ちょーっと古いですが、スラムダンクの小説を書きます!
載せるの遅いかも知れませんが、頑張ります(U*n´w`n)
恋愛方面の小説になって折りますので、ご注意ください。
3:なちりん:2016/01/01(金) 22:59 ID:cZA ##NAME2####NAME1## 26歳
東都大学を首席で合格。「LAIL(ライル)」という出版社のファッション部に入社して三年。裏表のない性格で、後輩、上司にも好かれて居る。
今年、今大人気モデル「hisasi」の担当となった。
三井寿 26歳
大人気モデル。男女関係なくファンがいて、世界にも名を馳せて居る。中学、高校とバスケをしていただけあって、そこそこ筋肉がついていて、女性ファン急増中。ちなみに出身中は武石中、出身校は湘北高校だ。
宮城リョータ 25歳
三井の後輩であり、友人。高校の時は一緒に全国を目指したバスケ仲間で、たまにあったら1on1をする。その後飲み会という流れになる。
ちなみにバスケで担当しているのはPG。
桜木花道 24歳
三井、宮城の後輩。ユニークな性格をしていて、見た目は怖いが話してみると結構話しやすい。実は双子の子供がいる。三井と宮城とは連絡を取り合っている様子。「LAIL」で働いていて、##NAME1##の後輩。
ちなみに出身中は和光中。
彩子 25歳
##NAME1##の親友。
三井、宮城、花道とは高校の時バスケ部のマネージャーをやっていたので友人。
赤木剛憲 26歳
三井と同い年で、「LAIL」の編集長。花道、宮城、三井、流川とはバスケ仲間。高校の時全国制覇を夢見てスタメンで頑張ってきた仲間でもある。
流川楓 24歳
花道と同い年で、花道の事を何かしら「ドアホウ」と呼ぶ。月に一回日曜日にバスケットゴールがある公園集まってバスケをする。
ごめんなさい、サイト用に書いた小説なので名前が載ってませんでした。
少しだけ訂正します。
雪乃莉音 26歳
東都大学を首席で合格。「LAIL(ライル)」という出版社のファッション部に入社して三年。裏表のない性格で、後輩、上司にも好かれて居る。
今年、今大人気モデル「hisasi」の担当となった。
三井寿 26歳
大人気モデル。男女関係なくファンがいて、世界にも名を馳せて居る。中学、高校とバスケをしていただけあって、そこそこ筋肉がついていて、女性ファン急増中。ちなみに出身中は武石中、出身校は湘北高校だ。
宮城リョータ 25歳
三井の後輩であり、友人。高校の時は一緒に全国を目指したバスケ仲間で、たまにあったら1on1をする。その後飲み会という流れになる。
ちなみにバスケで担当しているのはPG。
桜木花道 24歳
三井、宮城の後輩。ユニークな性格をしていて、見た目は怖いが話してみると結構話しやすい。実は双子の子供がいる。三井と宮城とは連絡を取り合っている様子。「LAIL」で働いていて、莉音の後輩。
ちなみに出身中は和光中。
彩子 25歳
莉音の親友。
三井、宮城、花道とは高校の時バスケ部のマネージャーをやっていたので友人。
赤木剛憲 26歳
三井と同い年で、「LAIL」の編集長。花道、宮城、三井、流川とはバスケ仲間。高校の時全国制覇を夢見てスタメンで頑張ってきた仲間でもある。
流川楓 24歳
花道と同い年で、花道の事を何かしら「ドアホウ」と呼ぶ。月に一回日曜日にバスケットゴールがある公園集まってバスケをする。
「雪乃、ちょっとこい」
赤木編集長に呼び出され、私は編集長のデスクの前まで行く。
「雪乃、みつ・・・いや、Hisashiって知ってるか?」
「HisashiってあのHisashiですか?」
Hisashiは、今有名の大人気モデルで、格好いいと評判。海外にも名を馳せて居るって言うし。女性の中で知らない人はいないぐらいのイケメンで、私もファンの中の一人だったりする。
そのHisashiがどうしたのだろう?
「あぁ、そのHisashiだ。・・・実は来月号のLAILの表紙にHisashiが載ることになってな」
「えっ?本当ですか?」
・・・実はここだけの話、Hisashiとアポをとるのは難しいのだ。あちこちのライバル会社の雑誌の表紙にHisashiが載ってるのを見たことがある。
だから、Hisashiがうちの会社の表紙に載るのは初めてなのだ。
「あぁ、本当だ。そこで雪乃に頼みがあるんだが」
「何でしょうか?」
「今回の担当をやってくれないか?」
・・・えっ?
よりにもよって、私がHisashiの担当をするんですか?編集長。
願ったり叶ったりの状況なのだが、突然過ぎて頭が整理出来ない。
私は混乱する頭の中、出来るのなら一度Hisashiの担当をやってみたいと二つ返事で受けた。
席に戻り、ちょうど昼休憩に入ったので手作りのお弁当を持って屋上に向かう。
屋上につき、ベンチに座って作って来た弁当を広げ、辺りを見渡す。すると、いつもなら誰もいないはずなのに、柵に寄りかかって座っている人に目が行った。
ツーブロックにパーマをかけて少し長い髪をワックスで固め、左耳にピアスを嵌めた男の人がスマホをつついていた。
私は少し震える足を振るい立たせその人に向かって歩き始める。
「あのー・・・」
「・・・何?」
「ここで何してるんですか?」
「人待ち。あんたこそ何してんの?」
こっ、怖い・・・。
不意にそう思ってしまった。見た目からして不良っぽいし、話し方そっけないし・・・。
取り敢えず聞かれたことに答えようとしたら・・・。
「すまんなぁリョーちん。少々遅れちまった!」
花道君の声にびっくりして、わたしは走って来た花道君を見る。
「気にしてねぇよ!花道。それより、この人誰?」
「あぁ、莉音さんだよ。この前話しただろ?今度ミッチーの担当になった」
「へぇ、あの時の話本当だったんだ。初めまして、花道の高校ん時の部活の先輩の宮城リョータです」
先程とはとって変わった声に私はちょっと胸をなでおろし、差し出された手を握り自分も自己紹介をする。
「初めまして、雪乃莉音です。よろしくおねがいします」
「こっちこそ」
私は握った手を離し、この人の名前を思い出して驚愕した。宮城リョータといえば、有名なファッションデザイナーで、彼が担当したモデルは絶対売れるっていう噂なのだ。
「花道君、こんな人と知り合いだったの?」
「そうっすよ。今でも1ヶ月に一回は会ってるしな。なぁ、リョーちん」
「おうっ!それにしても遅いな、三井さん」
三井さん、という方も、ここで待ち合わせをしているのだろうか・・・。私は人事のように考えていると、屋上のドアが開いた。
「すまん!遅くなった」
言って現れたのは、Hisashiだった。走ってきたのか、息が荒く肩で息をしている。
「おせーよミッチー」
「うっせーよ、桜木」
「まぁまぁ、花道も三井さんも落ち着けって。旦那がまだだろ?」
「まぁなー。何やってんだ?赤木は・・・。
ん?お前、誰?」
話の中、ふとこちらを向いたHisashiが私の事を見て聞く。
答えようかどうしようか迷っていると、花道くんが私の事を紹介してくれた。
「この前集まった時に、ゴリが言ってた莉音さんだよ」
「へぇ、女だとは知ってたけど・・・」
Hisashiが近寄って来て私の顎を掴見上げ、目線を合わせる。
Hisashiと至近距離で目が合い、必然的に頬を染める私。
「案外いい女じゃねぇか。タイプだ」
「って事が合って・・・。どうしよう、彩子。晴子〜」
先ほどの話は今日起きた本当の話。そのことを、後輩兼親友である、彩子と晴子に話・・・いや愚痴っていた。
私の愚痴を聞いた彩子たちは驚いて目を見開いた。
「莉音ちゃん、そのHisashiって、あのモデルの?」
晴子に聞かれ、頷くと、更に驚いたような声を上げて二人して顔を見合わせる彩子と晴子。
顔を見合わせた後、同じタイミングでこちらに顔を向ける。
「「莉音ちゃん、それね。私達の高校の先輩なの!」」
又もや同じタイミングで答える彩子と晴子。
それは置いておいて・・・。
「えーぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?」
私はつい、びっくりしてしまって声を上げた。
ここが自分の家で良かったー、っと熟(つくづく)思ってしまった。ここが家で無ければ周囲から冷たい目を向けられていたのだろう。
とは言え、驚くのも無理ないと思う。だって、私の親友がこんな有名人と知り合いだなんて・・・。
「えっ、じゃぁ花道君達とも?」
「ええ。赤木先輩・・・基赤木編集長は晴子ちゃんのお兄さんなのよ?」
「マジで?」
「うん。お兄ちゃんなの。似てないでしょ?」
「確かに・・・。親友なのに知らない事だらけだね?私」
ちょっとしょんぼり気味に、言う。
今まで知らなかった事を今日一気に聞かされて、ほんの少し寂しかった。それに、花道君と知り合いだって言うのはわかったのだけれど、晴子のお兄さんが赤木編集長だっていうことすら知らなかったのだ。
それは親友としてどうなのか?としみじみ思う。
晴子達を見ると、反省したような顔をしていた。
「何て顔してんの?彩子も晴子も!っていうか、知らない事ってこれから知っていけば良いんじゃない?今夜はそれも含めてお酒でも飲みながら教えて?私も教えるから」
笑顔で言うと、私につられて彩子たちも笑って頷いてくれた。
今夜は長い夜になりそうです。
打ち合わせが終わった後、珍しく赤木や宮城、桜木の用事がないと言う事で、俺達は久々に集まる事にした。
赤木が東京にいる流川に声を掛けたみたいで、俺が遅れて集合した時には流川の顔も見えた。
「ミッチーも来たことだしよ、バスケでもしよーぜ?」
最初からそのつもりだったのだろう桜木が指でボールを回しながら言う。
「おうっ、そうだなぁ!俺達バスケ以外取り柄ねーからなぁ」
「まぁな。って、三井さんに言われたくないですよ!」
宮城が冗談気味に俺に言ってくる。
まぁ確かに俺は、バスケ以外にも取り柄があるって言ったらあるのだ。でもそれは、宮城も同じ筈。
「宮城だって俺とそんな変わんねぇじゃねぇか。お前ファッションデザイナーだったろ?」
「まぁねぇ。でも、名前は売れてますけど顔は売れてないんでね」
・・・何だかんだ言って、この宮城とはコンビを組んでいるようなものだ。モデルとファッションデザイナー、・・・だもんな。
っていうか、暇があればいつも絡んで、一緒に酒飲んで愚痴ってたんだから心友みたいなもんだろう。
まぁでも、この5人でいるのは何かと楽しいもんだ。
「あーでもどうする?敵が居ねぇと楽しくねぇだろ?」
俺が言い出した言葉に全員が頷く。
赤木を止められるのは魚住。
宮城を止められるのは、牧か藤真。
流川を止められるのは、やっぱり仙道だろうな。
桜木を止められるのは・・・、誰だろうなぁ。福田?清田か?
俺を止められるのは、やっぱあいつだな。
高校の時翔陽戦で俺を止めようとした、長谷川。
「じゃぁさ、自分を止められると思う相手に電話して都合がよければ此処に来てもらいましょうよ!」
俺が思ってた事を言う宮城にムッとしながら頷くと、他のヤツらはそれぞれの相手に電話をし始めた。
俺も、長谷川に連絡を入れる。
「もしもし、三井だけど」
『あぁ、三井か。どうした?』
「あぁ、ちょっとな。今暇?」
『まぁな。めちゃくちゃ暇』
「じゃぁさ、今からあの公園でバスケをやるんだが、来ないか?」
『わかった。今から行く』
「おう」
短い会話を終わらせ電話を切ると、連絡が終わった宮城達に誰を呼んだのかを聞く。
「あぁ、俺は藤真っすよ。三井さんは?」
「長谷川。赤木は?」
「俺は魚住だな。まだ決着も着いてないからな」
赤木は予想通り、魚住か。・・・確かに高校の時部の引退前に勝負して以来、一緒にバスケすることもなかったから、決着が付いていないのだろう。
まぁ、流石赤木というか何というか。
「桜木は?」
「一応二人呼んで置いたぜ?福助と野猿」
やっぱり、福田と清田だな。
高校ん時とかわんねー呼び方に、苦笑した。
「流川は?」
「・・・仙道す」
お前ら皆俺の予想通りじゃねぇか。
まぁこのバケモンみたいな奴らを止められるのは、同じ位のバケモンだけだからな。
それは置いておいて、桜木は確か奥さん居たろ?大丈夫なのか?
「桜木、お前早く帰んなくて良いのか?」
「・・・いや、九時までには帰らなくちゃなんねぇ。いや、帰りたいな九時には」
嬉しそうな顔をしながら言う桜木。
原因は奥さんだけじゃねぇだろーな。
俺は桜木の方に手を掛けて、聞いてみる。
「桜木、もしかして子供でも出来たのか?」
ニヤニヤと薄ら笑を浮かべながら。桜木は俺より背が高いけど、こうすると目線も会うし話しやすい。
その事は置いておいても・・・。
桜木が笑顔を浮かべながら、スーツの後ろポケットから写真を出す。
「去年な。今もう1歳なんだよ」
愛おしそうに子供の写真を眺める桜木。親馬鹿過ぎるだろ。
「おいおい、花道。俺んなん聞いたことねぇぞ?」
「そうだそうだ。俺にも知らせないとはどういう事だ」
「そうだぞ、桜木。・・・何だ?流川は知ってたのか?」
俺が流川に聞いたことにより、全員の視線が流川に向く。
桜木も身に覚えがないのか、流川に驚いたような顔を向ける。
「バスケの練習しに、公園に行ったら二人の子供を連れたドアホウの奥さんが居た。だから知ってる」
「はぁ〜?」
「良し、花道。今日の飲み会、お前の家にするからな?佳織ちゃんに電話しとけよ〜?」
「わかった。出来んかったらすまんなぁ」
言うと桜木はちょっと離れた所で電話をしに行った。
それから1時間後、バスケを済ませて水分補給をしてから、佳織ちゃんから許可の出た桜木の家に向かう。
「「「お邪魔します!」」」
「ただいまぁ」
「・・・こんばんわ」
少し小さめに挨拶をした後、桜木家に上がる。
「あらっ、いらっしゃい。花道、おかえり」
「ただいま!・・・アイツらは?」
「まだ起きてるわよ!櫻太ぁ、花華?」
櫻太、花華というのは、子供の名前だろう。
奥から名前を呼ばれて歩いてきた子供達を見てそう思う。
子供達は桜木を見た瞬間、ヨチヨチ歩きだったのが早足に変わってしゃがみ込んだ桜木に抱きついた。
「「パパー」」
「ただいま、櫻太。花華」
桜木も抱きついてきた子供たちを抱き締めている。
家族っていいなぁ、と思いながら桜木親子を見つめる。
「ミッチー、ゴリ達もリビング行っててくれるか?こいつら寝かせてくるから」
二人の子供を抱いた桜木が、俺達にそう言うと子供達を抱いて二階に上がった。いつもとは違う桜木に面食らいながらも、桜木に指示されたリビングへと向かう。
こう、むさ苦しい男が四人も居るとむさ苦しく感じるのは気のせいじゃねぇだろうな。
「何ていうか・・・意外っすね。花道もお父さん面してるしな」
「俺も同感。何っつーか、面食らったっつーかな」
「確かにな。高校の時は手のつけられない馬鹿もんだったのが今じゃ立派な父親だからな」
いつの間にか寝ている流川は置いておいて、俺達3人ほんとに面食らっていた。
そんな中夜はどんどん更けていった。
本日、私は今バスケで有名な流川楓に取材する為、花道君と一緒に向った。
もうすぐNBAとの契約を結ぶという噂が流れているぐらいの有名人。結構な美形でHisashiと同じくらい女性ファンが多い。
その流川楓と花道君が高校の時のバスケット仲間だという・・・
「はっ、花道君って結構顔広いんだね・・・」
驚く所はそこか・・・と自分に突っ込みたくなる衝動を抑える。
っていうか高校の知り合いってほとんど有名人ばっかじゃない。
「まぁ結構。ミッチーもリョーちんも流川も、高校の時は相当悪だったんすよ?そういう俺も、髪真っ赤に染めてリーゼントしてましたから、人のこと言えないんっすけどね。
・・・莉音さんって、愛羅組ってしってるんっすか?」
唐突に問われた質問に答えに迷った。
愛羅組の事は確かに知っている。まだ実家の・・・神奈川に住んでいた頃、悪い意味で流行っていた暴力団だ。
だがそれがどうした?と言うのか。
私は、頷きながら思った。
「・・・その愛羅組の今の総長が、俺のダチなんっすよ。
彼奴と俺とで愛羅組に入らねーかって言われたんっすけど、俺は断って・・・。彼奴・・・洋平って言うんっすけど」
「洋平って、水戸洋平?」
「そうっすけど」
花道君が驚いた顔をしてこっちを見ている。
・・・水戸洋平って言うのは、大学の時付き合っていた元カレ。
その洋平が、あの愛羅組の総長だなんて・・・。
「その洋平って人、私の元カレなの」
「えっ?そうなんっすか?」
「ん。結局、好きだったのは私だけだったみたい。『オメェの事なんか好きじゃない』って言われちゃったから・・・・・・」
思い出しただけで、今も胸が痛む。唇を噛んで俯いた。涙が零れないように・・・。
隣にいる花道君がどんな顔をしているのか分かるから、私は涙を我慢して顔を上げ、笑顔を見せる。
「なんってね。もう昔の事だから。
私はもう何にも気にして無いの。別れてからもう4年経ってるしね。
・・・花道君、なんて顔してるの?やめてよぉー・・・。
あっ、そいえば花道君はバスケを始めた切っ掛けって何?」
「俺がバスケを始めた切っ掛けっすか?あれは・・・」
隣で話す花道君に空返事で頷く。
この時はまだ、まさか洋平に会うなんて思いもしなかった。
流川君の取材が終わり、少しだけ休憩が入っていたので近くのコンビニに飲み物を買いに行った。
「ついでに、サンドイッチでも買おうかな・・・」
卵サンドを取ろうと手を伸ばすと、反対側から伸ばされた手と重なった。
「おっ、わりぃな。・・・・・・なんで、こんな所に」
上の方から聞きなれた声がして、私は顔を上げる。
其処には、ここに来るまでずーっと頭の中を占めていた、元彼の洋平がいた。
「よっ、よう・・・・・・へい?」
「莉音・・・」
・・・お互いの名前を呼んでから何秒経ったのだろう。お互い見つめ合ったまま一声も発せない。いや、発しようとしないのだ。
私は何時までもこのまま突っ立っているわけにも行かず、
「それじゃ」
言って洋平の横を通り抜けようとした。
が、左手を掴まれたため、それも不可能となる。
「離して・・・っ!!」
不意に叫んでしまった。
辺りから見られていることを分かっている筈なのに洋平はなかなか手を離してくれない。そればかりか握っている手の強さを強めるばかりだ。
私は洋平に向かって睨む。
「莉音、話がある」
「私には無い」
「お願いだ、・・・外出よう」
洋平に真剣な顔でお願いされ、有無を言わさないと言うようにコンビニから出て人目のつかない裏手に出る。
「私、時間ないんだけど・・・」
「すぐ済むから」
「でっ、何?」
イライラしながら、洋平に問いかける。
「寄りを戻したい。今でも好きなんだよ、莉音が」
「えっ?」
突然の事に頭がついていけない。
今、何て・・・?
今でも・・・私が好きって、言ったの?
「だから、今でもお前が好きなんだよ。今までずっとお前のことを忘れた事はなかった」
「でっ、でも・・・。別れようって言ったのは洋平だったよね?」
そうだ。
ー三年前、別れようって言ったのは洋平だった。オメェの事なんか好きじゃねぇって言ったのは洋平の方だ。
なのに・・・、なのに何で今になって・・・。
「わっかんないよ。そんな急に言われたって・・・!
じゃぁ何で三年前別れようって言ったの?私、別れたくなかったのに、一方的に私から離れていったのは誰よ?!ふざけないで。
私をからかうなら、もう金輪際、私に関わらないでっ」
面白い!
こういう系、大好き!
なちりんさんは、誰が好き?
私は、リョーちん!
更新、よろしく!