霊夢:そろそろ出てきなさいよ!
隠岐奈:まさかまたやってくるとはね。大した勇気だ。褒めて使わす。
だが、お前も判った筈だ。私に勝つことは不可能だと。
霊夢:そりゃあんたが勝負の途中で逃げたからでしょ。
隠岐奈:何だと? 記憶違いをしているな。逃げたのはお前だよ。
お前に集めさせていた魔力を頂いたら、最後は手も足も出なくなって逃げていったんじゃないか。
霊夢:私が逃げた? そんな馬鹿なことあるわけ無いでしょ。
隠岐奈:覚えてないんだねぇ。私は鮮明に覚えているよ。
全ての武器を封印されたお前が自分の扉から逃げ帰っていったんだよ。
自分の持ってきた季節の扉からね。また同じ目に遭いたいのか?
霊夢:季節の扉……やっぱりそうか。
私は逃げた記憶が無いけど、でも、もしかしたら……という思いもあった。
気が付いたら、集めた季節の場所に戻らされてたからね。
つまり、背中の扉は魔力回収と強制排出を兼ねている罠だった!
隠岐奈:そうだ、よく判ったな。だからお前に勝ち目は無い。最後はここから追い出されるのだから。
霊夢:ふっふっふ。
隠岐奈:ん? どうした? 気でも触れたか?
霊夢:予想が当たったわ! これで勝った!
隠岐奈:何だと?
霊夢:私の背中を見て。今回集めてきたのは季節の境目よ!
これなら強制的に戻される場所は存在しないはず!
隠岐奈:ほう……今のお前の背中の扉は、もっとも生命力が失われる季節の境目、土用か……。
ふっふっふ、悪くない策だ。しかしそれは、自らの退路を断ったと言う事だ。
霊夢:今度はあんたを倒すまでこの場を去らないって事よ!
隠岐奈:気に入った! お前は博麗の巫女だから部下にすることは出来ないが、
その聡明さに敬意を払って、集めた季節の魔力を使わずに戦ってやる。
見よ! 聞け! 語れ! 秘神の真なる魔力がお前の障碍となろう!
まちがえた!
ちょ、もっかい立て直しますんで。