初めは俺たちは白湯をバカにしていた。
「白湯ってただのお湯だしなw」
「白湯は味無くね? 」
このときはあまり指示がなかった白湯は、一回戦では敗北という結果になった。
そうして二回戦。白湯くんの強い推しに負けたスレ主は、白湯をエントリーさせた。
そう、このときはまだ、俺らは白湯に興味を抱いていなかったのだ。
だが時が経つにつれ、スレが進むにつれて、俺らはだんだん白湯の虜になっていった。
次々と白湯を口にし、指示するものが増えていったのだ。
「あれ、白湯って美味しいじゃん」
「白湯サイコー! 」
そして白湯が優勝した。数ある飲み物の中で、白湯が一番美味しいとう判決が出たのだ。
最強となった白湯はみんなのアイドルになり、絶大な人気を誇る。それから世界四大宗教には白湯教が加盟し、信者は次々と増えていった。
すっかり白湯信者になった俺らは、最初に白湯を候補に出した白湯くんに目を向けた。
白湯に出会わせてくれた、白湯の美味しさを教えてくれた白湯くんは、俺たちの英雄だ。
そして、白湯の犠牲になったスレ主にもお礼を言いたい。
あのスレがなければ、白湯にも、白湯くんにも出会うことができなかったから。
俺らはあのスレ主のこと、そして白湯のことを、今も、そしてこれからも、決して忘れない。
なんか…ありがとう
ヤバイちょっと泣けてきた