こんにちは、貴璃と申します!
(題名長いのは気にしないでください)
ここは少年陰陽師の小説を書いたり、少年陰陽師の雑談をしたり、勝手に語ったりする場所です!
ふらっとやってきてふらっと去っても全く問題はありません!
とりあえず、来た方は名前と年齢と好きなキャラとタメOKかを言っていただけるとありがたいです。
題の通り、その季節に合った短編を自由に誰でも書けるところですよ☆
ではでは、気が向いたらどうぞお越しくださいませ!
なんと…!
2週間以上来てなかったのね、私…っ!
卒業まであと1週間…
春だから書けるじゃん、何か!って思ったけど、私の場合は今までのが溜まってるんだった…汗
咲夜咲夜っ!
聞いて!たまたまなのかこれからは使えるのか知らないけど、Wi-Fi無いのにここに来れたの!!
また明日から来れるか分かんないけど、貴璃が生きてることをここに残してテストのためにまた消えるね…
絶賛学年末テスト期間中でね…地獄だよ…ふふ…
貴璃だっ!!
久しぶりだねっ!
もしそこにいたら抱きつきたい気分だよー!
学年末テスト頑張ってね!
私も明日、頑張ります…!!
なんかよく分かんないけど頑張れ!!
貴璃はいつでも咲夜の味方だからね!!
咲夜の方、次200だけど…どっちだっけ…!?
651:貴璃◆5s:2017/03/11(土) 20:00 ID:PDc霈瑠が200とってくれたー
652:咲夜◆.M:2017/03/12(日) 01:16 ID:/12 悩む手間が減ったね!
ありがとう霈瑠、ありがとう200!!!
こっちではお久です!ねぇ、これ相談なんだけど、今って冬?春?怪しすぎて、小説がどっち書けばいいかわからん!
654:貴璃◆5s:2017/03/13(月) 17:50 ID:CjA んー…春…かなぁ?
小説書いてくれるんだ!楽しみ!!
かなり唐突な登場です。
かなり唐突な話です。
かなり唐突なコピペです。
今宵はクリスマス・イブ。
……『サンタさんにプレゼントが貰える日』なのである!
そんな日に、1人で悩んでいる少年が……
「うー、あー、んんー?えーっと、いやー、でも、えー…」
ぺし。
「お前はさっきからなにを唸っとる…」
「いたあ!なにするのさ、紅蓮っ!」
額に衝撃が走って顔を上げた、ら。
…褐色のサンタさんがいました。
「良い子はもう寝る時間だろう?そろそろ寝ないと、明日は午後から彰子と出掛けるんじゃなかったのか」
「そ、そうなんだよおぉぉおお!紅蓮どうしよう!?」
「ぐえっ!?おま、ちょ、苦し…!」
顔面蒼白、涙目な昌浩に首を締められ揺さぶられるが、当の昌浩は窒息しそうな紅蓮に全く気づかない。
「そろそろやめておけ。騰蛇が死ぬ」
「あ、六合、いたんだ」
「……。」
我を取り戻した昌浩は、紅蓮が口を開く前にそれを遮った。
「明日、彰子と出掛けるんだけどっ!」
「…。ああ」
「明日、クリスマスなんだけどっ!」
「ああ」
「彰子へのクリスマスプレゼント、準備できてないんだっ!」
「ああ。…なんだと!?」
今までなにをしていたのだ、昌浩よ。
残る時間はあと僅か。待ち合わせは明日の昼1時だ。
「少し急ぐ必要がある。あげたいものは、決まっているのか?」
六合の問いに、石化する少年M。
「ま、まさかお前…!」
「…なにも、決まってないんだな」
ああ、昌浩の瞳が潤んできてる。
「…ふえ……っ!」
「あぁーーっ!泣くな、頼むから泣いてくれるな、昌浩!」
「晴明に、殺される…」
まずい。
昌浩が夜警もないのにこの時間まで起きていること。
昌浩が泣くこと。
いろいろな意味で、殺される。
暫しの逡巡。
「…明日の午前中になんとかしてやるっ!取り敢えず寝ろっ!」
「あ、もう今日だよ…」
「いいから寝てくれっ!」
「はーい…」
…………しまった。勢いでどうにかしてやると言ったが、策はなにもない。
寝入った昌浩の顔を撫でながら、冷や汗が止まらない紅蓮であった。
………っていう、話があった。そういえば。
クリスマスっていつだっけ!?
今日って何月だっけ!?
……いいや。続き書こう。
かなり乱雑な話です。
かなり乱雑で短いです。
かなり…おかしいです。
翌日。いや昨日寝た時点で今日だったから…
でもそれじゃあ「昨日寝た」って言わないんじゃ……つまりクリスマスの朝。
鳴り響いた目覚まし時計を殴るように止め、いつも通りもう一度寝ようと寝返りをうった昌浩。
布団にもそりと潜り、ぴたりと固まり、むくりと起き上がった。
「クリスマス、だ……」
未だ半分寝ている昌浩の足元は、プレゼントで埋め尽くされていた。
真っ紅な包装紙に金のリボンがかかっているのは、紅蓮だろう。
何本もの焦茶の麻紐で留められた深緑の袋は、六合。
艶のある黒の箱に濃い紫の飾りがついているのは、もちろん勾陣で。
………とにかく真っ青なあの塊は、もしかしてもしかすると青龍だったりするのだろうか。
その他たくさんのプレゼントをぼけっと眺めていた昌浩は、ふと目を見開くと血の気を引かせた。
「彰子のプレゼント_____っ!!」
悲鳴に近い大音量の叫びで叩き起こされた物の怪は、暫く頭上に星を飛ばすこととなる。
____
____
……なんだこれ。まあいいや。これが私だ。
(全然進んでないけど)氷雨の方が(私的には)シリアスすぎて、とことんギャグに走りたい、(遅すぎる)クリスマス。
…ちょっとずつだけど進めます。頑張る。
ありがとう、咲夜…!!
本当楽しいねっ
前のお話ー!
「…取り敢えずっ」
なんかもう色々諦めたような吹っ切れた笑顔で昌浩は物の怪を見た。
「もっくんは、“人”じゃないもんねっ!女の子でもないし、手伝ってよ!」
「お前なぁ…」
「いいからっ、終わんないからぁっ!」
半泣きで懇願されては無下にもできない。
物の怪は諦めたように溜息をつくと、昌浩に向かい合った。
「…で?俺はどこをやればいいんだ?」
「ありがとう、もっくん!えっとね、とりあえずはそんなに散らかってない兄上たちの部屋を頼む。余裕があれば厨も頼もうかなぁ…。母上はそんなに驚かないだろうし」
「りょーかい。じゃあお前は廊下と庭をやるのか?」
「うん。廊下は直ぐ終わるから、庭を念入りに綺麗にして、じい様を驚かせる!!」
両拳をぐぐっと握って力いっぱい断言する昌浩である。
こうなると、最早彰子は話についていけなくなっていた。
「え…と、あの、昌浩…もっくん?私は何かすることは…」
「ないから大丈夫!ここで彰子は待ってて!」
「まぁ、お前は気にすることないぞ。それに今お前が手伝えば、後でどやされるのは昌浩だ」
「あ…。…そうね、わかったわ。今回は、私は待ってるから…」
「よし、やるぞ!もっくんがいれば怖くない!頑張るぞーっ!!」
そして、掃除の後半戦は物の怪を巻き込んで始まった。
よし、続き書こう…!!
〜物の怪〜
「えーと、まずは成親の部屋だな」
物の怪はそう言うと、ぽてぽてと器用に二足歩行で歩いて戸を開けた。
「…」ぱたん
「…よし、終わりだ」
「まだ見ただけよね!?」
物の怪の呟きに彰子は愕然としたように返した。
それに対し、物の怪は平然と言う。
「だってな、彰子や。この、片付けるところを探す方が大変な部屋をだぞ?どうやって綺麗にするんだ?」
「う…」
「これは、昌親の部屋も似たような可能性大だぞ」
何故か自信満々に、物の怪。
彰子は少し困ったような顔をして、首を傾げた。
「…じゃあ、厨をやってあげるの?余裕があるなら厨も頼みたいって昌浩言ってたし…」
「んー、そうだなー、昌親の部屋が成親の部屋と似たような感じだったら、やるかなー」
そう言うと、次は昌親の部屋を開けた。
「…おお!忘れていたが、確か昌親の部屋は軽い物置みたいに使ってたな!」
その言葉通り、呪具やら書物やらがいくつか乱雑に置かれていた。
「よし、やるか」
物の怪は腕まくりのような仕草をすると、意気込んで部屋の中に入っていった。
(…後で俺が部屋の掃除をしたと知ったらなんて反応するかね、あいつらは。びびりそうな…)
一旦おわり。
続くよー?
続き
キタァァ(´º∀º`)ァァァアアッッ!!!( 'ω')ふぁっ
〜昌浩〜
ぎゅっと何度目かの雑巾を絞ると、桶の中に水がほんの少し垂れた。
「よし」
呟き、広い廊下の橋に雑巾を置いて、しゃがむ。
季節柄正直とても寒いが、祖父を見返すために我慢して、雑巾がけを始めた。
とたたたたっ、と軽快な足音とともに廊下の埃が雑巾に巻き込まれて綺麗になっていく。
漸く反対側の端につくと、それだけで疲れた顔をして昌浩は溜め息をついた。
「…長いっ…!」
仮にも端くれにぶら下がっているような家柄とは言え、貴族の邸だ。普通の庶民に比べたら、格段に広い。
「鬼かっ。あんの、くそじじい!俺が音をあげるのを待ってるに違いないっ!!見てろよ、完全に綺麗にしてやるっ!!」
決意も新たに、再び雑巾がけをする。
何度か往復を繰り返し、汚れた雑巾を洗い、また繰り返す。そうして、半刻ほどかけて漸く廊下の掃除を終えた。
「終わったぁ…!」
既にへとへとだったが、まだやるべき事はたくさんあるのだ。
この桶を片付け、箒を出してきて庭の掃除を行い、厨の掃除も物の怪がやっていなかったらしなくてはならない。ついでに書物の天日干しもしておいた方が良いのかもしれない。この際だ、やっておいて損は無いだろう。
「地獄だ…」
ぶつぶつと言いながら昌浩は桶の水を捨てるために立ち上がる。
井戸まで回って水をばしゃっと捨てると、元の位置に戻して箒を手に取った。
「庭の掃除かぁー…明日は来客もいっぱいあるし、ここを一番綺麗にして見栄え良くしとかなきゃかなぁ?」
うーんと唸りながら、庭まで出てくると、疲れたようにしてこの長い先を思って深く深く溜め息をつくのだった。
クッ……ヤラ( ゚∀゚ )レタ!!!
誰か…パス………(o_ _)o パタッ
アヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャ
(゚∀。)アヒャヒャ
(゚∀゚ )アヒャャャャャャャ
アッヒャッヒャ!ヽ(゜∀゜)ノアッヒャッヒャ!
(゚∀゚)アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒゴッ!!!ゴホッ!ゴホッオエェェェー!!!
(°∀°)アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒゴッ!!!ゴホッ!ゴホッオエェェェー!!!
((└(:D」┌)┘))アヒャヒャ
アヒャヾ(°ω。ヽ≡ノ°ω。)ノ゙アヒャ
アヒャヒャヒャ(゚∀゚≡゚∀゚)ヒャヒャヒャ
(((壊゚∀゚)))ァヒャヒャヒャヒャヒャヒャ
アッヒャッヒャ!ヽ(゚∀゚)ノ dj! dj!
ハハッハハッハハッハハッハハッハハッノ ヽノ ヽッノ ヽ/ \ッ/ \/ \ッ
(^w^w^w^w^w^w^w^w^)
。゚(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ
(っ'ヮ'c)ファァァァァァァァァァァwwwwww
( 'ω')ふぁっ
((混乱))
取り敢えず私は狂ってる。うん。
狂ったように咲夜の書く小説を待ってるからね…。好きだよ、咲夜の書き方…表現…性格…全てが…。
私…咲夜、天才じゃないかと思ってるもん…。
小説上手すぎでしょう…その文才私に分けようぜ…?
自分が狂ってるから、余計に純粋で美しく素晴らしく感じるのかな…?
(*´Д`* )おうふ
昨日の私は随分鬱だったんだね!?
でも本当に思ってることしか書いてないのも謎だぜ!
こっちはあんまいないねぇ
咲夜の方はやっぱりある程度いるけど
貴璃、鬱にならないでーーーー!!!
でも貴璃の言葉で私の心はうるうるですよ!?
咲夜さんだって貴璃への愛が溢れてますからね!ぶわっと。それはもうぶわあっと!!
なかなか来れなくてごめんよ!
言い訳がましいんだけど、高校の宿題ってば多すぎ……!
さ、咲夜ぁぁぁあーーー!!!
久しぶりっ!(?)
わかるよ、新入生課題だよね?
無駄に多いよね…しかも、うちの学校、提出しなかったんよ…。何のためにやったのか…。
少しだけ小説進んでたでしょっ?o(`・ω´・+o) ドヤァ…!
こっちでは久しぶりです!最近皆いないのかな?
670:貴璃◆5s hoge:2017/04/13(木) 18:12 ID:qEg 小説のネタが無いからね…
ネタを思いついたら、書くね
ここに来れなさすぎて辛いです。
書かないといけないの溜まりすぎて辛いです。
それでも少年陰陽師への愛は絶えることはありません!
……書くもん。絶対書くしっ!(汗汗汗)
待ってるよ!咲夜!
私は書き込めないことが多いけど、見ることは出来てるから、常にいると思ってね!
さあ書かねば。ほら書かねば。
………手が進まぬ……。
手が…進まない…短編打ち切りか…!?
675:咲夜◆.M:2017/06/07(水) 20:16 ID:wL. う、打ち切りはダメです!
頑張りましょう!頑張ってみせましょう!
だってこここんなに素敵なのに…
やだよー、学校で疲れちゃってさー、テストテスト、またテスト…。親は80点台取っても「大したことないじゃん」って言うし…意味わかんない…。
そんな訳で精神的疲労が割と凄いから短編作ったくせに手と頭が回らないの…ごめんね…
すごい前のことになっちゃうし反応するの遅くてほんとに申し訳ないけど…
今更だけど、それは大変すぎるよ!
軽々しく頑張ろうとか言っちゃってごめんね…!
ううん、大丈夫だよ…
咲夜の優しさで浄化される気がする…(←変態)
またそろそろ期末テストあるし、頑張ってくるね
貴璃は変態じゃない!
ちょっとでも貴璃の役に立ててたとしたら咲夜さんすごい喜びますからね!
テスト無理しない程度に頑張ってね…!意味わかんないかもしれないけど…!
願い。
きっと、二度と叶わない。
でも、強く、強く願えばーーーーーー
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
「お願い事は、どうするの?」
朧な面影が、問う。
「もう、決まってます!」
幼い少女が、胸を張って元気に答えた。
そして、少し照れたようにふにゃりと笑う。
「ーーーずっと、かぞくよにんでくらせますようにって、かくんです。ね、おかあさま」
今はもう叶わぬけれど。
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
朝になった。
窓の外に、昨日使用人たちが飾り付けた笹の葉を見て、ああ今日は七夕か、と思い出した。
「……どうして、今日、見てしまったの…?あんな、幸せな、夢…」
ぽつりと呟く。
あまりに幸せで、あの先の幸せも疑っていなかったから、目覚めた今、とても哀しい。
「…あまりに起きていかないと、お義母さまが、心配するかしら」
母の従姉妹にあたる、父の再婚相手。
とても優しくて、母によく似た面立ちの美しいひと。
「…心配は、させちゃ、駄目よね」
俯き加減に呟くと、脩子はベッドから降りた。
同時に、自分お付の使用人を呼ぶためのベルを鳴らす。
少し待つと、直ぐに綺麗に支度を終えた姿の藤花と風音がやって来た。
「御早う御座います、脩子様」
「おはよう、脩子様。今日は少し遅かったのね」
「おはよう、藤花、風音。少し、夢を見すぎていたみたい」
苦笑して、すぐに身支度を始める。
朝食と夕食は家族全員で食べる約束になっているから、遅れるわけにはいかない。
主に藤花に手伝ってもらいながら、ふと、思ったままに尋ねてみる。
「ねぇ、藤花。藤花は、毎年七夕で何をお願いしているの?」
「七夕…ですか?」
一旦手を止めて、頬に右手を添える。
「そうですね…ここ数年は、あまり気にしてませんでしたが…」
そして、どこか遠くを見ながら、懐かしむようにして言った。
「…ああ、昔は、ずっと幸せのままいられますように、と祈りました」
「幸せ…」
優しく微笑みながら自分を見つめる藤花は、矢張り母の定子にそっくりだった。自分しか気付いていないようだけれど。
「…そう。…私も、小さい頃、似たようなことを祈ったわ」
寂しげに、言う。
「もう、叶わないけれど」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
続いてしまった…
た、七夕っ!季節!!
続いても私はいいよ、むしろ大歓迎だよ!
しかも脩子さまだしっ!
ほとんどなにも七夕らしいことをしないまま七夕を終えてしまった自分を呪いたい…呪えないけど…
来年やればいいのさっ
683:貴璃◆5s hoge:2017/07/08(土) 19:58 ID:DhM 哀しげに言った脩子に、風音が首を軽く傾けながら問いかけた。
「どうして、叶わないと思うの?」
「え?」
「だって、今からでも幸せになれるはずよ?少なくとも、彰子様はそう望んでいるように見えるわ」
「それは、そう、だけど…」
俯く。
「…嫌いじゃ、ないの。私も、お義母さまのことは好き、なのだと思うわ」
俯いたまま、続ける。
「でも、でもね、私は本当のお母様と、敦康と、お父様と、私で、幸せになりたいと祈ったの。その頃はまだよしこは生まれてなかったけど」
「…」
「…叶わない、でしょ?」
沈黙が降りる。
すると、困った様子だった藤花がふと思い立ったような顔で提案した。
「術師に、お願いしてみてはどうでしょう?」
「?」
「昌浩か晴明様なら、聞き届けて下さいます。きっと、脩子様にとって良い解決策を出してくれるはずです」
「…そうね…。それがいいかもしれないわ。脩子様、昌浩に連絡しておく?」
「…。…うん!そうね…きっと、昌浩なら」
途端に期待に目を輝かせながら、大きく頷いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まだ続く。
「あ、お久しぶりです、脩子様!」
その日の午後。
早速連絡したら、すぐに昌浩が来てくれたのだった。
「昌浩、久しぶりね!暑かったでしょう?早く入って。藤花、冷たい麦茶をお願い」
「はい、すぐにお持ちしますね」
「あ、いや、お構いなく…?」
控えめな遠慮の言葉は、華麗にスルーされる。
苦笑して、「じゃあ頂きます」と言った。
「…それで、どうなさったんですか?最近俺も学校や仕事で忙しかったりして顔を見せられませんでしたけど、急に呼ばれたので何かと…」
「えっと、ごめんなさい。そんなに大したことではないのだけど、少し、相談に乗ってほしいのよ」
「相談ですか?まぁ、俺に出来ることなら何でもやりますけど」
「本当?良かったぁ…」
ほっとしたように笑う。
昌浩は首を傾げる。
そこに、二人分の麦茶とお菓子を持った藤花が戻ってきた。
「お待たせしました。ここに置いておきますね」
「ええ、ありがとう、藤花。昌浩、遠慮せず食べてね」
「あ、はい。ありがとうございます。藤花もありがとう」
微笑み、一礼してから下がる。
昌浩は1口麦茶を口に含むと、尋ねた。
「それで、相談というのは?」
「うん。あのね、今日は七夕でしょう?…お願い事を、叶えてほしいの」
意を決したように、真剣な面持ちで言う。
自然と昌浩もつられて真面目な顔になった。
「…お母様に、会いたいの。今日だけでいいのよ、一目、…お姿を見れれば、それで」
両手をスカートの上でぎゅっと握りしめ、僅かに声を震わせる。
「元気でいるなら、それでいいのだもの」
「…なるほど」
少し考え、にっこりと微笑んで見せた。
「脩子様、ひとつ、禁厭を教えて差し上げます。夢の中で、会いたい人に会える禁厭です」
「夢の中で?」
「はい。…夢は現、現は夢。夢の中で起こったことは、現のことともとれるのですから」
「…!」
「今日、寝るときに、試してください。但し、効果は1回だけですからね」
「ええ!わかったわ、ありがとう!…本当にありがとう、昌浩!」
嬉しそうに笑う。
昌浩もまた笑ってみせると、「では俺はこれで」といって、残った麦茶を煽り、席を立った。
「またね、昌浩。また近いうちに来てくれたら嬉しいわ」
「わかりました。…明日にでも来ましょうか」
「ふふっ、そんなに早くなくてもいいわ!」
そうして、夜を迎えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次で終わるかな…。
そっか、来年やる!来年やろう!!
昌浩流石だ。お禁厭すてき。
会いたい人に夢で会えるっていいよね。
その禁厭すごい使いたいって前から思ってたのだよ、実は…((
わかる…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夢。
現。
どちらだろう。両方だろう。
少なくとも。
この幸せは、ほんもの。
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
「おかあ、さま?」
ふわふわする。
でも不思議と実感もあって。
「…久しぶりですね、脩子」
目の前の母の笑顔は紛れもない本物で。
「お母様…!!」
溢れる涙をそのままに、脩子は定子に飛びついた。
定子もぎゅっと脩子を抱き締めると、膝を折って愛娘と視線を合わせた。
「大きく、なりましたね…。本当に、立派に育って…。お母様は、貴女のことを自慢に思います」
「お母様…。そんな、そんなこと…」
ふるふると、首を横に振る。
「私は、まだまだ駄目なんです。1人じゃ、駄目…。藤花とか、かざ…雲居とか、皆が私を助けてくれるから、“立派な脩子”としていられるんです」
だから全然立派じゃありません、と言って、定子の胸に顔をうずめた。
「…それでも、私は貴女を自慢に思いますよ。だって、貴女は自分が1人では駄目だと理解しているではありませんか」
微笑みかける。
「それは本来、とっても難しいことです。貴女は本当に賢くて、良い子。私の自慢の娘ですよ」
「ふぅ…っ、うっ…!」
脩子が、肩を大きく震わせる。
「脩子、寂しい思いをさせて、ごめんなさい。貴女とは、これでもう本当に会えなくなってしまうけれど、誰も憎まないで。貴女の周りには、お父様、弟、妹…お母様の従姉妹の優しい新しいお義母さまも、親切な使用人も、沢山いるでしょう?」
頷く。
「皆、貴女を愛しています。貴女も、皆を愛して…。私を愛してくれたように、他の人も、愛してください。ね、脩子」
「はい…はいっ…!!」
最後にもう一度強く脩子を抱き締めると、定子は立ち上がった。
「私はそろそろ行かなくてはいけません。どうか、元気で…脩子」
「はい…!お母様も、お元気で…哀しい思いを、しないで欲しいです」
「哀しいなどと思いませんよ。貴女が幸せであるだけで、そんな気持ちは消えてしまいます」
そうして、夢から目が覚める。
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
「お母様…」
まだ夜の気配が残る空を窓越しに見上げ、呟く。
「ありがとうございました。私は…お母様の娘で、幸せです」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
終わり!!
ああ、脩子ちゃん…!
ほんと、いろいろ、成長していくよね…
脩子ちゃんが幸せでなによりだよ、もう!
脩子ちゃんには絶対幸せになって貰いたい…!
なんかね、もうね、昌浩と彰子がくっつけなかったら、脩子にその分うんと幸せになってもらいたいし、なんなら藤花のことをそのまま手放さないでほしい。
今藤花が安倍邸に帰っても、昌浩の寿命云々で衝撃受けて倒れるだけだしね!
そうだよね!
二人のことわかってくれてるし、人の気持ちとか思いに気づける聡い子だし!
私もそんな人間に育ちたかった…!
寿命云々は、知ってしまったら衝撃が強すぎて藤花の寿命まで危うくなってしまう気がするよ…!?
そうか、それはやばい…!
もう藤花は安倍邸帰っちゃだめ!!
脩子ちゃん、手放さないで!!!
※現パロです。
※いろいろアウト。
※アウト。ほんとアウト。
※なんでこの人…とか思わない。時間軸…とか思っちゃダメ。
「だああああっ……!暑い!ねえ!暑い!」
部屋のど真ん中で大の字になって叫んでいるのは昌浩である。
今は夏休み。
あまりの暑さにダウンしている昌浩は、先程からずっと唸ったり叫んだりを繰り返している。
少し前までは物の怪もいたのだが、その毛皮が見るだけでも暑苦しいという理不尽な理由で追い出されてしまった。
静かに部屋の片隅に鎮座していた天一が、その手を唇に当て首を傾げる。
「つい先程玄武が打ち水をしていたのですが…。
やはり冷房がないと厳しいのかもしれませんね…」
神将たちは普段人型をとっているが、そうすると人間の身体になるわけだから、それに伴って気温を感じやすくなる。
昌浩達には悪いが、暑さにやられるのは御免被りたい。
というわけで、最近は神将としての姿に戻っている。
「そうだよ…。なんで俺の部屋エアコンないの…。
扇風機だけでこの夏を乗り切れとかどうかしてる…」
ぐでっとした昌浩はしばらく復活しそうにない。
太陰を呼んで突風でも起こして貰おうかしら、などと考えていたその時。
ダウンしていたはずの昌浩ががばりと跳ね起きた。
「昌浩様…?」
その、やけにきらきらと輝いた瞳はなんだろう。
「いいこと思いついた…!」
……………………………
「昌浩ー!この姿ならいいだろう!毛皮もない、ぞ…」
考えた末にようやく人型になることを思いついたらしい騰蛇が、部屋の扉を思い切り開け放つ。
そしてそのまま、固まった。
びゅおおおおお……!
「お、おまっ、お前…っ!?」
引きつった顔の騰蛇が、震える指で指したその先に。
「随分とご無沙汰だな。あ、邪魔してるぞ」
不敵に口端を吊り上げる、少女の姿。
「あ、紅蓮だ!ねえねえ、俺すごくない!?
なんでもっと早く思いつかなかったんだろう!
暑いなら…
氷雨を呼べば良かったんだ!」
「な、なんで貴様がここにいる_____……っ!?」
…………………………
取り敢えずここですとっぷ。
……うん、何がしたかったのかな、私は。
生温い目で遠くから見守って戴ければじゅうぶんだからね…
現パロに本編の氷雨を連れてくるという強引さ。((
素晴らしいよ、咲夜。
私は思いつかなかった…貴女は天才かっ!?
楽しい〜!咲夜大好き〜!
私も気分転換に何か書こうかな…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
暑い暑い、夏。
いつもと変わらない、だけど、ちょっとだけいつもより涼しい夏。
昌浩は疲れたような顔でため息をついた。
「また…巻き込まれた…」
事の始まりは、道端に落ちていた扇子を拾ったこと。
.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚
「あつ…」
強い陽の光に照らされながら、昌浩は学校に向かっていた。
いくら夏休みとはいえ、夏期講習があるからには家を出なくてはいけない。いや、むしろ今どき扇風機しかない家にいるよりはマシなのか。少なくとも、学校にはエアコンがある。
「うー。頑張れ、俺。負けるな、俺」
よく物の怪が言ってくれる言葉をつぶやく。
今日は…というか最近は暑いからといって物の怪を連れて出かけることはあまり無い。
そうこうしていると、ふと、道端に何か落ちているのを見かけた。
「あれ…?」
見覚えのある形。というか、夏の安倍家の必需品。
「扇子…?何で、こんな所に」
首を傾げながら近づく。
隠形している六合がいるだろう所を見上げて、もう一度首を傾げる。
「昨日は無かったよね?今どきは皆手持ち扇風機や団扇だし…誰のだろ…」
六合が顕現して答える。
「…一応学校の近くだから、先生に預ければいいんじゃないか」
「そっか、それもそうだね。よいしょっと」
屈んで扇子を手に取る。
その瞬間、ぞわっと冷気があたりを満たし、六合が慌てて扇子を払い除けたが、時すでに遅し。
「えっ…何これ!?」
扇子に憑いた念が、昌浩の霊力を媒介にして形を作りだす。
六合は舌打ちすると、昌浩を背後にかばった。
昌浩に何かあったら騰蛇にどやされる。
少なくとも学校の無断欠席は確定していた。
形を得た念の塊は、扇子を拾い上げてにっこりと微笑んだ。
「こんにちは」
「えっ?あっ、えっと、…こんにちは?」
馬鹿正直に昌浩が応える。
「貴方が形をくれたのですね。感謝します。只人が触れても何も起こらないようになってるのですが、最初に触れたのがこんなに霊力の強い少年だったなんて、私は幸運ですね」
「えっ?あっ…え?」
「あ、そうそう。迷惑ついでにもう一つ。私を匿ってくれません?形を得たからこの扇子から出たり入ったりは自由なのですけど、何しろ千年以上に渡って追われ続けているもので」
「え、いや、それは」
「いやはや、参りましたね?私もちょっとあの方に気のあった若者に悪戯しただけなのに、こうも恨まれて、しかもその若者、術師ときましたよ。成仏できないように、私のお気に入りのこの扇子に封じ込めてしまったんですから。ま、だからといってあの方と結ばれた訳では無いようですが。それを逆恨んでまた死んだ後も私を執拗に追いかけ回してくる始末。困りましたねぇ…?」
「うっ…?」
やたらお喋りだ。
しかも図々しい。
「いや、あの、俺は駄目とは言えないけど、でも…自業自得じゃないの…?」
「悲しいですね!!扇子に封じ込まれた時、“私のカタチ”まで封じられたのに!貴方のような強い霊力の持ち主の力を借りなければ、自分の形をもつことができないのに!」
「うぇえ…!?」
咄嗟に六合が窘めるために昌浩を軽く睨んだが、昌浩は頷いてしまっていた。
「わ…分かった。助けてやるから、その代わり、大人しくしててよ」
「ああ、助かりましたっ!貴方はいい人ですね。その心根を忘れてはいけませんよ」
「え、う、うん…」
そしてまた、昌浩は厄介事に巻き込まれた。
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あと2回くらいで終わる予定。
昌浩…頑張れ、頑張るのよ…
毎度のように厄介事に巻き込まれてしまう昌浩を見るのが好きです((
そして貴璃は新しい方々を登場させるのが上手いです…
感謝感激雨あられっ!
咲夜だって上手だよ〜!
私も厄介事に巻き込まれて涙目になってる昌浩好きです((ヲイ