>>32 【ゆいさん、絡み失礼します。】
「やぁゆいちゃん、そんな暗い所で本を読むと目が悪くなっちゃうよ。」
(とある資料を探しに書架へ立ち寄りドアの前に立つとほんの少しひんやりとした空気が肌を伝う。顔をしかめゆっくりとハンドルをひねろうとすれば扉の奥から物音がかすかに聞こえてピタリと手が止まり。先客がいるのかと思いながら扉をそーっと開けるとそこには小さな少女が一人ぽつんと立っていた。すでに顔見知りなので出来る限りフレンドリーな笑みを浮かべてそう声をかければ自前のカンテラを取り出して明かりをつける。)