気づけば私の手は貴方を貫いていた。 ゆっくりと引き抜くその感覚にぞくぞくと恐怖、興味、快感を感じながら貴方をにい、と見つめる。 引き抜いた瞬間、顔に降り注ぐ赤い鮮血。甘い、甘い風味を感慨深く味わう。 貴方は、剣をこちらに向け、にい、と笑った。 「ここでは、油断した方が負けだ。」