「そうか………ありがとう それが聞けただけで十分だ。これで少し良い酒を飲むといい。」
そう言ってギルベルトはカウンターにこの店で一番良い酒を頼んでも少し余る程度のお金をおいた。
酒場の酔っぱらい
「お!こんなにいいのかい?」
ギルベルトがカウンターに置いた金額を見ては吃驚して再び彼の方を見る。自分の安い賃金では飲めない高額の酒を飲んでもまだ自由に使える分の金を見ては直ぐに懐へしまって
酒場の酔っぱらい
「そうそう、旦那も知っているかどうかはわからないけど、貴族連中には逆らわない方がいい。アイツらは野心とプライドの塊みたいな奴だからな……」
ローマ帝国の中枢にいる貴族達の危険性についても教える。この砂漠や荒野ばかりが広がるアフリカにおいて、助けてくれる者は少ない、そんな中で貴族を敵にしてしまえばもはやこの世界に居場所が無くなるに等しい状況になってしまうだろう