【 初回投下致します〜 】
>>ALL
……また手掛かり無し、か。
( 月明かりが窓から流れる薄暗い廊下の端で、部下から渡された報告書に目をゆっくりと通すも望んでいる記述は何一つなく。どこかわかってはいたものの、目を少し伏せれば小さな溜息をつき。「…酒でも飲みたい気分だな」と少し疲れた表情で呟くが、それは人に見られていないと思っているからこそ出るもので )
【絡み】
「聞こえたぞ!大佐!」
(勢い良く開かれたドアから、サルのお面を被った隊員の姿が現れ
それでいて規律正しい身のこなしで部屋に入って来る)
「丁度、研究班から酒類の試作品が届いている!
味を確かめる喜びを分かち合う為、大佐に同行願いたい!」
「へぇー…聞ぃちゃった。珍しいなヴァルドさん、リーダーが溜め息とは…」
いつの間にかヴァルドさんの近くに来ていて、ニヤニヤとしながら言う
「私で、良ければそれに付き合いますよ?」
彼女は一見酒を飲んではいけない年齢に見えるが、かなりの酒豪であった。