あ、咲夜。
「おはよ、ねえねえ聞いてよ!魔理沙がさあ・・・」
噂というものは。
すぐに広まる・・・。
それが、きっかけだったなんて・・・。
魔理沙がなんでも願いを叶えてくれる。
噂はたちまちひろまり、
魔理沙のもとに多くの人が集う。
私の神社は元通り。
一つ違うのは、魔理沙がいないこと。
「あーあ。遠い存在になっちゃたなあ。」
まあ、うるさくないし、いいんだけど!
「博霊神社の方ですか?」
「はい。なんですか?」
「あのですね。まだお金が・・・。」
「え?そんなのありました?すみません。」
どこかの会社の人だった。
「しゃ、借金?!?!」
「3億の、あなたの祖母が残した・・・。」
きいてない。
「しかし、なぜか4億が3億になってるんですよねー。払った覚えは?」
「な、ないです・・・。
「まあ。払わないとその土地買収ですよ。」
「!!」
ひどい。ひどいよ・・・。
「やっぱ神様なんていないんだぁ。うちの神社には。」
早苗には神様がついてる。
でも私には、ついてない。
「逆にそれでよくやってきたなあ。私。」
ひゅるるる・・・。
冷たい風が吹く。
静かだ。
あーあ。魔理沙。いないしなあ。
「博麗 霊夢!あなたも来てみては?」
「咲夜。何に。」
「魔理沙のところに!」
そうか。
また、願いをかなえてもらおう。
新しい神様がほしいって。
魔理沙はぐったりとしていた。
欲望をすべて吸い込んだからであろう。
「魔理沙。」
「おお。霊夢。またどんちゃん騒ぎか?」
「願いを叶えて欲しいの。
「霊・・・夢?おまえ、正気なのか??」
「ええ。」
「お前は違うと思ってた。」
「ちがわないよ。」
「・・・なんだ?願いは。」
「新しい神様がほしい。」
「!!」
そのとたん。
ある異変が起こった。
「レ、イム・・・。」
「新しい神様。欲しい。」
手を差し出す。
「ねえ。はやく!」
ピカッ
「霊夢は、ちがうと思ってた・・・。」
「魔理沙?」
「霊夢はっ・・・。」
「私にだって欲はあるわよ。」
ぽたっ
魔理沙の眼から液体が落ちる。
「魔理沙!?どうした・・・」
「しらないよっ。私にだってわかんねえんだよ・・・。」
ピカッ
さっきからなんなの。この妙な光は。
「てか。神様頂戴。」
「それが・・・霊夢様の願いであるのならば・・・よ、喜んで・・・召しましょう・・・!」
「最初からそう言っているでしょう。」
「だまってて申し訳ございません。私、本当は。」
「魔理沙。頭、大丈夫?おかしいよ。さっきから。」
「本当は月の国からやってきました。マリサ・サスカーレスと申します。」
「はあ?冗談キツイよ。」
「博麗の神、と呼ばれております。」
「!!」
博麗・・・?私の神社?
「さようでございます。しかし、新しい神様を召すので・・・。」
「じゃあ、魔理沙は??魔理沙はどうなるのよ!!」
「消えて差し上げましょう。」
「それなら!いやだ!召さなくていいから!」
「しかし、もう、手遅れでございます・・・。」
「じゃあ。すべて壊すわ。」
「どういうことでしょう。」
「皆の記憶を消す。」
「そんな・・・。」
「魔理沙と出会ったことを記憶から消すわ。」
「・・・霊夢様の希であるなら。」
「それなら、悲しくないでしょう。ね・・・。」
ピカッ
「時間です。それでは、さようなら・・・。」
「魔理沙っ!魔理沙あああああああ!!」
「ん・・・。」
朝ね。
「おはようございます。」
「あれ、もう来たの?咲夜。」
2期に続く。
ココから、コメントおっけーです!てか、下さい!(>_<)
東方の原作設定を見直してはいかがでしょうか
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