ロルテ /
「どうも初めまして、桜庭義隆です。つまらないものですが……ってお姉さんめっちゃ別嬪さんですね。」
(とある午後の昼下がり、引っ越し恒例の挨拶回りで相手の部屋を尋ねると礼儀正しく挨拶をする……という事はなく、ナンパのような軽口を叩き始める。粗品であるタオルを手に軽薄そうな笑みを浮かべるその姿はどこからどう見ても俗に言う「キモ男」だろう。しかし多少はメイクで誤魔化しているもののその端正な顔立ちは彼の不適切な言動を和らげている。本当はこの館に来る前「国」から彼女についての資料を配布され顔も生い立ちも全て知っているはずなのだが……。扉の隙間から少しだけ見える彼女の部屋をちらりと見て部屋の一部分の構造を把握した後羨ましそうな顔で冗談を交えながら会話を繋げようとする。だが、これも今の行動を怪しまれないようにする為の彼なりの言い訳である。相手は探偵だ、油断はできない。)
「お宅の部屋、日当たりが良さそうで羨ましい。今度昼寝をしにここへ来ても良いですか?……冗談ですよ。」
【>>13の者です、長々とすみません。pf完成いたしました。選考結果お待ちしております。】