鮮明に覚えている。 体が溶けるようなジリジリとした暑さと、 ラムネの炭酸のピリッとした感覚が、 まだ身体に残っている。 夏の間はこんなに鬱陶しい暑さなのに、 冬には愛おしくなる。 真っ白な入道雲は、 青空を悠々と泳いでいる。 私はその雲になら身を委ねられるだろう。 あと何度夏にこの雲出会える?__>>2