宗教組より教会組派のわたしです＞＜
悪魔→しゅしゅ聖書
ズキズキと体が痛む。
近づきすぎたのだろう。目の前の建物のそこかしこに飾られた十字を睨みつけてはやりきれない気持ちになった。
広い両開きの窓からは、中の様子がよく見えた。古臭い外見とは違って小綺麗にしてある、教会の中。
見慣れた姿が二つ。
「………ゅたん……」
掠れた声でその名を呼ぶ。きっと聞こえはしない。
シャツとズボンというさっぱりした出立でしゅしゅたんは立っている。その側にはシスターの格好をした少年が。二人とも何を話しているのかはわからないがやけに距離が近いように感じた。親密そうに。まるで恋人のように仲睦まじく。
なぜ、自分はその中に入れないのだろう。
無意識にあの安心する背中に手を伸ばす。窓の枠に手が触れ、途端に灼けるような痛みが走った。
赤くなった肌を呆然と見ていたら、突然胸にも痛みが走った。
なんだこれは。
なんだ、これは……
鼻が詰まる感覚を無視して黒い羽を広げてその場から一目散に飛び去った。
今だけ、いつものように笑顔で二人と向き合えそうにない。
素晴らしい(悶死)
悪魔だから教会に入れないってことかな？
うわあ切ない