匿名民のCPを勝手に作るスレpart13

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379:匿名の腐女子:2016/08/14(日) 19:32

空気を読まずにしゅしゅさんと悪魔さん短編、CP要素は限りなく薄くってよ。
悪魔さん処刑後の話なので少し注意ですわ↓





村民会議を終えた夜、とある青年の住まう家。

「ようしゅしゅたん」
ケラケラと笑いながら現れたのは先程死んだ筈の少年だった。あの白い首に縄が食い込んでいく様は網膜に焼き付いたまま離れそうにない。
「こんな夜中に訪ねてくるとは何の用でしょう、流石に非常識ですよ」
小さな動揺を隠そうと下らぬ軽口を叩いてみたが、それは相手に伝わってしまったらしい。
「怖がんなよしゅしゅたん、用なんて分かってんだろ?」
俺今こんなナリしてんだからさ、と彼はおどけて両腕を広げてみせた。
その輪郭は霧のように曖昧で、周囲の景色と混ざり合いながら蠢いていた。
そして特異点はもう一つ。
頭頂部に並ぶ二つの耳と尾てい骨の辺りから垂れる一本の尾。
「やはり、あなたが人狼だったんですね」
「そ。バレバレだったのかあっさり吊られちゃったけどな」
誤魔化すようにへらへらと笑う。
「まあでも、しゅしゅたんが何か役職持ってんだろうなってのは分かったわ。霊能だったんだな」
「何とか吊られず悟られずのアプローチが出来ればと思ったのですが」
「気付いてる奴は少ないんじゃないか?俺ももしかしたらそうかなって思っただけだし」
「だと良いですけどね。ああ折角来たんだし、お茶の一杯でもいかがですか?」
と思い出したように傍らのティーポットを掲げて見せる。その口許には少し試すような笑みが浮かんでいた。
「霊が口に含んだものが果たしてどこへ行くのか、少し興味があります」
「……全くしゅしゅたんも意地が悪いなぁ、どうせ質の悪い冗談かますならキスのお誘いくらい」
「ぶっ飛ばしますよ」
「ふえぇ……」
酷い酷い理不尽だとそのまま胡散臭い泣き真似を始めてしまった。その姿は以前と何ら変わらないように見える。しかし何もかも違う。
とぽとぽと自らのカップに茶を注ぎながら青年は静かに口を開いた。
「僕は明日、会議で真っ先に君について語らなくてはなりませんね」
「おう、それがしゅしゅたんの仕事だもんな」
「はい。ですからそろそろ寝る支度をと」
「添い寝しちゃう?」
「いえ結構です」
からかう少年を呆れたようにいなすと、彼は寝支度をするために寝室へ消えた。


「ただ、ごめん」
一人残された少年は心底申し訳なさそうに、それでいてしてやったりとでも言いたそうに笑ってみせた。
「俺の相棒は、賢いんだ」
施錠された筈の扉が無理やり抉じ開けられる音。

侵入者が室内に踏み行ったとき、笑う彼は既に消えていた。


匿名の腐女子:2016/08/14(日) 19:34 [返信]

好き

好き!!(半ギレ)


匿名の腐女子:2016/08/14(日) 19:34 [返信]

あああああああこういう甘くないのほんっっと好き><><
好きですお姉ちゃん!!


匿名の腐女子:2016/08/14(日) 20:52 [返信]

枯渇した心をしゅしゅ悪魔文が潤していくぅ…


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