sideを変える事はよくあると思いますが、基本>>2-5のレスに載っている生徒達だけなので、わからない場合はそちらを参考にしてください。
〇〇sideと載せて行きますので、そちらで把握をお願い致します……。
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柚璃side
教室について、席についたすぐの事。とは言っても5分くらい経っていたけれど。ドアが開いて先生が入ってきた。ガヤガヤとしていた教室が静かになったが、その後またすぐにうるさくなった。黄色い悲鳴って言うやつだね。顔を見て後ろの子と手を取り合う女の子も少なくはない。
少し若くて優しそうな顔のよく言うイケメンに入る顔立ちの男の人……どうやらこの人が担任の先生らしく、黒板に名前を書き始めた。スーツは上等品みたい。きちんとした先生みたいで良かった……なんて思いながら黒板に書かれていく綺麗な字を見つめる。
『 村田 昊 』横に書かれていく振り仮名には『 むらた そら 』と書かれている。
「先生は、今年初めて担任として務める事になりました」
チョークを置いて振り返り、少し恥ずかしそうに頭を書きながらそういう先生。可愛い先生なのかもしれない……と、満場一致で思った事だろう。
「他の学校で副担任をやってきた経験はあるので、頑張って行きたいと思います。僕は国語の担任です」
パラパラ……と、誰がし始めたかは分からないが疎らな拍手がなって。それで皆拍手を始めた。24人しか居ないクラスだ。そこまで大きな音はしないけれど、私達の視線の先には嬉しそうに微笑んでいる先生が居た。
一時間目は入学式。毎年毎年早く終わる……らしい。という何とも曖昧な恒例を知り、入学式の進行を教えられ、その通りに動いてください。と言われ皆で元気にはい! と返事をする。
小学校 ううん、保育園から一緒のメンバーだ。一致団結している返事なんて当たり前で。これなら大丈夫そうかな……と、先生が安心したように言いながら肩を落とす。
その後に先生がした話に、誰もが耳を疑った。
先生が前の学校で副担任をしていたクラスでは、いじめが起きていたらしい。被害者が日に日にやつれているのは先生自身も知っていたものの、いじめられていたと言うわけでもなく溜め込んでいたためいじめの事は知れなかった、と。被害者が勇気をもって言い、そこから自体が表向きになり、いじめていた自動は出席停止。でもいじめられて居た子は今でも心の傷は深くて、精神科に通っているらしい。
皆さんはそんな事しないで下さいね。と先生が言った矢先、心配すんなよ先生! 俺ら保育園からの仲だから! と柊翔が言った。皆、その通り。と言わんばかりの顔をして先生を見つめると、先生はそっか……俺の考えすぎか。なんて首に手を当てながら言った。
その後、たしか理科の先生が呼びに来て、体育館に行った。
田舎の学校と言うのはどうしてこうも哀しげなんだろう。廊下を歩きながらそう思う。ガラスの窓の位置に来て、右と左を見てため息をつく。左はグラウンド。右は緑色。グラウンドにも雑草が生い茂っている。その先は更衣室、水飲み場……そして目的地。
後ろを振り返って、右側に有るのは三年生の教室が一つと、二年生の教室が一つ。そして一年生の教室が一つ。下駄箱。そして壁を挟んで隣に教員の下駄箱。その先に職員室に医務室などが並ぶ。左側には、教室の立ち並ぶ辺りにスタディルーム、そしてその先に男女別のトイレがあって、一つ飛び出した丸い柱。そこはほぼ掲示板と化している。その先に大きな鏡が一つ。そしてそのすぐ横に階段があって二階に行ける。そして壁を挟んで水飲み場、理科室に技術室、その準備室になっていた。二階には美術室、家庭科室、音楽室、パソコン室、図書室、生徒会室、準備室がある。というかそれしかない。本当に狭い校内だ。
ここで待っていてください。と言われ体育館の前で止められる。色の薄くなっているドア、ピッタリとつかない木製品独特の隙間……。その先から聞こえてくる声。私達に入って来いと言っていた。