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(密やかに語られたお伽噺。静まりかえる迄の間に、彼は戸惑いがちに口を開いた。でもさ、と。)
……それは惨い話だけどさ。そいつがたまたまお前を『知らなかった』だけだろ。
そんな一回の事で慎重になんなくても良いんじゃねえの?
お前を『知ってる』やつも、『知ろうとする』やつも、この世探せば沢山居るだろうしさ。
(つい、と目を逸らして。次いで至極小さな声)
………少なくとも、ここに居る奴は、分かってると思うけど。
(言い切って暇も無く「俺のだしっ」と吐き捨て、その手から暗黒パンケーキを奪い取らんと)
よくわかったね、私の話って。吸血鬼なんだよ?血吸うんだよ?向こうもきっと強くなっちゃったんだよ。
(と他人事のように言って「なんだかその時から気が抜けない体質?になっちゃってさ、気楽っていいなって思うようになったよ。楽しそうなあなたが羨ましい。」なんて微笑んで「パンケーキ、何しても苦いと思うよ?」奪い取られると首を傾げて