【世界観】
早野国。
教科書には載っておらず、戦国時代の事を詳細に記した歴史書にのみその存在を確認できる小国である。
この国を治めていた戦国大名が後継を指名せずに亡くなった事で、早野国にしばしの間大規模な家督争いが起こった。
そこから約一年経ち、倦んだ民は内乱の集結を望むようになった。その上、今が機と隣国の大名が早野国に攻め込んで来たため、4人の兄弟姉妹は和解し、正式に長男を国の主とした。
――――そして、辛うじて侵攻軍を撃退し、数週間。
ここから物語は始まる。