世界観
それは突然訪れた。
何かが起こるときは予兆があるってどっかの小説に書いてあったけど、そんなのは嘘っぱちだ。
何かが崩れる時は、本当に一瞬なんだ。
今まで苦労して、積み上げてきたものが壊れるのはどんな気分だと思う?
−『友情』『愛』『信頼』『権力』−
決していい気分ではないね。
その時僕等はようやく気がついたんだ。
僕等が嫌がっていたテストもマラソン大会も校長先生の長い長い話も。
全部全部愛おしいものなんだって。
嗚呼神様、どうかどうか一つだけお願いがあります。
僕の……僕等の《日常》を返して下さい。
何?
ええ。わかってるわよ。
貴方達から見れば私達はただの人殺し。
悪にしか見えないでしょうね?
でも、本当にそれであってると思う?
本当にこの世界は……この世界のルールは正しいと思う?
いいえ。間違ってるわ。
だから私達は闘うの。
いけないこと?
あはは。何を言ってるの?
この世界の《日常》なんてとっくに狂ってたじゃない。
⚫平和な何の変哲も無い高校にテロリストが侵入してきた。
少しでも逆らうと殺されてしまう。
どうやらテロリストの狙いは、この学校にいる国の大臣の息子の命らしい。
その子を使って、国を思いのままに動かそうとしているのだ。
高校生たちは動き出した。仲間を守る為、自分を守る為。
これは高校を舞台にしたテロリストと高校生の闘いの物語である●