コロナ自粛で暇なことが多いから建てた
無益に画面見つめてるよりも、創作して少しでも生産的な活動をしようかと
スレ主のように暇になった時に創作したい人、そうでなくても創作意欲が湧いた人は気軽に続きを書いてください(短文長文問わず)
おふざけはなしだが上手い下手は問わない
(需要なければ勝手に下がるだけだから、n番煎じとか言ってこないでね)
少年が廃墟に足を踏み入れた刹那、彼を出迎えるかのように一陣の風が街中を貫いた。
ふと辺りが暗くなり、少年が思わず上を見上げると、つい先程まで晴れ渡っていた空一面を厚い黒雲が覆っていた。
ぽつり、と一粒の雫が地面に落ちる。一粒、また一粒と水滴が落ちていき、激しい雨が降り始めた。
一瞬のうちに、辺り一帯は雨粒が地面を打つ音でいっぱいになった。
にわか雨である。
少年もあっという間にずぶ濡れになってしまった。
やれやれと首を横に振り、雨を少しでも避けようと下を向いたものの、彼自身が焦る様子は特になかった。
相変わらず気怠げに歩みを進めている。
少年は、口元を奇妙なマスクで覆い隠していた。
先端が鋭く尖った、真っ黒なマスク。
それはまさに、先程飛んで行ったやかましいカラスの嘴のようであった。
そのマスクの表面にも、雨が容赦なく叩きつけてくる。
少年が鬱陶しそうに視線を上げると、そこには朽ちて倒れかかっている大きな門があった。
開けっぱなしの都市への入り口だ。
___こんなにも侘しい、絵に描いたような廃墟があるものだ。
マスクの中の口の端を吊り上げて、少年は小さく笑った。
「早く君に会いたいな」
打って変わったような嬉しさに弾んだ彼の声は、すぐに降り注ぐ雨の音にかき消された。