>>219
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( 鏡合わせの君と僕、僕の姿を見た君は一瞬にして虜となる。お人形遊びはもう繰り返し過ぎて出尽くしたのかな、使い古した汚れ塗れの茶色く濁った布切れと、真綿が散乱しているね。タイクツだったろう?君の赤い瞳は “ 忌み子の印 “ 。ヒトは皆して君を傷付け、決め付け、隔離した。この小さくて広いお城は君だけの国。国を隔てる国境は、あの真っ白の扉だけ。後は換気程度に開け放たれた窓と、退屈しのぎに投げ捨てられた玩具達。どれも歪な形。
……あぁ、かわいそうに。僕が君の代わりになれたなら。変わってあげるよ、変えたげる。さ、名前を呼びなよ。 )
みお。今、行くから……ね。