「…ん…?…あぁ、この街の者か。そうだな…確かにこの街は初めてだ。」
そう言って彼……ギルベルトは何か考えるようにその指先を口元に添える。数拍おいた後にゆるりと視線を上げて酔っぱらいに目線を合わせる。
「良ければこの州について教えてくれないか?最近この地に来たばかりなんだ。君さえ良ければ礼に一杯奢ろう。」
酒場の酔っぱらい
「お!気が利くねぇ。
いいとも、先ずはこの州の何が聞きたいんだ?」
ギルベルトが情報と引き換えに一杯奢ってくれると聞くと、手にしていた安いビールを一息に飲み干しては、バーテンダーに追加で一杯注文しては、何を聞きたいのかと問いかけてみて