切符をポケットに滑りこませ荷物置きの上にあった新聞を手に取り寡黙は席につく。
「空いてるな…俺以外誰もいねぇや」
「俺もいるよ……///」
しばらく窓の外の星の海を眺めていた。
だんだんそれに飽きてきたので新聞を広げる。
それとなく記事に目を落として、他に誰か人がいるわけでもないのに小さく呟いた
「この政治家辞任したのか」
「あーwwwあのハゲかwwwあいつ口先ばっかりだったからなwww」
しばらく間を開けて記事に目を落としながらまた呟く
「口先ばっかりだったからな…まあそりゃ評判も悪くなるか」
「チェリー先生も結構口先だけだよなwwww」
寡黙は前の座席をちらりと見てして再び新聞を捲った。
「ちょwww無視すんなしwww」
「…しっかしこの国は平和だな…猫が鍋に入って可愛いだの」
「それなwwwまぁ平和なのはいいことだよ」
納得したようにうんうんと頷いて新聞をたたんで膝の上に置く。
「暇だな」
「そうだな」
「あーっと、しりとりでもするか…」
「お?いいゾwww俺強いからなwww」
「しりとりのりからだな。り、り…りんご」
「古典的wwwさすがチェリーwwwゴルゴ!」
「ご、…ご…後妻」
「えー、異世界!」
「い、い……イノシシ」
「歯科衛生士!」
「し、し、し?し…シーン。あ」
「あ、んがついたからチェリーの負けwww」
はぁ、とため息をつきながら自嘲気味に呟く
「あぁ…。やっぱりダメだな…」
「俺は強いからなww」
「一人じゃ楽しくねぇや。」
寡黙はまたため息をついて目を伏せた
「は?」
「何言ってんだよチェリーwwwww」
「ついにおかしくなったか?www」
「おいチェリー?」
「…寡黙…?」
「おい、なぁ、おい!!」
「なんで返事しないんだ…あ。」
「あぁそうだ」
「……そう、だった」
「俺、もう」
ラーメンズのコントにこんなのあったなって
すき