>>203-204
【千年夜】
1000年間の夜の闇を凝縮したダークマターナイト。アラビアンナイトやごちうさとは関係ない。
怨嗟の伝道師の異名を取った魔導士サー・アレクセイが遺した終末の禁術。
アレクセイを葬った討幕教会が効果・発動方法を秘匿しているため詳細は定かでないが、地殻変動、津波、隕石、惑星融解などの壮絶な破壊現象が発生すると伝えられている。
過去アレクセイやその指先達によって17回発動され、内15回を無名のヒーロー[誰によって?]、1回を教会職員が食い止め、残り1回は不発だったという。
アレクセイ・C・サンダルフォンは疑いの余地のない史上最強の魔導士であると同時に、非常に神経質かつ癇癪持ちの性格だった。
彼はこの地表に存在する全ての反抗者(アンチ)を抹消するため、この禁術を21歳の夏休みに思いついた。
半世紀にわたり古今東西のあらゆる工学、医学、薬学、生物学、考古学、地質学に加え、様々な呪詛、召喚術式、破滅の黒魔術などの半ばオカルトじみた大量の知識を収集した。
70歳を目前に病床に臥した彼は7人の指先達に魔導書を渡し、「ウーバス・アルハンブラ(潰し導け)」という言葉を遺した。
ーーー目的は遂げられた。
出典:ヤダキ書 49節 "ガブラスの遺言"