錆びつく鋏を隠して、微笑え 〜part20〜 

葉っぱ天国 > 独り言・奇声 > スレ一覧
254:薊:2019/10/05(土) 23:40



「 …お願い、レイちゃん、一週間だけ付き合って 」

そう言って頭を下げる同い年の彼に思わずため息をつきたくなる。まず、そもそもの大前提としてわたしじゃなくていいじゃん。れにちーとかでいいじゃん。なんて思いながら紅茶を一口含む。あっ、おいしいなんて思いながら、先ほどの返事をする。

「 ばっかじゃないの……普通にいやなんだけど……それにりくなら他の相手すぐに見つかるじゃない 」

 本当に馬鹿らしい。何とも言えない。席から立ち上がり別の場所に移動しようとすると手首を掴まれる。さっきからため息しか出ないんだけど……。今日はいい天気だなぁなんて現実逃避をし始めると、さらに手首を掴まれる。いや、だからなんでわたしなんだっつーの。

「 お願いっ、こんなことレイちゃんにしか頼めないんだってばっ! 」

 なかなか手首を離してくれそうにない相手に、思わずため息をつき、条件付きで今回は折れよう、別に助ける気は全く持ってないけど……。このまま付きまとわれるのも、手を離されないのも嫌だ。なんていうかあほらしいって自分でも思いつつ、ぱっと思いついた条件を口にする。

「 ……分かった、一週間『彼女』やってあげる………そのかわり 」

「 ……クリームブリュレ作って………上のカラメルがカリカリのやつ………おいしくなかったら許さないから」


薊:2019/10/05(土) 23:44 [返信]




かてぃさま、この後のendどうします?


全部 <前100 次100> キーワード