《世界観》
山の麓に位置する大病院には毎日多くの人が来る
一般外来、入院患者の見舞い、看護師に医者
珍しくても食事の運搬業者程度のもの
だがこの病院には一般の病棟とは離れたもう一つの病棟がある
山の奥に入ったところにある灰色の大きな建物
そこは普通の病棟で入院するのは勧められない症状の患者がいる場所
奇病であったり難病であったりする患者
中には入院させた保護者と連絡の付かない捨て子の様な患者までいる
そういった変わった患者を入院させる場所
その存在を知る関係者からは『隔離病棟』と呼ばれている
ある意味では遠ざけられたようなこの病棟
傍目から見れば哀れにも悲しそうにも見えるだろうか
実際のところはこれと言って暗い印象は無く患者も明るい者が居る
周囲の想像と当事者の日々は時として正反対になる
周りの感想とは真逆のそこそこに楽しそうな病棟内。
その話を聞けば来て見たくなるかも知れない