や、
(周りを見渡す中、なんだかこちらに向かう影を見つけ。小さく欠伸を一つ、その影をまじまじと見つめて。傘のせいか頭の部分の影の形から人間では無いだろうという安心感。近づいてくるなりふと見えた影の正体。それの形は間違えなくヒトであり。蒼い瞳を見開き光らせて後ろに一歩。下がるも力の無い足では下がった自分の足を支えることはできず、そのまま尻餅をつくように座り込み。その拍子…と言えど今気づいただけであった。その正体止めがあっていて。意味もわからず抱きしめられると、その暖かさになぜかぶるっと身体を震わせて。パチリと瞬きを三度。引き離す力も皆無。うとうととし始めていて、時間の感覚も皆無。パーカーの生地に自分の水分が座れていくのを感じ、動けなくなり。その身体は疲れており、弱々しいながらも何かを強請る瞳で相手も見つめて瞬きを二度。どこかに連れて行かれるのを感じたものの、だんだんと眠たくなり、意識は朦朧。)
>>32 叶さん