雲一つ無い、朝焼けの空の下。透き通るかのような気持ちの良い微風が吹き、目覚めには最適であろう数羽の鳥のサイゼ....(ゲフンゲフン)囀りが聞こえる。そんな場所で、彼女は目覚めた。
カルセナ「食らえぇ、スーパーキーックぅ!!」「...おわぁっ!!?」
夢の中で戦っていたカルセナは、現実で実際に行われた自分の蹴りに驚き飛び起きた。
それと同時に、数枚の木の葉がふわっと舞い上がった。
カルセナ「うおービックリしたぁ〜.........んで、ここはどこや....寝相悪すぎん?」
彼女は、自分の寝床から未知の世界へ移動していることをあまり気にしていない様子だった。むしろ、自分の寝相のせいだと思ってしまっているかの様である。
カルセナ「やだわぁ、帰ろ帰ろ。あと3時間は寝たいな....ぁ......?」
不意に顔から、朝日が遮られる。目の前に大きな影が見える。本の中でしか見たことがなかった故に、信じられなかった。「それ」は彼女に鋭い視線を向けた。
「ど....ドラゴン.....?」
彼女が目覚めた所は、小高い崖の上の、飛竜の巣だったのだ。彼女は愕然とした。
目覚めた反動で、自慢の帽子が地上に落ちてしまったことに気付かずにー。