隣を歩くコイツは道のはしに寝そべる猫を見ながら頬の筋肉を緩めて嬉しそうに言う。犬派である俺は然程猫に興味がわかず「そうだね」と短く返し、猫の側で立ち止まったアイツを置いてさっさと歩く。
「あっ、ちょっと待てよ」
そんな俺に慌ててついてくるコイツはちらちらと後ろを振り返り名残惜し気に猫へと視線を送っている。道を曲がり猫が見えなくなったところでコイツは深くため息をつくと口を開く。
「お前はさぁ昔猫に引っ掛かれたっていう過去があるから苦手意識があるのかもしれねーけど、実際はめちゃくちゃ可愛いんだからな?、おい聞いてんの、…」
いくら無視をしようが続く話に痺れを切らし俺はコイツの前へ回り込みがっと両頬を掴むと、驚いて空いたままのコイツの口に自身の口を重ねた。
口を離すと目を見開き口をぱくぱくさせるコイツが目に入り思わず笑みがこぼれる。
「猫なんかよりお前の方がかわいいよ」
(長い、、、申し訳ないです;) >>16様のがすき過ぎてぶっ刺さりました、、(隙自語)
お題>>馬鹿野郎