>>42
まぁ、これくらいテンションとか上げておかないと、大切な人が減っちゃうから。
(少し微笑むが、自分が吸血鬼ということを相当気にかけているらしく、笑顔も歯を見せることはなく、「あーぁ、多分もうこれ、焦げてるよ?」なんてのんきに言ってパンケーキをひっくり返して「やっぱり、」なんて言って黒く染まったパンケーキを苦笑いして見て
……そんなもんかよ?
(犬歯を見せぬはにかみから目を逸らし。
「もっと気楽で良いんじゃねえの」と呟いた言葉は、彼の精一杯の励ましだっただろうが)
あぁ…。ま、こんくらいなら食えんだろ。蜂蜜とかかければ。
(さておき無情にも暗黒面を晒したパンケイキに、良くも悪くも選り好みせぬ一声を掛けて。
いざとなったら削るか、と果物ナイフ片手につむやきつ。まだ生地はいっぱいあるんだし、と。)