舞台は今のような、昔のような、まあとにかく現代ではない異世界の話。
輝くシャンデリア、煌びやかな、色とりどりのアクセサリーを身にまとった男女が、自分自身に違和感を抱きながらも、大きな洋館で毎日遊んで暮らしてる。
そこでは時が止まったように見た目が変わらなくなり、いくら寝なくても動いていても疲れない。何故か不思議に食料は自動で調達されるし、何もしなくてもお部屋はぴかぴか。
どうしてこんな所に彼等は来たんだろう。
それは、かつて共に時を過ごしていた友人、恋人、婚約者が行方不明になってしまった時、こんな噂を聞いたから。
「 ねぇ、知ってる？森の奥、薄暗くて怖い場所。そこにはね、この世界で行方不明になってしまった人達が集められて、楽しく踊ってるんだって。そこに行ってしまった人達は今までの記憶を無くして、ずっとそこで過ごすらしいよ。 」