200記念で書いてて最終的に狛枝にも友達が出来て日向がやきもきするやつ書こうと思ってたけど途中で>>200の雑念が混ざって書けなくなったやつ
「お前さー、最近付き合い悪くね?」
「…え」
いつもの放課後、友人3人に誘われた提案を断り恋人である狛枝の元へ向かおうとした時、不意にそんなことを言われた。窓の外では雀が鳴き、陽射しが柔らかく射し込む。日は傾いて緑の葉が揺れる、穏やかな外とは逆に、俺の心の高揚は一瞬で覚めた。
「ま、前にも言っただろ…彼女が出来たからあんまり遊べなくなるって。」
「そりゃそうだけどさぁ…だってお前最後に俺らの遊んだのいつよ?」
「…1か月前」
「だろー?流石にヤバいって!俺ら高校生っしょ?もっと遊ばないと!」
あ、とかう、とか、言葉にならない声が口から漏れ出る。
狛枝もそこまで常に一緒にいたいと言わない方だ。それでも放っておいたらいけないことも、少し連絡が途切れただけで不安そうにしていることも七海から聞かされて知っていたし、俺自身も一緒にいたいから週に1回は必ずどこかへ出かけ、狛枝と一緒に下校するようにしていた。それに加え狛枝にプレゼントを贈るためのバイトも欠かしていない。狛枝は物欲がない方ではあるが、プレゼントをした時は嬉しそうに笑うから、その笑顔が見たくて日々頑張っている。昼休みには本科に足を運び、元々授業も真面目に受けているので友人達と話さなくなっていたのも事実で、むしろそんな人間をまだ誘っている方が良い奴だ。
「…行くよ。ごめん。」
「あ?マジ?やったー!じゃあ日向行こうぜ!!」
「でも恋人は?いいの?」
「謝んなくていいって!!俺ら友達だしな!!」
口々に友人達が声を上げる。本当に楽しそうにはしゃぎ始めるそいつらを見ていると自然と嬉しくなってきて、狛枝に連絡をしようと携帯を取り出した瞬間、友人のうちの一人の内田が俺の手を止めた。
「ドタキャンさせんのも悪いしさ、日向の恋人も誘わね?」
「え、でも…」
「なんだよ、性別のこと気にしてんのか?そんなの俺らみんなもう知ってるよ!男なんだろ?」
歯を見せて笑う内田達の言葉に甘え、学園から出て少しした場所の電柱まで差し掛かった時、見覚えのある白い髪が目に入る。小走りでそこまで駆け寄ると、狛枝は顔を上げ微笑んだ。
「日向クン、」