>>16
偉そうな帝国士官
「……痛てぇな!」
肩がぶつかると、それが殆どダメージにもなっておらず、殆どよろめくことも無いぐらいであったにも関わらず、オールバックにした額に血管が浮かぶ程に怒りを露にした青年がギルベルトの方を向く
偉そうな帝国士官
「おい、テメェ何処を見て歩いてんだ?
この俺がカルタゴを治める貴族、マクシムス家の御曹子にして、十人隊長(デクリオ)。
『狼火のルキウス』様と知っての事かァ?」
青年は自分の肩にぶつかったギルベルトに対して持つ肩書きの全てを口にしてギルベルトを平服させようとする。彼のこれまでの経験では、こうして自分の地位を誇示するだけで平民や流れ者は例外無く跪いて命乞いをして来たのだろう
【はい、勿論良いですよ!】