ー世界観ー
今から語るは昔話。
現在の西洋に当たる場所にサージュ王国という国があった
国の領土はさほど広いとも言えず狭いとも言えないが歴史は深い
王朝も長く古来からある王国。
国名のサージュとは現代のフランス語で『賢い』という意味を持つ
名の通り歴代の王族や貴族には聡明な者が多く居たらしい
普通その時代の王や女王というのは前代の王が死去してから王座を次ぐ。
サージュ王国も例に洩れず王座を次いできた
何十代目かの王が死去した際、次に王となるのは王女だった
即位した時の王女の年齢はまだ10代で歴史から言っても若い
その若い君主が国を納め切れたのは周りの支えがある
今からはその支えた者達の話
召使や侍女、兵士などの立ち位置に居た者達と王女の話。